シマノのグラップラー(ロッド)19モデルはスパイラルX・ハイパワーX搭載!4タイプ展開で隙なし!世界基準のオフショアスタンダードロッド!

シマノから2019年発売商品の情報が少しずつアップされだしています。

グラップラーのロッドが1月発売を予定しているようです!

グラップラーと言えばシマノのオフショアゲームシリーズです。

近年グラップラーシリーズのリールの新製品が次々と登場していたので、これはそろそろロッドもくるのか…?と思っていたところで、2019年にモデルチェンジを持ってきましたね!

このクラス初のスパイラルX・ハイパワーX搭載機種となります!

これから数年間はシマノのオフショアゲームの中核的存在となるであろうグラップラーのニューロッドを詳しくご紹介します。

アイキャッチ画像出典:シマノ



グラップラーの概要

まずはシマノ公式の商品説明をご紹介します。

世界基準のオフショアスタンダードロッド。クラス初のスパイラルX、ハイパワーX搭載!

多彩なオフショアゲームに挑むアングラーに捧げる次世代のスタンダードロッド。日本国内の魚はもちろん世界の大物を相手にテストして誕生した充実のラインナップは、スタイルに合わせてジギング、スロー系ジギング、ライトジギング、キャスティングの4タイプを専用設計。ブランクスには軽さと強度を両立する基本構造スパイラルXと、ネジリ剛性を高めてブレやパワーロスを抑える強化構造ハイパワーXを搭載し、パフォーマンスが飛躍的に向上。ロッドを豪快に曲げ込む操作やパワーファイトでその実力を体感してほしい。

出典:シマノ

 

近年多様化が著しいオフショアゲーム。

各釣法ごとに専門性が高まり、ロッドに求められる機能は千差万別です。

そんなオフショアゲームの『いま』に対応すべく、シマノがテストを繰り返した結果生まれたグラップラーのラインナップは、4タイプにカテゴライズされた計34モデル

アングラーの細かい要求に高次元に応えるラインナップになっています。

シマノの上位モデルの代名詞だったスパイラルXとハイパワーXのコンビを搭載し、従来のクラス超越のパフォーマンスを発揮してくれそうです!

スパイラルXとは

スパイラルXはロッド縦繊維の内層と外層に、カーボンテープをそれぞれ逆方向斜めに密巻きした三層構造。従来の横繊維に替わる内外の斜め繊維により、重量を増すことなくネジリ剛性を高めます。キャストやファイトといった釣りの動作における瞬時のパワー伝達がよくなり、軽さを維持して“獲るための地力”を高める、シマノ独自の「基本構造」です。

出典:シマノ

 

スパイラルXはロッドブランクスの基本構造ですから、根本部分を構成する、基本性能に大きくかかわる要素ということですね。

オフショアゲームロッドにおいて、スパイラルXが採用されるロッドは基本的にハイエンドモデルというのが通例でしたが、近年、その搭載基準が下がってきています。グラップラーの価格帯にまで搭載されるようになったということは、今後さらにミドルクラスロッドへの搭載が広がっていく可能性が高いです。

グラップラーの魅力の項で後述しますが、スパイラルXコアという最新構造が登場していることによる影響でしょうね。

ハイパワーXとは

ブランクス最外層をカーボンテープでX状に巻き付けて、さらにネジレを抑制する「強化構造」がハイパワーX。巻き付けるカーボンテープの幅や角度は、釣種やどの部分に採用するかで自在に変え、綿密に調整が施されるため、ロッドの曲がりはアングラーの意図する方向性を維持します。つまり、アクションに一層のキレ味とシャープ感を与えます。

出典:シマノ

 

ハイパワーXはロッドブランクスの強化構造ですから、基本構造を補正・強化する要素ということですね。

入門価格帯のロッドにも搭載されていることが多く、もはやシマノロッドのスタンダード的構造の1つになってきたのではないでしょうか?

グラップラーは基本構造がスパイラルXになりましたから、その高性能なブランクスをさらにハイパワーXで補正しているということになりますね。

ちなみに、旧モデルのグラップラーはハイパワーXのみの搭載でしたから、これは大きな進化と言えます。



ラインナップ

グラップラーの4つのタイプは、それぞれ以下の通りです。

タイプJ…ジギング
タイプスローJ…スロー系ジギング
タイプLJ…ライトジギング
タイプC…キャスティング

 

分かりやすいネーミングですね!

各タイプのラインナップをご紹介していきます。

■留意点
全モデルグリップジョイント2ピース
モデル名がSから始まるモデルはスピニング
モデル名がBから始まるモデルはベイト
タイプC以外のモデルの末尾につく数字はパワーの目安


(2019年3月15日追記)

ガイドリングはトップガイドのみSiCで、それ以外はアルコナイトリングということが判明しました。

今までは、トルザイトの表記がなく、ステンレスフレームKガイド仕様となっている時=SiCリング搭載と考えていましたが、これからはそうじゃなくなる時代がきた…ということですね。

というかこれ、ハッキリとアルコナイトリング採用してることをホームページでアップしないのはちょっと良心的じゃないですよね。

アルコナイトならコスト削減できるのは魅力ですし、確かな性能を備えていることを訴求すればいいじゃないですか。

アルコナイトリングを採用していることよりも、それを公式にホームページで発表しないシマノの対応に不満ですね。

この価格帯であれば、ガイドリングの素材はロッドを語るうえで相当重要な要素の1つだと思いませんか?

たぶん、ほとんどの人が、『ホームページ見ても記載はないけどグラップラーでこの価格ならSiCリングだろうな』って思いますよ。

今後、しっかりホームページにも情報が追記されることを期待します。

グラップラー タイプJ

ジギング


基本となるタイプJは、各アイテムにスピニングとベイトの2タイプを展開。全12機種で主要なジギングシーンをカバーする。また、新設計のブランクスにはこの価格帯としては破格のスパイラルX、ハイパワーXを採用し、上位機種のノウハウを継承。軽く、強く、ブレない体幹に加え、スピニングの8パワーモデルとベイトの6、7、8パワーモデルにはダブルフットのオーシャンガイドを採用。スピニング&ベイトの6~8パワーモデルにはロングフロントグリップを、そして6、7パワーにはラバー製ギンバル、8パワーには、金属製ギンバルを装備し、大型青物に対応する。

 


オーシャンガイド
大きな負荷が掛かるS53-8、B56-6、B56-7、B53-8には強度に優れるダブルフット&オーシャンガイドを採用。


ロングフロントグリップ
ロッドエンドを腹に当てるファイトを想定し、フロントグリップを長く設計。また先細のテーパー仕様によってグリップ力を高め、安定したファイトをサポートすると同時に疲労を軽減。スピニングシリーズとベイトのB56-6、B56-7、B53-8に採用。


ギンバル
ヘビー仕様のロッドに搭載。よりパワーファイトが想定されるB53-8、S53-8には金属製のギンバル、6パワーモデルと7パワーモデルにはラバーギンバルを標準装備。ロングフロントグリップとの相乗効果でアングラーの疲労を最小限に抑える


緩み止めロックナット(S60-3、S60-4、S60-5)

 


Fuji TCS
ベイト3~5パワーに採用。


Fuji PSS
ベイト6~8パワーに採用。


■ステンレスフレームKガイド

出典:シマノ

 

品番全長
(m)
自重
(g)
適合ジグ
ウェイト(g)
適合ライン
PE(号)
本体価格
(円)
S60-31.83165MAX180MAX327,000
S60-41.83172MAX210MAX427,500
S60-51.83180MAX250MAX528,000
S56-61.68245MAX300MAX629,000
S56-71.68265MAX350MAX831,000
S53-81.60305MAX400MAX832,000
B60-31.83137MAX180MAX327,000
B60-41.83140MAX210MAX427,500
B60-51.83150MAX250MAX528,000
B56-61.68262MAX300MAX629,000
B56-71.68275MAX350MAX831,000
B53-81.60305MAX400MAX832,000

 

各モデルに対して、みなさんのロッド選びの参考になるようにシマノがベスト水深、ターゲットサイズ、適合リールサイズを公表してくれています。

S60-3

適合ジグウェイト:MAX180g
適合PEライン:MAX3号
ベスト水深:~80m+α
ターゲットサイズ:青物~10kg+α
適合リールサイズ:5000~8000

S60-4

適合ジグウェイト:MAX210g
適合PEライン:MAX4号
ベスト水深:~100m+α
ターゲットサイズ:青物~12kg+α
適合リールサイズ:8000~10000

S60-5

適合ジグウェイト:MAX250g
適合PEライン:MAX5号
ベスト水深:~120m+α
ターゲットサイズ:青物~15kg+α
適合リールサイズ:8000~10000

S56-6

適合ジグウェイト:MAX300g
適合PEライン:MAX6号
ベスト水深:~150m+α
ターゲットサイズ:青物~20kg+α
適合リールサイズ:8000~20000

S56-7

適合ジグウェイト:MAX350g
適合PEライン:MAX8号
ベスト水深:~180m+α
ターゲットサイズ:青物~25kg+α
適合リールサイズ:8000~20000

S53-8

適合ジグウェイト:MAX400g
適合PEライン:MAX8号
ベスト水深:~200m+α
ターゲットサイズ:青物~30kg+α
適合リールサイズ:8000~20000

B60-3

適合ジグウェイト:MAX180g
適合PEライン:MAX3号
ベスト水深:~80m+α
ターゲットサイズ:青物~10kg+α
適合リールサイズ:300~2000

B60-4

適合ジグウェイト:MAX210g
適合PEライン:MAX4号
ベスト水深:~100m+α
ターゲットサイズ:青物~12kg+α
適合リールサイズ:1000~3000

B60-5

適合ジグウェイト:MAX250g
適合PEライン:MAX5号
ベスト水深:~120m+α
ターゲットサイズ:青物~15kg+α
適合リールサイズ:2000~3000

B56-6

適適合ジグウェイト:MAX300g
適合PEライン:MAX6号
ベスト水深:~150m+α
ターゲットサイズ:青物~20kg+α
適合リールサイズ:2000~3000

B56-7

適合ジグウェイト:MAX350g
適合PEライン:MAX8号
ベスト水深:~180m+α
ターゲットサイズ:青物~25kg+α
適合リールサイズ:2000~4000

B53-8

適合ジグウェイト:MAX400g
適合PEライン:MAX8号
ベスト水深:~200m+α
ターゲットサイズ:青物~30kg+α
適合リールサイズ:2000~4000

 

当項の引用元:http://fishing.shimano.co.jp/product/rod/5593

グラップラー タイプスローJ

スロー系ジギング


スロー系ジギングに特化したタイプSJは、6フィート8インチに統一されたレングスのなかに1、2、3、4、5の各パワーレベルを設定。水深60mから中深海、あるいはそれ以上のディープレンジまでを攻略する。ブランクスは他のシリーズ同様スパイラルX、ハイパワーXを搭載し、グリップジョイントの2ピースに設計。また、リールシートには面積が広く手のひらに乗せやすいFujiのT-DPS20を採用。ヘビージグを使ったジャーキングにおいても安定したロッド操作を可能にしている。

 


Fuji T-DPS20
面積が広く、ホールド性とグリップ性に優れた太径シート。


■ステンレスフレームKガイド

出典:シマノ

 

品番全長
(m)
自重
(g)
適合ジグ
ウェイト(g)
適合ライン
PE(号)
本体価格
(円)
B68-12.03110MAX160MAX 1.527,000
B68-22.03115MAX200MAX 227,500
B68-32.03120MAX260MAX 2.528,000
B68-42.03125MAX330MAX 328,500
B68-52.03135MAX400MAX 329,000

B68-1

適合ジグウェイト:MAX160g
適合PEライン:MAX1.5号
ベスト水深:~60m+α
適合リールサイズ:150~1500

B68-2

適合ジグウェイト:MAX200g
適合PEライン:MAX2号
ベスト水深:~80m+α
適合リールサイズ:300~1500

B68-3

適合ジグウェイト:MAX260g
適合PEライン:MAX2.5号
ベスト水深:~100m+α(中深海狙い~250m+α)
適合リールサイズ:300~2000

B68-4

適合ジグウェイト:MAX330g
適合PEライン:MAX3号
ベスト水深:~130m+α(中深海狙い~300m+α)
適合リールサイズ:1000~3000

B68-5

適合ジグウェイト:MAX400g
適合PEライン:MAX3号
ベスト水深:~160m+α(中深海狙い~350m+α)
適合リールサイズ:2000~3000

 

当項の引用元:http://fishing.shimano.co.jp/product/rod/5593

グラップラー タイプLJ

ライトジギング・スーパーライトジギング(0パワー)


タイプLJは繊細かつテクニカルに進化するライトジギングに照準を絞った設計。スーパーライトジギングに特化した0パワーから、近海のジギングを幅広くカバーする3パワーまで4つのアイテムを展開。各アイテムにはスピニングとベイトの2タイプをラインナップしている。またリールシートには軽量カーボン強化素材CI4+を採用して軽量化を図ると同時に、ブランクスにはスパイラルX、ハイパワーXを搭載。大物にもガッチリ対応する。

 


パーフェクションシートCI4+
フードとシートの間に段差がなく、握りやすさが特長。キャスト、ルアー操作、魚とのファイトの際に感じる違和感が少なく、長時間のグリップによる疲れも抑制します。


マルチパーミングシートCI4+
ロッドとリールとの一体感を重視し、握りやすさにこだわったリールシート。ルアー操作やファイトの際の安定性を高める低重心設計。


■ステンレスフレームKガイド

出典:シマノ

 

品番全長
(m)
自重
(g)
適合ジグ
ウェイト(g)
適合ライン
PE(号)
本体価格
(円)
S66-01.9811520〜100MAX1.227,000
S63-11.9112530〜130MAX1.527,000
S63-21.9112540〜160MAX227,500
S63-31.9112750〜180MAX228,000
B66-01.9811530〜100MAX1.227,000
B63-11.9111240〜130MAX1.527,000
B63-21.9111250〜160MAX227,500
B63-31.9111560〜180MAX228,000

 

S66-0/スーパーライトジギング

適合ジグウェイト:MAX20~100g
適合PEライン:MAX~1.2号
ベスト水深:~50m+α
ターゲットサイズ:~4kg+α
適合リールサイズ:2500~4000

S63-1

適合ジグウェイト:MAX30~130g
適合PEライン:MAX~1.5号
ベスト水深:~70m+α
ターゲットサイズ:~6kg+α
適合リールサイズ:C3000~5000

S63-2

適合ジグウェイト:MAX40~160g
適合PEライン:MAX2号
ベスト水深:~80m+α
ターゲットサイズ:~8kg+α
適合リールサイズ:C3000~5000

 

当項の引用元:http://fishing.shimano.co.jp/product/rod/5593

グラップラー タイプC

キャスティング


キャスティングゲームの醍醐味を追究したタイプCは、S70LからS82XHまでの9アイテムすべてがスピニング仕様。キャスティングで重要なカギを握るガイドは軽快さと抜けの良さを重視したステンレスフレームKガイド(L、ML)と、強度&剛性を重視したダブルフット&オーシャンガイド(Mパワー以上)を適材適所に採用。また主要モデルであるML、M、MHには同一パワーのなかに長短2アイテムを展開。足場の高さや取り回しの都合に合わせて最適なレングスを選ぶことが出来る。


ロングフロントグリップ
ロッドエンドを腹に当てるファイトを想定し、フロントグリップを長く設計。また先細のテーパー仕様によってグリップ力を高め、安定したファイトをサポートすると同時に疲労を軽減。


緩み止めロックナット
リールを固定するスクリューには緩み止めのロックナットを追加装備し、リールの固定力が向上。


オーシャンガイド
大きな負荷が掛かるMパワー以上には強度に優れるダブルフット&オーシャンガイドを採用。ディープレンジ、ヘビージグ、大型魚とのファイトなど過酷な使用にも対応。


テーパーグリップ
長時間握り込んでも疲れにくいテーパーグリップ。フラットなタイプに比べグリップ力が高まり、安定したファイトに貢献する。


■ステンレスフレームKガイド(L、MLパワー)
■強度・剛性重視のオーシャンガイド(M~XHパワー)

出典:シマノ

 

品番全長
(m)
自重
(g)
適合ルアー
ウェイト(g)
適合ライン
PE(号)
最大
ドラグ
本体価格
(円)
S70L2.13187MAX60MAX2.5MAX4kg/45°29,500
S73ML2.21209MAX80MAX3MAX6kg/45°31,000
S710ML2.39238MAX80MAX4MAX6kg/45°32,000
S77M2.31238MAX100MAX5MAX8kg/45°32,500
S80M2.44256MAX100MAX5MAX8kg/45°33,000
S77MH2.31274MAX120MAX6MAX10kg/45°35,000
S82MH2.49301MAX120MAX6MAX10kg/45°36,000
S82H2.49326MAX150MAX8MAX12kg/45°37,000
S82XH2.49345MAX180MAX10MAX14kg/45°38,000

S70L

適合ジグウェイト:MAX60g
適合PEライン:MAX2.5号
最大ドラグ(45°):4kg
ターゲットサイズ:青物~8kg+α、マグロ類~10kg+α
適合リールサイズ:4000~6000

S73ML

適合ジグウェイト:MAX80g
適合PEライン:MAX3号
最大ドラグ(45°):4kg
ターゲットサイズ:青物~10kg+α、マグロ類~20kg+α
適合リールサイズ:5000~14000

S710ML

適合ジグウェイト:MAX80g
適合PEライン:MAX4号
最大ドラグ(45°):6kg
ターゲットサイズ:青物~10kg+α、マグロ類~20kg+α
適合リールサイズ:5000~14000

S77M

適合ジグウェイト:MAX100g
適合PEライン:MAX5号
最大ドラグ(45°):8kg
ターゲットサイズ:青物~30kg+α、マグロ類~30kg+α
適合リールサイズ:5000~14000

S80M

適合ジグウェイト:MAX100g
適合PEライン:MAX5号
最大ドラグ(45°):8kg
ターゲットサイズ:青物~15kg+α、マグロ類~30kg+α
適合リールサイズ:5000~14000

S77MH

適合ジグウェイト:MAX120g
適合PEライン:MAX6号
最大ドラグ(45°):10kg
ターゲットサイズ:青物~20kg+α、マグロ類~45kg+α
適合リールサイズ:8000~14000

S82MH

適合ジグウェイト:MAX120g
適合PEライン:MAX6号
最大ドラグ(45°):10kg
ターゲットサイズ:青物~20kg+α、マグロ類~45kg+α
適合リールサイズ:8000~14000

S82H

適合ジグウェイト:MAX150g
適合PEライン:MAX8号
最大ドラグ(45°):12kg
ターゲットサイズ:青物~25kg+α、マグロ類~60kg+α
適合リールサイズ:8000~20000

S82XH

適合ジグウェイト:MAX180g
適合PEライン:MAX10号
最大ドラグ(45°):14kg
ターゲットサイズ:青物~30kg+α、マグロ類~80kg+α
適合リールサイズ:8000~20000

 

当項の引用元:http://fishing.shimano.co.jp/product/rod/5593



グラップラーの魅力

まずはグラップラーにスパイラルXが搭載された点について触れたいと思います。

グラップラーの最安値モデルは定価で税別27,000円という、比較的お求めやすい価格のミドルクラスロッドです。

クラス初のスパイラルX、ハイパワーX搭載!ということですが、ここでいうクラスというのは何なのか?少し調べてみました。

実際問題、シマノの現行ラインナップの中でスパイラルX、ハイパワーX搭載の定価20,000円台のロッドは多数存在します。

参考までにシマノホームページにて以下の条件で検索します。



 

すると、以下の検索結果がでます。


出典:シマノ

 

単純な価格での比較を見ると、シーバスロッドであるディアルーナシリーズなんかはニューモデルでもなく、グラップラーよりも安いのに両方搭載している訳ですね。

ということは、個人的推測になりますが、やはり釣種ごとのシリーズで分けたときに、クラス初になるのであろうと思います。

オフショアゲーム用のロッドは、上記7機種の中でグラップラー以外には1つも含まれていません。

海春や海明はエサ釣り用のロッド、ブレニアスはチニング用ロッド、ディアルーナはシーバスゲーム用ロッドですね。

スパイラルXだけ搭載というモデルで検索すると、さらに対象は増えます。

これからスパイラルXはミドルクラスロッドにどんどん拡大していくことでしょう。

ハイパワーXはすでにエントリーモデルでも搭載されているものもあるので、今後はグラップラーのように両方搭載!というモデルが増えてくると思います。

ちなみに今、スパイラルX系の最先端は、スパイラルXコアになっています。

シマノ独自の設計・製造方法により、曲げ、ネジレ、つぶれ、あらゆる方向に対して、さらなる高強度化を徹底追求。ロッド性能を根幹から高めるシマノ独自の基本構造「スパイラルX」に、東レ(株)ナノアロイ® テクノロジーなどによる高強度材を用いたカーボンスリットテープを使用。

出典:シマノ

 

今、シマノ以外のロッドメーカーでもハイエンドモデルには東レのナノアロイを搭載しているものがスタンダードになっているように思います。

少し脱線しますが、ナノアロイとはなんぞや?について東レに教えてもらいましょう。知っておいて損はありませんよ。

まずは定義について。

なかなか意味不明なので、定義はスルーしてもらっても構いません(笑)

定義

複数のポリマーをナノメートルオーダーで混合したポリマーアロイ構造を形成させる技術。

ポリマーアロイ構造としては…

  1. ナノメートルオーダーで微分散させる構造
  2. ポリマーを混合する際に、自発的に集合していく「自己組織化」作用を制御することでポリマーをナノメートルオーダーで精密に整列させ3次元的な連続構造を形成させた構造
  3. それぞれの材料特性を併せ持った数十ナノメートル単位の粒子「ナノミセル」を多数含む構造等

出典:東レ

 

うーん、当たり前ですが、定義だけ読んでたのではよく分からないですね(笑)

追加でワタシなりに簡単に説明すると、ナノアロイが生み出すメリットは以下の3つが挙げられます。

耐衝撃性
高流動性
易成形性

この中で主にロッドに活きる性質は、耐衝撃性です。

ナノアロイの耐衝撃性は、簡単に言うと…

普段、何も力が加わっていない状態では強度と剛性を持つプラスチックとしての性質をもってるんですが、速く強い衝撃などの力が加わると、ゴムのように変形し衝撃を吸収する

という、今まででは考えられない特性なんです。

文章で理解するより、実際に実験したものを目で見る方がしっくりくると思います。

びっくりする動画が東レのホームページ内にアップされてますので、ご興味がある方は一度見てみてください。

「おぉ、すげぇ…こんな技術がハイエンドクラスのロッドには搭載されているか…」と唸らさせられますよ。

■東レホームページ対象ページへのリンク
【ナノアロイとは ナノアロイ適用効果 耐衝撃性】

残念ながらグラップラーには搭載されていないのですが、今後のみなさまのロッド選びの予備知識になればと思い、少し触れさせてもらいました。

スパイラルXコアが登場したからこそ、従来は一定以上のハイエンドモデルにしか搭載されなかったスパイラルXの敷居が低くなってきたとも言えるので、技術革新さまさまですね。

ちなみに…ナノアロイって耐衝撃性で言うと、上でも書いてますがプラスチック=樹脂なんですよね。でもナノアロイ採用ロッドはカーボン…。

ナノアロイとロッドとの関係について詳しく知りたい方は以下の記事もご参考にしてください。

【関連記事】

さて、相当脱線しましたが、本題に戻ります。

続いての魅力はラインナップです。

今回、その幅広さに驚かされました。

個人的には、シマノがこのシリーズをオフショアソルトゲームの中核にしたいという強い思いを感じます。

ラインナップの中に、親切丁寧に目安となる水深やターゲット、ドラグ力やリールサイズまで表記する姿勢からも、本気度を感じますね。

ラインナップが相当多いのでロッド選びで迷いそうなものですが、ターゲットサイズまで示してくれているので、自分はどんな魚を釣りたいのか?というところから逆算していけば、ロッド選びはもとより、リール選びも楽になります。

グラップラーは2019年1月発売予定ですが、今現在(2018年12月19日)、さっそくYahoo!ショッピングにて予約商品として出てきてますね。

新商品はいつもYahoo!ショッピングが早いです。まだAmazonと楽天は出てきません。

参考までにですが、グラップラー タイプJ S60-3で実売20,000円を切るお店もあるようです。

 

さいごに

グラップラーは本格的オフショアゲームシリーズとしては、今後シマノの中核的な存在になるでしょう。

登場当初から34モデルも存在するシリーズはなかなかないのではないでしょうか?

ちなみに旧モデルのグラップラーは13モデルですよ。

明確なシマノからのメッセージですよね。

今後もオフショアゲームの進化に合わせて追加モデルがでることはあるかもしれませんが、もう十分なんじゃない?と言える隙のなさです。

本格的オフショアゲームを楽しむなら、グラップラーシリーズを検討してみては如何でしょうか?



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