カストキングって聞いたことありますか?
ここ最近、知名度がどんどん高まってる海外ブランドなんですが、その理由はリールの圧倒的コストパフォーマンス!
めちゃくちゃ安いんですが、ちょっと日本のリール業界の常識からは考えられないレベルのスペックを備えているんです。
お手頃価格のリールを探している方からすれば、非常に興味深いブランドですよ!
今回、まだまだ日本では情報が少ないであろうカストキングについて、いろいろと独自に調べてみました。
どんな会社が運営しているのか?リールの全体ラインナップは?気になる方はぜひ最後までご一読ください。
アイキャッチ画像出典:Kast King
カストキングとは?
アメリカのニューヨークに本社を置く、Eposeidonという会社が展開する釣具ブランドです。
会社名はeコマースのeと、Poseidon、すなわち神話上のギリシャの神および海の支配者、この2つからきています。
歴史はまだ浅く、2013年の3月15日設立です。
ニューヨークにあるアメリカの一流大学の1つであるシラキュース大学で学んだ、釣り好きの卒業生たちが興した会社なんですよ。
日本ではまだまだ知名度が低いメーカーなので、『海外の新興メーカー…?ちょっと怪しいんじゃないの…?』なんて疑う方もいらっしゃるかもしれませんが、実は世界に目を向けると、すでに150以上の国で受け入れられているワールドワイドな釣り具メーカーに成長しています。
北米では、すでにかなり高い評価を得て、確固たる地位を確立しているようです。
2015年、カストキングはICAST※で釣り関連メディアや企業のバイヤーのメンバーが投票したコンテストにおいて最優秀賞を受賞しています。
この非常に名高い賞を歴史の浅いメーカーが受賞することはまれなことのようですし、目の肥えた業界関係者の投票という点も見逃せません。
カストキングの確かな製品品質を物語る事象と言えます。
以下はAmazonのアメリカにおけるカストキングのリールを検索したところの一部抜粋なのですが、ここからも評価の高さが伺い知れますね。
評価の母数自体も非常に多いので、信ぴょう性があります。
それにしても安い(笑)
およそ22ドル(2,500円前後)のリールにベアリングが10個とか書いてますけど…信じられないですが、ホントの話(笑)
出典:Amazon
ちなみにカストキング、リールのみを扱うブランドではありません。
リールの他にも、ロッド、ラインといった主要ツールを始めとして、偏光グラスなどのアパレル、タックルバッグ、ランディングネットなどなど、かなり幅広く展開しています。
日本で手に入れる代表的な手段は、Amazonで購入することです。
価格とスペックのギャップに驚きますよ?ほんとに…。
北米のユーザーよりも日本のユーザーの方が辛口でしょうが、日本のユーザーの評価も良好なものが多いです。
なぜこんなに安いの?
カストキングのリールの価格は、衝撃的です。
多くは実売1万円以下で手に入れることができますが、安かろう悪かろうというものではありません。
さきほども軽く触れた通り、例えばベアリングが10個前後搭載されていたり、ドラグ力も10kg前後あったり、フルメタルボディだったり…。
今の話を聞いただけで、分かる方には分かるでしょう。
日本だったら、数万円しているレベルですよね?
もちろん、例えばシマノやダイワのメイドインジャパンクオリティと比較すれば、細かな精度の部分(例えばボディのバリ処理など)で差はあるようですが、それ以上にコストパフォーマンスの魅力の方が勝っているという印象です。
では、この圧倒的なコストパフォーマンスはどうやって生み出されているのか?
英語表記のカストキング情報を一生懸命調べてみましたよ。
eコマース活用。仲介業者を排除し、工場直接調達
eコマース(電子取引)をフル活用し、輸出入代理業者、貨物運送業者、倉庫販売業者、サプライチェーンの卸売業者などの仲介業者を排除しています。
工場からダイレクトに調達し、物流させるシステムを完成させているようです。
これが最大の特徴かと思います。
物流に中間業者が入れば入るほど、コストは上乗せされていきますよね?
直接工場から調達することで、さまざまな間接費を圧縮・削減することがカストキング(Eposeidon)を設立した際の最大の狙いであり、大前提のようです。
それを表す独自の方程式を掲げています。
E = M2C
パッと見、意味不明ですね(笑)
これ、以下の略なんですよ。
Eposeidon=Manufacturer to Consumer
直訳をするならば、
Eposeidonはメーカーから消費者に。
という感じになります。
要は、メーカーから直接消費者に届けますよ…。ということですね。
出典:Kast King
各国有名サプライヤーから部品調達
価格は安くとも、一定以上の品質は譲れない…。
たとえ安くても性能もそれ相応では、すでに世の中にある低価格製品と差別化できません。
これは世の中に受け入れられるためには絶対に必要なことでした。
Eposeidonは、高品質の製造部品を提供するためにさまざまな国のサプライヤーと取引しています。
日本のみなさんにイメージしてもらいやすい有名どころのサプライヤーを挙げるなら、富士工業。
カストキングのロッドのガイドは、富士工業製ガイドが搭載されているのがスタンダードな様子です。
なるほど、富士工業のガイドなら文句ありませんよね(笑)
しかし、eコマースフル活用でこんな釣り関連メーカーが出てくるとは…。
シラキュース大学で金融、電子商取引、インターネット技術、企業システム、サプライチェーン管理、そして最良の製造方法に関する教育と訓練を受けた結果として、このようなビジネスモデルを描けたそうです。
素晴らしいの一言ですね。
これには日本のメーカーも危機意識を持っていることでしょう。
旧態依然とした現状の日本の物流の仕組みでは、この圧倒的に効率化された仕組みに価格面で絶対的に敵わないですからね。
以下はEposeidonの想い・ビジョンです。(独自の和訳なので、若干ニュアンスなど違う可能性もありますがご容赦ください)
『私たちが自分たちの知識と経験を使って釣り関連会社を設立し、誰もが買うことのできる素晴らしい釣り道具を作ったらどうなるでしょうか。工場直接調達と効率的なビジネス慣行で…。消費者に節約してもらうことができるでしょう。どんな大衆的なアングラーでも、銀行預金に大きな影響を与えることなく、クラス最高の釣り道具を味わうことができます。私たちが釣りを手ごろな価格で楽しむことができるようにすれば、みんなが釣りを楽しみ続けることでしょう!』
『革新と技術を通じて、みんなに楽しい釣り体験の思い出を持続させること。持続可能な漁業慣行、自然への愛、そして地球環境への敏感さを育む。』
うーん、シンプルで素晴らしい考えです。
日本の釣り具は高いクオリティこそが生命線ですが、価格が高いのも事実。
昔ながらの取引慣行を改善することなく続け、物流の中間マージンなどでそれなりに膨れ上がっている部分もあるのだとすれば、我々エンドユーザーにとっては痛い話です。
世の中は資本主義。
新しい、より良いもの(仕組み)を世の中の大多数が選ぶのは必然です。
『盛者必衰の理』なんて言葉もありますが、淘汰されないように企業努力をすべきですし、それが出来ないのならば選ばれません。
日本メーカーには、現状触れたくないところにも目を向けて、ダメなところは素直に見習って吸収し、良いところをさらに伸ばしていってほしいと切に願います。
さぁ、次項からは具体的にリールのラインナップをご紹介していきます!
リールのラインナップ
カストキングはスピニングもベイトも両方ラインナップされています。
そのモデル数は以下の通り。(2019年3月4日現在/筆者調べ)
スピニング:12モデル
ベイト:14モデル
なかなか充実してますね!
気になる商品があれば、Amazonをチェックしてみてください。
ただし、日本のAmazonでは売り切れていたり、取り扱いがないモデルもありますので、現状見つかる商品にAmazonへのリンクを貼っておきます。
日本市場で、実際に適正な価格で購入できるモデルは少ないのが現状です。
EposeidonJP(Eposeidonの日本法人と思われる)が取り扱いしている商品は、ほぼ現地価格で日本で購入できますが、そうではない商品はやたら高額です。
カストキングが注目を集めていけば、今後取り扱われるモデルも増えていくでしょう。
さぁ、まずはスピニングから見ていきましょう。
スピニングリール
サマー(Summer)
出典:Kast King
サマーは2000円台とリーズナブルながら高品質ベアリングを10個搭載している入門者向けリールです。
出典:Kast King
Amazonのレビューを見ていると、価格以上の巻き心地のようです。
ハンドルが折り畳み式になっています。
次に紹介するセントロンと基本スペックは同じですが、ハンドル周りに違いがあります。
出典:Kast King
サマーとセントロンは同じリールの色違い!なんて紹介をしているサイトもありますが、実際には微妙な違いがあるので注意ですよ!
アルマイト耐食処理アルミニウムスプール、逆回転防止システム(正/逆切替スイッチ付)を搭載し、強化グラファイトフレームでフレームにも耐食性を備えています。
この価格でここまで!?という驚きしかありません…。
2000/3000/4000/5000のラインナップです。
参考までにサマー2000の主なスペックを記載しておきます。
ギア比:5.2:1
自重:251.5g
最大ドラグ力:5.5kg
ベアリング数:9+1
出典:Kast King
セントロン(Centron)
出典:Kast King
セントロンは先ほどご紹介したサマーの兄弟機のようなイメージですね。
ハンドルは折り畳み式ではありません。
その影響か、自重も若干違いがあります。
ラインナップはサマーと同じで2000/3000/4000/5000です。
ご参考までにセントロンの2000番の主なスペックです。
ギア比:5.2:1
自重:256g
最大ドラグ力:5.5kg
ベアリング数:9+1
出典:Kast King
コディアック(Kodiak)
出典:Kast King
コディアックとは、アラスカに生存する世界最大・最強と言われるヒグマです。
その名の通り、カストキングのヘビーデューティーリールシリーズの中核です。
ボディ、ローター、スプールはすべてアルミ製。
メインシャフトはステンレスでドライブギアは真鍮。
加えて凄まじいのはドラグ力。
なんと1000番の小型スピニングリールでもドラグ力は15キロ!!
5000番なら18kgという驚異のスペックをまといます!!
ぶっちゃけ1000番でこんなにドラグ力いらないですが(笑)、番手が大きくなればジギング系の釣りなど大型魚を狙うスタイルで活躍できそうなリールです。
4000番、5000番はラウンドノブになってるのも魅力的です。
これで実売7,000円を下回ります。
どうかしてますよね…。
ラインナップは1000/2000/3000/4000/5000。
2000番の主なスペックは以下の通り。
ギア比:5.2:1
自重:286.5g
最大ドラグ力:18.0kg
ベアリング数:10+1
出典:Kast King
シャーキーⅡ(Sharky Ⅱ)
出典:Kast King
1500番の小型モデルから10000番の大型モデルまで広いラインナップがそろうのが魅力のシャーキーⅡ。
1500/2000/3000/4000/5000/6000/8000/10000というラインナップです。
2000番の主なスペックは以下の通り。
ギア比:5.2:1
自重:242g
最大ドラグ力:8.0kg
ベアリング数:10+1
出典:Kast King
筆者が調べたタイミングではAmazonジャパンでは見つかりませんでした。
次にご紹介するシャーキーⅢが出たからかもしれません。
シャーキーⅢ(Sharky Ⅲ)
出典:Kast King
シャーキーⅢは最大18Kgの3層カーボンファイバードラグ、PEラインに対応したアルミスプール、マンガン黄銅合金製の精密ギア、ファイバー強化ボディ、ステンレススチールメインシャフトを採用しています。
デザインもスプールのブランキングはシマノのステラSWのような?デザインが目を引きなかなかスタイリッシュな印象です。
ラインナップは1500/2000/3000/4000/5000。
参考までに2000番の主なスペックは以下の通りです。
ギア比:5.2:1
自重:258.4g
最大ドラグ力:15kg
ベアリング数:10+1
ねじ込み式ハンドルになってますね。
出典:Kast King
その他にも、ねじれ防止ラインローラーや、EVAグリップ、K.I.S.Sという独自の防水機構を搭載しています。
スプールエッジもシマノのAR-Cスプール的な形状になっていて、トラブルレスと飛距離アップに貢献していそうです。
これで実売価格は5,000円台~6,000円台です。
タフさ、パワーは結構なレベルにあると思います。
シャーキー ベイトフィーダーⅢ(Sharky Baitfeeder III)
出典:Kast King
ベイトフィーダーモデルは、ドラグノブがスプールに加えてボディ底部にもついているモデルのようです。
シャーキーⅢがベースになっています。
リアドラグのリールは例えば飲ませ釣りやヤエンなど、置き竿系の釣りで使う方が多いですね。
ラインナップは3000/4000/5000/6000。
3000番の主なスペックは以下の通り。
ギア比:5.1:1
自重:317g
最大ドラグ力:8.0kg
ベアリング数:10+1
出典:Kast King
シャーキーⅢ ゴールド(Sharky III Gold)
出典:Kast King
シャーキーⅢのタフさ強化版といった位置づけと思われるのが、こちらのシャーキーⅢゴールドです。
ブラックとゴールドのカラーリングがカッコいいですね。
アルマイト塗装されたアルミボディ・アルミスプールになっています。
シャーキーⅢはボディはカーボンでしたが、こちらはボディもアルミです。
ドラグはカストキングの定番システムと言える3層カーボンファイバーのワッシャ採用で強力。
ラインナップは1000/2000/3000/4000/5000。
ギア比:5.2:1
自重:280g
最大ドラグ力:15kg
ベアリング数:10+1
出典:Kast King
日本のAmazonでは40,000円以上する商品が1つ見つかりましたが、これは輸入してくるからなのかもしれません。
現地ではおよそ70ドル~80ドル半ばで販売されているので、8,000円前後になるはずです。
スピードデーモン
出典:Kast King
スピードデーモンは、超ハイギアのスピニングリールです。
そのギア比、なんと7.2:1。
例えばシマノのXGのスピニングリールで、番手にもよりますが6.0:1から6.4:1くらいの間のイメージです。
7.2:1と聞くと、ベイトリールのギア比の世界かと思ってしまいますが、スピードデーモンはスピニングでこのギア比を備える面白いリールです。
ただ、残念ながらこのリールも現時点ではAmazonで現地価格レベルの商品は見つかりません。
ドルの価格は90ドル前後なので、日本で買える日がきたとすれば10,000円前後と思われます。
カストキングのリールとしては高額な部類ですが、それでも日本のリールと比べるとかなり安いですね。
ラインナップは2000/3000の2機種のみ。
2000番の主なスペックは以下の通り。
ギア比:7.2:1
自重:272g
最大ドラグ力:11kg
ベアリング数:10+1
出典:Kast King
出典:Kast King
カーボンハンドルになっていて、結構カッコイイです。
バリアントイーグル( Valiant Eagle)
出典:Kast King
アメリカの自由と強さの象徴であるワシ=イーグルを名前につけられたモデルです。
オールカーボンフレームとカーボンローター採用を採用しているようです。
ドラグにはカーボンファイバーワッシャを採用で、2000番でおよそ8kgあります。
また防水仕様のドラグノブになっているようです。
ラインナップは1000/2000/3000/4000。
2000番の主なスペックは以下の通りです。
ギア比:6.2:1
自重:238g
最大ドラグ力:7.98kg
ベアリング数:10+1
出典:Kast King
筆者が調べたタイミングでは、Amazonジャパンで取り扱いがありませんでした。
バリアントイーグル エメラルドイーグルエディション
出典:Kast King
こちらはバリアントイーグルの特別仕様といった感じの雰囲気ですが、日本では取り扱いがなく、情報があまりありません。
基本的なスペックはバリアントイーグルと同じ雰囲気でカラーが違うのですが、そのほかに何が違うのか不明です。
定価や自重が違うようなので、何か差があるのは間違いないと思うのですが…。
また何か分かれば追記します。
ギア比:6.2:1
自重:249g
最大ドラグ力:7.98kg
ベアリング数:10+1
出典:Kast King
メーラⅡ( Mela II)
出典:Kast King
ハチの巣状のスプールが特徴的で、カストキングのスピニングリールは総じて重めな中、メーラは比較的軽い部類です。
ブラックに統一されたカラーリングがスマートですね。
替えスプールも付属しています。
ラインナップは1000/2000/3000/4000。
2000番の主なスペックは以下の通り。
ギア比:5.2:1
自重:201g
最大ドラグ力:9.0kg
ベアリング数:10+1
出典:Kast King
筆者が調べたタイミングではAmazonジャパンでヒットしませんでした。
ポンタス ベイトフィーダー(Pontus Baitfeeder)
出典:Kast King
これもベイトフィーダーモデルですから、リアドラグが搭載されているリールですね。
かなりお手頃価格ですが、ベアリングは9+1、ドラグ力もフロント最大10kg、リア最大5kgと十分なレベルです。
ラインナップは2000/3000/4000/5000。
2000番の主なスペックは以下の通り。
ギア比:5.2:1
自重:314g
最大ドラグ力:10kg
ベアリング数:9+1
出典:Kast King
筆者が調べたタイミングではAmazonジャパンでヒットしませんでした。
スピニングリール総評
現状、筆者が調べれる範囲ではありますが、カストキングで取り扱っている全てのスピニングリールを記載してきました。
全体的に感じるのは以下の印象です。
・安い
・重い
・タフ&パワフル志向
何と言っても、まず触れなければならないのは安いということ。
ドラグ力すさまじくて、フルアルミボディで、ベアリング10個搭載されて、6,000円~7,000円!とか、騙されてるんじゃ?なんて思いたくなるレベルですもんね。
ただし、これはアメリカならではの方向性なのかもしれませんが、総じて重いですね。
耐久性、タフさ、パワーを優先している印象です。
日本で言うところのライトゲーム的な釣りはそこまで意識していないのかもしれません。
アジングとかメバリングみたいな釣りは、アメリカではそれほどウケないのかも…。
ドラグ力なんかは完全にオーバーパワーですし。
もっとデカいの釣りたい!エキサイティングな釣りをしたい!という人が多そうですよね(笑)
日本での評価はどうでしょう?
実際にAmazonのレビューを見ていると、巻き心地は良さそうですし、耐久性もなかなかありそうな感じで評価は高いですね。
もちろん、日本のリールよりは製品ムラなんかもあるような印象ですが、この価格なら一回買ってみる価値はあるのかもしれません。
ハズレリールを引いてしまったとしても、1年保証があるので、期間内にすぐにメーカーに問い合わせすれば交換など真摯に対応してくれます。
ソルトでシーバス、サーフ、ハードロックフィッシュ、ショアジギ系の釣りにはマッチしそうですね。
さて、次項からはベイトリールをご紹介していきます。
ベイトリール
ステルス(Stealth)
出典:Kast King
マグネットブレーキ・遠心ブレーキの両方を搭載したデュアルブレーキを搭載しています。
カーボン系樹脂のボディになっているようで、170gと結構な軽さを誇ります。
左右ハンドルモデルがあります。
主なスペックは以下の通り。
ギア比:7.0:1
自重:170g
最大ドラグ力:7.5kg
ベアリング数:11+1
現時点ではAmazonジャパンで見つかりませんでしたが、アメリカではおよそ60ドル(6,000円~7,000円前後)で販売されています。
アサシン(Assassin)
出典:Kast King
重量163.5グラムと非常に軽量なベイトリールがアサシンです。
これも遠心・マグネットブレーキのデュアルブレーキシステムを搭載しています。
出典:Kast King
メインギアはアルミ、ピニオンギアは真鍮です。
出典:Kast King
左右ハンドルがラインナップされています。
ハンドルはカーボンのクランクハンドルでカッコいいですね。
ギア比:6.3:1
自重:163.5g
最大ドラグ力:7.5kg
ベアリング数:11+1
筆者がチェックした段階では実売7,000円前後でしたよ。
ロイヤルレジェンドシリーズ(Royale Legend)
ロイヤルレジェンドは2シリーズ存在します。
・オリジナルのロイヤルレジェンド
・ロイヤルレジェンド エリートシリーズ
オリジナルロイヤルレジェンドの外観は以下の雰囲気です。
出典:Kast King
実売4,000円半ばくらいで買えちゃいますよ。
左右ハンドルがラインナップされています。
オリジナルロイヤルレジェンドの主なスペックは以下の通り。
ギア比:7.0:1
自重:213g
最大ドラグ力:8.0kg
ベアリング数:11+1
続いてエリートシリーズを。
ギア比によってボディカラーが異なるベイトリールで、オリジナルよりも上位モデルになります。
出典:Kast King
出典:Kast King
なかなか見た目にもこだわりが感じられますね。
こちらも左右ハンドルモデルがラインナップされています。
エリートシリーズの主なスペックは以下の通り。
ギア比:5.3:1 , 6.6:1 , 7.3:1 , 8.1:1
自重:204g
最大ドラグ力:8.0kg
ベアリング数:11+1
どちらのシリーズもマグネットブレーキと思われます。
なかなか良さそうなリールなのですが、筆者が調べた段階ではAmazonジャパンでヒットしませんでした。
スピードデーモンシリーズ(Speed Demon)
9.3:1という超ハイギアベイトリールなのがスピードデーモンです。
ジグ撃ちやワーミングに良さそうですね。
なお、スピードデーモンは2シリーズ存在します。
・オリジナルのスピードデーモン
・スピードデーモン プロ
どちらも左右ハンドルモデルがラインナップされています。
まずはオリジナルモデルからご紹介します。
出典:Kast King
スピードデーモンの主なスペックは以下の通り。
ギア比:9.3:1
自重:235.7g
最大ドラグ力:6.0kg
ベアリング数:12+1
続いてスピードデーモンプロです。
出典:Kast King
特徴的なグリップが目をひきます。
スーパーポリマーグリップという名前のようですが、グリップ力の高い素材になっているようです。
出典:Kast King
ギア比:9.3:1
自重:184g
最大ドラグ力:6.0kg
ベアリング数:12+1
どちらのシリーズもマグネットブレーキと思われます。
スピードデーモンは、どちらのリールも筆者が調べたタイミングではAmazonジャパンでヒットしませんでした。
スパルタカスシリーズ(Spartacus)
スパルタカスもシリーズになっています。
・オリジナルのスパルタカス
・スパルタカス プラス
・スパルタカス マキシマス
まずはオリジナルのスパルタカスとスパルタカスプラスから。
出典:Kast King
ギア比:6.3:1
自重:230g(コルクタイプ)215g(EVAタイプ)
最大ドラグ力:8.0kg
ベアリング数:11+1
スパルタカスはボディカラーが豊富で、ブルー、レッド、シルバー、グリーンの4色から選べます。
ハンドルノブがコルクになっているのがスパルタカスプラスです。
コンパクトボディで、スペック的にもなかなかまとまっていますよ。
どちらもデュアルブレーキ(マグネットブレーキ+遠心ブレーキ)です。
実売5,000円前後で買えます。
Amazonではスパルタカスとスパルタカスプラスは同じページ内で商品切り替えして選択するような形になっています。
日本人にも受け入れられやいデザインですね。
実際Amazonのレビューでも好評です。
続いてスパルタカスマキシマスを。
出典:Kast King
アルミボディのロープロ形状リールです。
出典:Kast King
剛性に期待できそうです。
また、スプール径がかなりワイド形状になっています。
ソルトのオフショアゲームにも良さそうですね。
出典:Kast King
主なスペックは以下の通りです。
ギア比:6.3:1
自重:260g
最大ドラグ力:11kg
ベアリング数:10+1
このリールもデュアルブレーキ(マグネットブレーキ+遠心ブレーキ)です。
筆者が調べたタイミングではAmazonジャパンでヒットしませんでした。
カストキングとしては価格は高く、10,000円するかしないかのレベルと思われます。
メガジョーズ( MegaJaws)
出典:Kast King
メガジョーズは、コルクノブが印象的なベイトリールです。
ギア比:5.4:1 , 6.5:1 , 7.2 :1 , 9.1:1
自重:212g
最大ドラグ力:8kg
ベアリング数:11+1
マグネットブレーキです。
ギア比が4タイプあります。
5.4というローギアから、上は9.1という超ハイギアです。
ドラグは4層カーボンファイバーワッシャになっています。
カストキングでは3層がスタンダードな感じなので、珍しいですね。
出典:Kast King
メカニカルブレーキはクリック音がするタイプのようです。
出典:Kast King
なかなかバランスの良さそうなベイトリールですが、これも筆者が調べたタイミングではAmazonジャパンでヒットしませんでした。
ホワイトマックス(Whitemax)
出典:Kast King
ホワイトマックスはローギアリールです。
5.3:1の設定しかありません。
ギア比:5.3:1
自重:212g
最大ドラグ力:8kg
ベアリング数:11+1
デュアルブレーキ採用です。
このギア比なら、バス釣りなら巻物、ソルトなら鯛ラバなんかに良さそうですね。
かなり価格は安く、実売4,000円台ですから、ローギアリールを気楽に試せるのは魅力的です。
ローバー(Rover)
出典:Kast King
ローバーはカストキング唯一の丸型リールです。
フルメタルボディで、剛性は抜群ですね。
ボディとスプールはアルミで、ステンレス、真鍮など強度の高い素材でギアが構成されています。
遠心ブレーキ採用です。
ラインナップは40/50/60/70/80/90。
出典:Kast King
70~90はハンドル形状が変わります。
出典:Kast King
このリールも筆者が調べたタイミングではAmazonジャパンではヒットしませんでした。
現地価格からすると大体5,000円前後という雰囲気です。
ブルータス(Brutus)
出典:Kast King
ブルータスはカストキングの中でも、かなりお手頃価格なベイトリールです。
筆者がAmazonジャパンで見つけた商品は3,980円でした。
ギア比:6.3:1
自重:202g
最大ドラグ力:4.5kg
ベアリング数:4+1
かなり安い分、ドラグ力はカストキングらしさはありませんし、ベアリング数も大幅に減ります。
ですが、日本のベイトリールのアンダー1万円ならこんなもんかな…というレベルですし、何より価格は4,000円前後という魅力があります。
ブレーキはマグネットブレーキになっています。
出典:Kast King
ベイトリール総評
スピニングリールに比べると、自重面で日本のリールと互角に戦えるリールが多いな…というのが、まず感じた個人的な印象です。
アサシンやステルスあたりは、価格帯からすればかなり軽いですよね。
それ以外のピックアップポイントは以下の通り。
・安い
・特徴的なギア比設定
・ブレーキシステム
やはり、安い。これは間違いないです。
その他、ギア比9.1:1というような超ハイギアリールがあったり、ローギア専用のホワイトマックスといったリールがあったりするのも大きな特徴ですね。
あとは、Amazonのレビューを見ていると、マグネットブレーキの効きが若干悪いという声が散見されますね。
ネオジウム磁石を自分で交換するなどチューンしています、といった声もありますね。
そういった改造もリールの楽しみ方の1つですし、価格が安いからこそ手軽に楽しめます。
いじり甲斐のあるリールとも言えます。
相対的には、デザインがカッコいい!とか、この価格なら満足!といった好意的なレビューが多いように感じます。
スピニングリールと同じく、製品ムラによるアタリハズレはあるかもしれませんが、問題があれば期間内にすぐにメーカーに問い合わせしましょう。
さいごに
カストキングリールのラインナップ全体像、掴んでいただけたでしょうか?
情報集めるの大変でした(笑)
もし追加情報や間違いなどあれば、随時追加・訂正していきます。
それにしても、けっこうな数のリールがあることが分かりましたね。
日本のリールとはまた違うテイストで面白いです。
現時点では日本で手に入れれるモデルのバリエーションは少なそうなんですが、今後増えていきそうな気がします。
EposeidonJPがどんどん日本市場に力を入れていけば、必然的にさまざまなモデルを購入することができるようになるでしょう。
今後、日本市場で広まっていくかどうか興味深いところですが、このコスパなら少なからずニーズはあるのではないかと思います。
今後注目のカストキングリール!要チェックです!