釣ってきた魚を美味しく食べることは、海釣りの大きな魅力の1つです。
釣ってすぐ絞めた鮮度抜群の魚は、お刺身、塩焼き、開き、フライ、ムニエル…などなど、本当に美味しいですよね。
釣りの帰りは、どうやって食べようかなぁ…とウキウキしながら帰宅されるのではないでしょうか?
ただ、みなさん、魚を捌いたあとの骨や頭などのアラ、どうしていますか?
もしかして、捨ててませんか?
だとしたら勿体ない!
アラからは、本当に美味しいだし汁がとれますので、折角釣った魚はムダなく、美味しく戴いてしまいましょう!
と、だし汁を取ると簡単に言いましたが、たかがだし汁、されどだし汁…。
手を抜けば生臭さを感じるだし汁になってしまうものです。
手間をかければそれだけ美味しいだし汁を取れますが、一般家庭の料理で、だし汁にそこまで手間をかけられないのも本音。
今回は、極力手間をかけずに美味しいだしをとる方法をご紹介します!
だし汁の作り方
魚を捌いたあとの骨や頭をバットやボウルに入れて、冷蔵庫に保管しておきましょう。
この時に、背骨は5㎝毎くらいにカットしておきましょう。
骨と骨の間に包丁を入れると、大きな魚でも簡単にカットできます。
ブリなど大きな魚の場合は、頭も半分に割るなどしておくといいです。
下準備
だしを取る前に冷蔵庫から取りだし、強めに塩をふって30分ほど置きます。
これで余分な水分を抜きます。
30分たったらキッチンペーパーでアラから出た水分を拭き、熱湯をかけて霜降りにします。
🔽水分が浮いてきます
🔽お湯をかけます
霜降りの代わりにフライパンやトースターで焼いてもいいです。
(焼くと風味はよくなりますが、栄養分は逃げます。どちらでもお好みでいいですが、ワタシは霜降り派です。)
霜降りにした後、冷水で冷やしながら、血やよごれを手で取り除きます。
焼くよりも霜降りにしたほうが、よごれを取りやすいです。
この塩ふりと霜降り後のよごれ取りまでの過程が非常に重要で、これをサボると魚のエグみがでた生臭いだしになってしまいます。
逆にここさえやってしまえば美味しいだしを取るのは難しくありません。
さぁ、これで準備完了!ここから実際にだしをとっていきますよ!
だしを取る
鍋に水と昆布を入れて、そこに先程下処理をしたアラを放り込みましょう。
日本酒を大さじ1ほど入れると、さらに旨味がでますよ。
必ず!水からアラと一緒に熱していってください。
水から煮出すことで旨味をしっかり抽出できます。
中火で加熱し、沸騰直前に昆布を取り出します。
その間、アクを丁寧に取り除いてくださいね。
🔽アクがけっこうでます
昆布を取り除いたあとは、弱火にして15分ほどすれば、完成です!
簡単でしょ!?
アッサリした中にも磯の風味を感じる、上品なだしが取れます。
ちなみに下準備で霜降りではなく焼いた場合は、だしが黄金色になり、より強い風味になります。
そういうだしの方が好き!という人もいるので、どちらも試してみるのがおすすめですよ!
基本的には濾して汁だけにすれば良いですが、大型の魚のカマなど入れている場合は、美味しく食べれるので選別してくださいね。
マゴチやホウボウなどは体の構造上、アバラまわりなど身が多く残った状態で捌くことがおおいので、アラをみそ汁にして一緒に食べるのがおすすめです!
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だし汁の活用例
発想次第でさまざまな料理に使えますよ。
おすすめの料理をいくつかご紹介します。
みそ汁
簡単かつ魚のだしをよく味わえるのがみそ汁です。
作り方も簡単!
だし汁に味噌をといで、お好みの具材を入れるだけでオーケー。
個人的におすすめは、ミョウガです!
あらみじん、もしくは回し切りして入れてください。
簡単・手軽かつ、だしをしっかり味わえる具材ですよ!
魚のだしの旨味をミョウガのシャキシャキした食感と香りが引き立ててくれるんです。
🔽ハマチのカマ・ミョウガ・豆腐のみそ汁
魚の漬け茶漬けのだし汁
釣った魚の刺し身を漬けにして楽しむ方も多いかと思います。
そこで、さらにだし汁をかけて漬け茶漬けにしてみてください!
一気にご飯を掻き込んでしまう旨さですよ!
🔽鯛の漬け茶漬け、最高ですよね
鍋
晩秋から冬におすすめなのが鍋!
ブリしゃぶなんかもいいですね。
魚の旨味たっぷりのだしで食べる鍋は最高です!
シメの雑炊も濃厚な旨味を楽しめますよ。
🔽冬の寒ブリで鍋を楽しむ
さいごに
近年、だしの重要性が再認識され、食育などでも注目されています。
日本人は古来、だしを上手にとって料理に使うことを得意としてきました。
しかし、市販のだしパックや調味料が簡単に手に入る昨今、自分でだしをとるという人が減っているようです。
きちんととっただしは本当に旨味があって、塩控えめでも十分な味を感じることができたり、いいことづくめです。
釣りをして料理をするなら、是非自分で美味しいだしをとってみませんか?