出典:シマノ
ショアジギングは、シンプルなタックルで陸から手軽に大型魚を狙えるところが大きな魅力です!
主なターゲットには、ブリ、カンパチ、サワラなどの青物を始め、キジハタなどの大型ロックフィッシュ、ヒラメやマゴチなどのフラットフィッシュなどなど、釣って楽しい、食べて美味しい魚がズラリと挙げられます!
ショアジギングで使うルアーといえば、メインはメタルジグになるわけですが、ミノーのように巻けば釣れる!という類のルアーではなく、アングラーがアクションさせて命を吹き込む必要があります。
今回は、『メタルジグってどうやって動かせばいいの?』という疑問をお持ちの方のために、ショアジギングの基本アクションと、対象魚別のおすすめの狙い方をご紹介します。
アイキャッチ画像出典:シマノ
主な基本アクション
多くのアクションがありますが、難しく考える必要はありません。
むしろ、自由に動かせばいいのですが、自由に動かすために、最低限どんな動かし方があるかを知っていれば、後はもはや想像力・発想力の世界。組み合わせようが何をしようがOKです。
ワタシが思うに、以下の4つを身につければ充分にショアジギングを楽しめると思います。
・ワンピッチジャーク
・ロングジャーク
・ジャカジャカ巻き
・ただ巻き
中でも基本はワンピッチジャークがメインとなります。
ワンピッチジャークを試して、反応がなければその他のアクションを試していくイメージでよろしいかと思います。
どのアクションも、キャスト後、ボトム(底)までフォールさせて(落として)から始めるのが基本です。
着底後すぐにアクションを開始出来るようにフェザリングするといいですよ。フェザリングすれば余計な糸ふけがでにくいです。
風などに引っ張られて糸ふけがでると、ラインが弧を描いてしまう分、ロッドをシャクってもメタルジグに力が伝わらずにしっかりアクションしてくれません。
🔽投げたあと、指でスプールから出るラインに軽く触れればオーケー。ロッドを持ってない方の手で触れてもいいですよ。
では、早速それぞれのアクションについてご紹介していきます。
ワンピッチジャーク
さきほども記載しましたように、ショアジギでは基本となるアクションです。
ハンドル1回転につきロッドを1シャクりで動かします。
ロッドを上にシャクった時にハンドルは1番下に、ロッドを元に戻す時にハンドルは1番上にくるイメージでリズムよく操作し続けるのがコツです。
右手と左手が交互に上下する感じですね。
ロッドのシャクリ幅はそれほど大きくなく、20センチ〜40センチといったところです。
まさに万能のアクションです。
サーチスピード ☆☆
アピール ☆☆
ナチュラル ☆☆
疲労 ☆☆
ジャカジャカ巻き
ロッドを常に小刻みにしゃくりながら、リールも巻き続けます。
イメージはワンピッチジャークのさらに忙しい版です。
メタルジグは常にギラギラしながら速めのスピードで泳ぐことになるので、魚に喰い気があり、積極的にエサを追っているような場合に効きます。
サーチスピード ☆☆☆
アピール ☆☆☆
ナチュラル ☆
疲労 ☆☆☆
以下の動画で、メジャクラのヒロセマンがワンピッチジャークとジャカジャカ巻きを交互に組み合わせてのアクションをレクチャーしてくれています。
ロングジャーク
ロッドを大きく強くシャクることで、メタルジグも大きくスライドアクションさせます。
そのアクションを3回〜5回ほど連続でさせたあと、フォールさせます。
そのフォール中に、ハンドルを巻いて糸ふけを回収します。
フォール時間で泳層を調整します。
メタルジグがビューン!ビューン!ビューン!と大きく動いた後に、フォールで喰わせの間を与えることが出来るアクションです。
サーチスピード ☆
アピール ☆☆☆
ナチュラル ☆☆
疲労 ☆
以下の動画は、複数のシャクり方をヒロセマンが解説してくれている動画です。動画の2分経過直前くらいから、ロングジャークが登場しています。この動画はさまざまなアクションの組み合わせがイメージしやすいと思います。
ただ巻き
その名の通り、ただ巻きです。
リトリーブなんて呼んだりもします。
ただ巻きが得意!というメタルジグもあるので、そういったタイプを使うといいと思います。
メタルジグによって、きちんと泳ぎだすスピードに違いがあります。
遅すぎると泳がないので、足元で動きをチェックするといいです!
アングラーが疲れずに高速サーチできるメリットがあります。
ナブラが起きているときには、フォールさせずに高速ただ巻きやジャカジャカ巻きで表層をアクションさせましょう。
サーチスピード ☆☆☆
アピール ☆
ナチュラル ☆☆☆
疲労 ☆
対象魚別狙い方
ここからは、あくまでイメージにはなりますが対象魚別のおすすめアクションをご紹介します。これからショアジギを始める方のご参考になれば幸いです。
■青物系
青物系はほぼベイトフィッシュについてまわるので、表層からボトムまで、まさに神出鬼没です。
したがって、あらゆるアクションを駆使して居場所を探る必要があります。
ワンピッチジャークを基本に、ロングジャークも組み合わせるようなイメージで、ボトムからある程度の中層まで誘ってはまたボトムまでフォール…といった感じで繰り返してバイトを待ちましょう。
ナブラが起きたら、ジャカジャカ巻きやただ巻きで表層をスピーディーに誘いたいですね。
■ロックフィッシュ系
基本はボトムについていますので、そこまで中層を意識する必要はありません。(中にはオオモンハタのようにある程度中層を意識するロックフィッシュもいます)
ボトムに着底したら、ワンピッチジャークで底から3メートルくらい持ち上げたらフォール…次はロングジャークで5回大きくシャクったらフォール…といった具合に、アクション毎にフォールをしっかり入れていくのがおすすめです。
フォールが重要になりますが、根がかりに注意しながらになります。
根が荒いポイントでは、メタルジグではなくテキサスリグなどで探る方が効果的です。
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■フラットフィッシュ系
ロックフィッシュ同様、ボトムを意識しての釣りになります。
主にはヒラメ、マゴチを狙った釣りになろうかと思いますが、ヒラメはときにはびっくりするほどジャンプして喰ってくることがある魚であるのに対し、マゴチは底からそれほど離れては喰ってこないという特性があります。
基本的にはロックフィッシュと同様、ボトムに着底したら、ワンピッチジャークで底から3メートルくらい持ち上げたらフォール…次はロングジャークで5回大きくシャクったらフォール…といった具合に、アクション毎にフォールをしっかり入れていくのがおすすめです。
サーフ(砂浜)でのショアジギであれば、フラットフィッシュはもちろん、青物やシーバスの回遊もあったりして楽しめますので、ボトムから表層付近までシャクってきてはフォールを繰り返してもいいですね。
遠浅なサーフなら、ヒラメがビックリするほど表層で釣れることもありますよ!
さいごに
ショアジギの魅力は、何が釣れるか分からない!というほど、様々なフィッシュイーターが釣れること!大物を釣る力を秘めていることも人気の理由ですね。
そして、近年ショアジギはさらに進化・分化し、ライトショアジギングやスーパーライトショアジギングといった派生の釣りも人気を集めています。
例えばスーパーライトショアジギングだと、手持ちのシーバスロッドやエギングロッドなどと15グラム前後のメタルジグがあれば楽しめちゃいます。
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みなさんも、非常にシンプルなタックルでエキサイティングな釣りを楽しめるショアジギングを始めてみませんか?