宇崎日新から発売されている遠投磯竿、プロスペックISO KW遠投。
比較的お求めやすい価格帯ながら、クラス超越のガイドシステムを搭載しています。
さらに、メイドインジャパンというからおどろきです。
今回は、宇崎日新のプロスペックISO KW遠投を詳しくご紹介します。
アイキャッチ画像出典:宇崎日新
概要
まずはメーカーホームページの商品説明からご紹介します。
出典:宇崎日新
KM&KWMガイド+オールSiCガイドリングを搭載している点が、最大の強調点です。
実売価格1万円台前半〜半ばでこのガイドシステムを搭載する市販の遠投磯竿は現時点ではおそらく存在しないです。(2018年10月現在筆者調べ)
主な仕様は以下の通りです。
■ ステンレス製LSシート(2.5号遠投)
■ 大型リール対応パイプシート(3/4/5号遠投)
■ グリップ部/リールシート部(パイプシートはグリップ部のみ)に滑り防止処理
出典:宇崎日新
ラインナップ
品番 | 全長 (m) | 継数 (本) | 仕舞 寸法 (cm) | 自重 (g) | 先径 (mm) | 元径 (mm) | 適合 ハリス (号) | 錘負荷 (号) | カーボン 含有率 (%) | 希望 本体価格 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2.5号遠投 | 4505 | 4.45 | 5 | 108 | 185 | 1.6 | 22.3 | 1.5-4.0 | 2-7 | 65 | 20000 |
2.5号遠投 | 5306 | 5.25 | 6 | 108 | 240 | 1.6 | 24.3 | 1.5-4.0 | 2-7 | 63 | 21000 |
3号遠投 | 4505 | 4.45 | 5 | 109 | 220 | 1.5 | 24.3 | 2.0-5.0 | 5-8 | 70 | 21000 |
3号遠投 | 5306 | 5.25 | 6 | 109 | 290 | 1.5 | 24.3 | 2.0-5.0 | 5-8 | 70 | 23000 |
4号遠投 | 4505 | 4.50 | 5 | 109 | 295 | 1.8 | 20.6 | 3.0-7.0 | 7-10 | 71 | 22000 |
4号遠投 | 5306 | 5.30 | 6 | 109 | 430 | 1.8 | 23.6 | 3.0-7.0 | 7-10 | 71 | 25000 |
5号遠投 | 4505 | 4.50 | 5 | 108 | 325 | 1.8 | 23.0 | 4.0-10.0 | 10-20 | 66 | 24000 |
5号遠投 | 5306 | 5.35 | 6 | 108 | 450 | 1.8 | 26.5 | 4.0-10.0 | 10-20 | 72 | 28000 |
出典:宇崎日新
2.5号〜5号までのラインナップで、各号数ごとに4mクラスと5mクラスが存在します。
カーボン含有率が示す通り、やや粘りのあるノセ調子の遠投磯竿です。
ちなみに…少し話が横道にそれますが、シマノで人気の廉価磯竿シリーズであるホリデー磯の遠投タイプでカーボン含有率を見ると84.3%〜90.1%あります。
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このカーボン含有率を見て、みなさんどう思われますか?
ロッドはカーボン素材とグラス素材を組み合わせて造られるのですが、一般的にはカーボン含有率が高いほど軽く、感度が良く、反発力のあるロッドに仕上がります。(ロッド自重はブランクス以外のロッドパーツが占めるウェイトも大きいです)
カーボン比率が高いロッドは掛け調子にセッティングされることが多いように思います。
カーボンの比率が下がりグラスの比率が上がると、多少重くはなるものの、より粘りがありしなやかな、ノリの良いロッド(乗せ調子)に仕上がることが多いです。
すなわち、グラス素材特有のメリットもあるということです。
掛け調子になると感度がよく、こちらから掛けていくことが出来ますが、逆に魚に違和感を感じられることもありますし、針が弾かれやすい面もでてきます。
乗せ調子は感度は劣りますが、ロッドがしなやかな分、魚に違和感を抱かれにくいことに加え吸い込みもよく、さらに掛けたあとはバラしにくく(針が外れにくく)なります。
例えば、バスフィッシングでは明確な狙いをもってグラス含有率の方が圧倒的に高いロッドを使うこともあるほどです。
カーボンとグラスにはそれぞれ素材のグレードもありますし、どういうカーボン、グラスを採用して、どのように組合わせているのか…そのセッティングや狙いが大切なのであって、単純に『カーボン含有率が高いからええ竿なんや!』というものではないということですね。
近年は、技術の進化がめざましく、カーボンでもしなやかさを併せ持つような特性をもつものもありますし、先入観を持つことなくロッドを選ぶようにしたいですね。
脱線しましたが、カーボン含有率についての豆知識でした。
プロスペックISO KW遠投の魅力
概要でも述べましたが、実売1万円台前半〜1万円台半ばという価格設定ながら、KM&KWMガイド+オールSiCガイドリングを搭載している点こそが最大の魅力です。
例えば、シマノでいうとこのガイドシステムを搭載のロッドは、磯遠投AXというモデル以上になるのですが、これは実売ではざっくりですが22,000円を超えてきます。
PEラインを安心して使えて、ライン絡みのトラブルが少ないこのガイドシステムをこの価格で扱えるのは、遠投磯竿を扱いたい初心者〜中級者にとって非常に魅力的ではないでしょうか?
実は、ワタシはKM&KWMガイド採用前の、旧モデルのプロスペックISO遠投の4号モデルを使っています。(オールSiCガイドリングは採用されています)
乗せ調子ということもあり、堤防からの泳がせ釣りによく使うのですが、メジロ、スズキ、ヒラメ、マゴチなどなど…大物でも問題なくバンバン釣り上げていますよ!
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もしかすると、シマノ、ダイワ、がまかつなどの大手メーカーのロッド以外は不安…という方もいらっしゃるかもしれませんが、宇崎日新のロッドには宇崎日新の良さがあります。
少なくとも、ワタシは宇崎日新のロッドに満足していますよ。
もっと宇崎日新が宣伝に力を入れてくれたらいいんですけどね…。
プロスペックISOシリーズに対してのAmazonユーザーの以下クチコミもご参考にしてください。
クチコミ① 3号遠投磯竿 450
最近、カッオを釣り上げた時に3号を折ってしまつたので・・・買いまいた・・・ヤッパリ1日で来ました・・・相変わらず早いです・・
カツオ釣りに行きました・・・10本上げました・・さすが日本製・・・良い竿です・・最初から、こちらを買えば良かったです・・・
クチコミ② 1.75号磯竿 530
磯竿は初めて買うのですが、ブランクスは多少落としても、今までの経験からガイドだけは最低sicリングの物が良かったので購入しました。色々調べたんですがこの価格帯ではコレしか有りませんでした。まだメバル、こっぱグレ、チンタぐらいしか釣ってませんが、幅広く手軽に使えそうで満足しています。
クチコミ③ 2号磯竿 530
万能竿って感じでした!
32cmのアイゴが掛かったときのやり取りでは、結構曲がって浮かせる感じでした。沖縄の岩礁だらけの釣り場なので2号くらすではもう少し強引にやり取り出来るハリが欲しかったかな。
でもこの値段でこの装備、磯竿としては十分使えます。満足です!
使ってみていいメーカーと感じたので少し上のイングラムなんかも使ってみたくなりました。
出典:Amazon
さいごに
プロスペックISO KW遠投は、この価格帯としては稀有なガイドシステムが搭載されています。
ガイドにコストを掛けたからといって、ブランクスが不安…ということもなく、大物とも安心してやりあえるロッドです。
遠投磯竿にも最低限SiCガイドリングを搭載したロッドが使いたいな…という方もいらっしゃるはず。
そんな方は是非、このプロスペックISO KW遠投もご検討してくださいね!