ダイワからこの夏発売された新作ロッドの中の1つが、ワインドXです。
多そうで実はまだ少ない、ワインド専用ロッドです。
近年、ワインドでタチウオやサワラ(サゴシ)を狙う方は非常に多いと思います。
シーバスロッドやエギングロッドを流用することが多かったこれらのワインドにおいて、専用ロッドはさすがの使い勝手のよさを誇ります。
ワインドが定着してきた今、専用ロッドを持つことは他人に差をつける1つの要素になり得ます。
今回はワインドXを詳しくご紹介します。
アイキャッチ画像出典:ダイワ
ワインドXのコンセプト
まずはダイワホームページから説明文をご紹介します。
基本性能を満たしたタチウオ&サゴシのワインド釣法の入門ロッド■ネジレに強く、飛距離が出るブレーディングXバット
■ラインに優しいSiCのTOPガイド
■握りやすいフォアグリップ
■細かなアクションから、大きなダートアクションまで対応するしなやかな穂先出典:ダイワ
ワインドをするうえで必要な基本性能を重視して造られたロッドです。
遠投がきくブランクス、PEラインの仕様を前提としたガイド、握りやすいグリップ、ダートアクションのさせやすさ…これらを実売1万円以下の価格で実現させたのがワインドXです。
ワインドXの詳細仕様
詳しい仕様についてご紹介します。
ネジレに強いブレーディングX
バット部分にネジレに強いブレーディングXを採用。ルアーを遠投する、魚にしっかりとフッキングさせる、魚を寄せる、抜き上げるなどの動作を、常に優位性を持って行える。
出典:ダイワ
ブレーディングXの採用で得られる恩恵は非常に多いです。
遠投性、フッキングパワー、リフトパワー…これらはワインド釣法をする上では非常に重要な要素で、この価格帯のロッドでもブレーディングX採用のワインドXなら安心です。
ラインに優しいSiCトップガイド
連続してシャクる、タチウオを抜きあげるなど、ラインに負荷がかかりやすいのがワインド。最もラインに強い負荷がかかるトップガイドはラインに優しいSiC仕様。安心して釣りを楽しめる。
出典:ダイワ
遠投して探ることが多く、かつ、その遠投先でもきっちりワームをダートさせる必要があるワインド釣法においては、PEラインの使用が推奨されます。
そこで、最も強い負荷がかかるトップガイドはPEラインでも安心のSiCガイドリングを採用しているのは非常に嬉しいところです。
握りやすい大型のフォアグリップを採用
リールシートを握るスタイルはもちろん、大型のフォアグリップを採用したことで、フォアグリップを握って釣りを行うスタイルにも対応。フォアグリップは、手のひらに馴染みやすい太めのEVA仕様。
出典:ダイワ
ずっとしゃくり続けるワインド釣法においては、疲れにくさも重要です。
疲れにくさには、ロッドの軽さの他に、グリップの握りやすさも関わってきます。
また、大型フォアグリップの採用で、グリップを脇に挟みながらフォアグリップを握ってシャクる動作がしやすくなります。
ちょっと疲れたときや強いダートをさせたいときにはありがたいですね。
しなやかな穂先
細かなアクションから、大きなダートアクションまで対応するしなやかな穂先を備えています。
ずっとしゃくり続けるワインドにおいて、ダートさせやすさは非常に重要です。
自分のイメージしたダートをしてくれないと、ストレスがたまるものです。
ワインドXは、ダートさせるための適度にハリのあるベリーと、細かなコントロールをするためのしなやかなティップ(穂先)の組み合わせで、簡単にワームを操れるロッドに仕上がっています。
ワインドXの詳細スペック
アイテム | 全長 (m) | 継数 (本) | 仕舞 (cm) | 自重 (g) | ルアー 重量 | 適合ライン | メーカー希望 本体価格(円) | |
ナイロン (lb) | PE (号) | |||||||
83M | 2.51 | 2 | 131 | 135 | 7-21g 1/4-3/4oz | 8-16 | 0.8-1.2 | 10,500 |
86MH | 2.59 | 2 | 134 | 145 | 11-28g 3/8-1oz | 8-16 | 0.8-1.2 | 11,300 |
出典:ダイワ
注)価格は税抜
2モデルのラインナップとなっています。
ワインド自体は比較的シンプルな釣りですから、それほど多彩なモデル展開はありませんね。
このクラスのロッドとしては充分な軽さです。
モデル別おすすめの選び方
83M
ワインドで多用する3/8オンス(11g)、1/2オンス(14g)あたりのジグヘッドを軽快に扱えるスペックになっています。
よほど遠投が必要…、水深がある…などの場所がホームグラウンドでなければ、こちらのモデルで大抵の場所はカバーできるでしょう。
その他、初心者がワインド用に最初に買う1本のようなケースなら、まずは83Mがおすすめです。
86MH
1オンス(28g)までキャストできるパワーを持ちます。
同時に、遠投先の深場でもしっかりダートさせることが出来るでしょう。
ワインドの幅を広げたい方の2本目のサブロッド的な位置付けにもおすすめです。
10g〜20gくらいのメタルジグを用いた、ライトショアジギングにも良さそうですね。
ワインドXにおすすめのリール
ワインドはリールにも負荷がかかる釣りです。
そこで、ワインドXとコンビを組ませるのは、信頼のジャパンクオリティを持つ、ダイワかシマノのリールをおすすめします。
ワインドXがダイワのロッドですから、基本的にはダイワのリールをおすすめしますが、メーカーにこだわりは特にない!という方におすすめのシマノリールも1機種ご紹介します。
番手はダイワ、シマノともに2500番~3000番が妥当かと思います。
そして、ラインの回収が楽になるギア比が高いものを選びましょう。
ワインドXの価格帯に合ったリールを厳選しましたのでどうぞご覧ください!
ダイワ レブロス
出典:ダイワ
レブロスはダイワから2015年に発売されて以降、ずっと高い人気を誇る廉価リールです。
安かろう悪かろうではなく、使い心地、耐久性など、非常に高く評価されています。
それでいて実売はなんと6,000円前後という、おそろしくお買い得なリールです。
このクオリティのリールが1万円を大きく下回る価格で手に入るなんて恐ろしい時代になったものです(笑)
ダイワ(Daiwa) スピニングリール 15 レブロス 2506 (2500サイズ)
ダイワ フリームス
出典:ダイワ
続いてのおすすめは、2018年ニューモデルに生まれ変わったフリームスです。
ダイワのニュースタンダードリール、そういっても過言ではありません。
ダイワの新コンセプト『LT(Light Tough)』が反映されたモデルになります。
ワインドはシャクり続ける釣り。そこで重要になるのは軽さと頑健さです。
1日軽快にロッドを振り続けることができる軽さ、シャクる度にリールにかかる負荷に耐えられる頑健さ。
この2つの要素に対して、まさにドンピシャなコンセプトですよね。
ボディの軽量化、耐久力の高いギア・ボディを採用されたコスパ抜群ミドルクラスリールです。
ミドルクラスとは言っても、実売価格は13,000円前後という、これまた嬉しい価格設定!
2018年の出来立てホヤホヤニューモデルというところも魅力ですよね!
シマノ セドナ
出典:シマノ
シマノのリールも1点だけご紹介します。
2017年にモデルチェンジしたモデルなのですが、もしメーカーにこだわらない方なら、検討の価値があるリールです。
シマノのリールの中でも、バリュープライスリールという位置付けで、実売価格はざっくり4,000円前半から半ばといったところ。
レブロスよりも安いんですね!
しかし、セドナはシマノのギアの代名詞、HAGANEギア(冷間鍛造で造られた強度抜群のギアです)を採用された唯一のバリュープライスリールで、ワインドで問題なく活躍できるリールです。
この価格でも、長く付き合っていけるリールですよ。
さいごに
シーバスロッドかエギングロッドを流用している方が多かったのが今までのワインド事情だったと思いますが、ここ数年、ワインド専用ロッドを展開するメーカーが増えています。
ワインド専用ロッドを使えば、『なるほど』と思える使い心地を体感できますよ。
ワインドXは非常に手に入れやすい価格設定ですから、特にワインド初心者にはそのメリットを味わってほしいと思います。
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