出典:ダイワ
ダイワの人気ショアジギ・オフショアジギング用リールであるブラストにLTモデルが新登場します!
まさにLT(Light Tough)の思想そのままに、軽快さとタフさを両立!
その軽量さで1日ジグをシャクっていられるミドルクラスリールです。
今回はブラストLTを詳しくご紹介します。
アイキャッチ画像出典:ダイワ
ブラストLTの概要
まずはダイワ公式の商品説明で、このリールの概要をつかみましょう。
ソルトアングラー待望!衝撃の軽さで圧倒する高剛性SWスピニング「BLAST」
近海域でのライトジギングやキャスティングゲーム、ショアからのショアジギゲーム、スーパーライトジギングなど幅広く対応。SWシーンで活躍する高剛性LTスピニング。■高強度アルミハウジング
■パワフルに!そして快適に。
『アルミマシンカットタフデジギア』搭載
■パワーライトノブを標準装備。
ショア・オフショアでの使用感にこだわったハンドルセッティング
出典:ダイワ
ダイワの新コンセプトであるLTを反映させたブラストLTは、軽さを求めつつも強度を維持したリールに仕上がっています。
ボディはアルミハウジング採用、ギアはアルミマシンカットタフデジギア採用と、アルミを用いながら強度と軽さを両立している印象です。
ジギングリールだけにパワーライトノブ標準採用で、指全体を使って握り込みやすくなっています。
LTとは
ボディ、スプール、ハンドルといった細部までの徹底した軽量化へのこだわり。リールの心臓部となるギア、そしてそれを包み込むボディのマテリアルをよりタフなものへと進化させ生まれたダイワ小型スピニングの新基準、それがLT。
出典:ダイワ
具体的にLTの基準点が示されているわけではないのですが、ワタシなりにダイワのホームページ情報から読み解くに以下の印象です。
・各部の見直し(材質、デザイン)で軽量化徹底
・ギアにタフデジギアを採用
リールというのは常に『より軽く・より耐久性を上げる』という目標の元に開発されているものですから、ある意味当たり前のことというか正常な進化ではあるのですが、それをユーザーに分かりやすく訴求するという戦略なのかもしれませんね。
すでにLTモデルに生まれ変わっているリールのスペックを見ると、確かにその軽量さには目を見張るものがあります。
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耐久性は見に見えるものではなく、長く使う中で感じるものなので、ただちに評価できるものではありませんが期待出来ますね。
ちなみにタフデジギアについては、リールによって素材には違いがありますので、そのあたりも総合的に評価してリールを選びたいところです。
例えばイグジストは超々ジュラルミン(アルミの一種です)のタフデジギア、ブラストLTはアルミ(超々ジュラルミンより強度の劣るアルミです)のタフデジギア、レグザは亜鉛ダイキャストのタフデジギア…というように、高いグレードのリールほど、生成が難しく高価な素材を採用したタフデジギアになっています。
DAIWA TECHNOLOGY
出典:ダイワ
ブラストLTに採用されているダイワの技術をご紹介していきます。
まずは、特記すべき4つの主な技術からどうぞ。
よくご存じの方は読み流してください。
■MAGSEALED[マグシールド]ボディとローターの隙間に磁性を持つオイルの壁を作ることで海水や埃などの侵入をシャットアウトする防水構造。ボディとローターが無接点だから軽く滑らかな回転はそのままに、初期の回転性能を長期間維持する。回転異音の原因の多くが、塩ガミ・異物の侵入。もちろんその中には過って水に落としてしまうなどで発生するケースもあるが、そのような場合を除き、マグシールド化されたリールの回転異音発生率は大幅に低下している。しかもこの比率は、マグシールド登場後、時間が経てば経つほど、大きな差としてデータに現れつつある。これは長く使用すればするほどその効果がより発揮されるということ。つまりマグシールドの防塵・防水能力が非常に高いレベルにあることを証明しているのだ。
■ATD[オートマチックドラグシステム]
滑り出しがスムーズで魚の引きに追従してなめらかに効き続ける次世代ドラグ。また大型スピニング用のATDはドラグ設定値のパワー変化が少ないのも特徴。従来のドラグはドラグを引き出す長時間のファイトやそんなファイトを繰り返し行った場合、ドラグ力の低下が自ずと起こっていた。ダイワはその部分を突き詰めてドラグ力の低下が少ないドラグを開発。これにより魚がヒットしたらファイトに集中でき、また連続してドラグを使うような良型の魚がヒットしてくる状況でもドラグ値をセッティングし直すことなく使い続けることが可能になった。『ファイト中のドラグ調整が減り、ラインブレイクを防ぎながら魚を速く獲り込むことができる』ドラグである。
■AIR ROTOR[エアローター]
ローター革命とも言うべき独特の形状を持つエアローター。独特の最適リム形状により負荷が分散することで、同等の強度で大幅な軽量化を実現。ローターの軽量化は自重の軽減につながるだけではなく、回転レスポンスが向上することにより、リール自体の『巻き感度』にも寄与。新軽量エアローターの採用は、エキスパートも唸らせる、クラスを越えたレスポンスの高い回転性能を実現した。
■タフデジギア
過酷な環境に耐え抜く、強靭な心臓部が不可欠。滑らかな回転がより長く続く「タフデジギア」。
出典:ダイワ
マグシールド、ATD、エアローター、タフデジギアを採用しています。
もはやこのレベルがダイワの基本スペックになってきているようにさえ感じます。
ATDは、大型の魚が連続してかかることも少なくないジギング系の釣りにおいては安心の技術です。
マグシールドとタフデジギアのコンビで、ギアも長期間その性能を維持してくれそうです。
ちなみに…ですが、ダイワのタフデジギアに対して、シマノはHAGANEギアを謳っていますよね。
その違いについて軽く触れるならば、
タフデジギア…冷間鍛造+マシンカット
HAGANEギア…冷間鍛造のみ
となります。
冷間鍛造とは、金属の塊を常温下で、熱も加えず、削ることもなく、圧力のみで成型することで、圧倒的な強度と滑らかさを誇る技術のことです。
ギアについて言えば、HAGANEギアの方が高難易度な技術のみで成型されているということですね。
あの18ステラに搭載のマイクロモジュールギアⅡのような細かいギアですら、冷間鍛造というのですから恐ろしい技術です。
とは言え、これは非常に高いレベルでの競争です。
マシンカットすることによって、より高い精度を求めることもできるわけですし、互いに補い合うことこそがベスト…という考え方もできます。
間違いなくタフデジギアも素晴らしいギアだと思います。
その他の機能・仕様
その他の機能や仕様もたくさん採用されています。
基本性能が非常に高いリールと言えます。
機能・仕様 | 特徴 |
ス-パ-メタルボディ | スーパーメタル=特殊アルミニウム素材により、樹脂製ボディに比べて非常に高い剛性を有する。外側がしっかりしているため高い負荷がかかった際もボディがゆがまず、内部のギヤの噛み合わせが狂うことなくしっかりした巻上力と耐久性を生み出す。 |
DS4(ロ-タ-素材) | ダイワ独自の技術で生み出されたリール専用ファイバー強化特殊プラスチック。 |
アルミマシンカットハンドル | 剛性が高く安定した巻上げ感をもたらすアルミマシンカットハンドル。 |
アルミスプ-ル | 軽量かつ剛性に優れた金属スプール。 |
パ-フェクトラインストッパ- | PEなどの細糸や、リーダーなどの太径糸にも対応した新型ラインストッパー。掛けやすく、外れにくく、外し易い。なおかつ軽い。また、修理可能となった点も大幅な進化点。 |
LC-ABSスプ-ル | 飛距離とトラブルレスを実現する新形状スプールデザイン。 |
クロスラップ | 巻き糸角度の大きい綾巻き方式を採用することで、スプール巻糸部へのラインの食い込みや糸のズレを防ぐためにクロスして巻き取る方式。特に細糸やPEラインを使用した場合にライントラブルの減少が顕著であり、同時に心地よい飛びを実現。 |
エアベ-ル | 糸をラインローラーまで流れるように送り出すことで糸絡みトラブルを激減させるベール形状。さらに中空構造にすることで、重量を変えずに大幅な強度アップを実現。 |
ツイストバスタ-II | ラインローラーにテーパーをかけて糸を転がす事により、スピニングリールの宿命と言われたローラー回転で発生する糸ヨレを大幅に解消した構造。 |
ロ-タ-ブレ-キ | ベールオープン時にローターの回転にブレーキをかけることにより、キャスト時のショックでハンドルが動くことによる不意のベール返りを防止する機構。 |
CRBB | 従来のCRBBよりさらに耐久性が向上。ノーマルBB・CRBB・新型CRBBを適材適所に使い分けることでリールのポテンシャルが向上。 |
シャワ-洗浄可 | 流水による水洗いが可能。(洗浄後は取扱説明書に沿ったメンテナンスが必要です) |
出典:ダイワ
ラインナップ
ブラストLTのラインナップ一覧をご紹介します。
特筆すべき軽さ(自重)を赤字で記載しています。
スマホは横スクロールしてご覧ください。
品名 | 巻取長(cm) | ギア比 | 自重 (g) | 最大ドラグ力 (kg) | 標準巻糸量 PE(号-m) | ベアリング | 定価(円) |
LT4000-CH | 89 | 5.6 | 270 | 12 | 1.5-200 2-170 | 6/1 | 28,000 |
LT4000-CXH | 99 | 6.2 | 270 | 12 | 1.5-200 2-170 | 6/1 | 28,000 |
LT5000D-CXH | 105 | 6.2 | 285 | 12 | 2.5-300 3-210 | 6/1 | 28,500 |
LT6000D | 92 | 5.1 | 370 | 12 | 3-300 4-220 | 6/1 | 29,000 |
LT6000D-H | 101 | 5.7 | 370 | 12 | 3-300 4-220 | 6/1 | 29,000 |
巻取り長さはcm/ハンドル1回転
ベアリングの数字はボール/ローラー
出典:ダイワ
4000番〜6000番のラインナップになっています。
■LT4000-CXH
出典:ダイワ
■LT5000D-CXH
出典:ダイワ
■LT6000D-H
出典:ダイワ
8000番クラスがないところを見ても、重量級ジギングよりは、例えば近海域でのライトジギングや、おかっぱりでのライトショアジギ〜ショアジギのような釣りを主戦場としているイメージではないでしょうか。
4000番で270グラム、5000番で285グラム、6000番でも370グラムという軽量さは、相当魅力ですね!
旧ブラスト・ヴァデルとの比較
参考までに、旧ブラストと、ヴァデルのラインナップも記載します。
ブラストLTの軽さが際立ちますし、ドラグ力も平均的に優秀です。
ブラスト
アイテム | 巻取長(cm) | ギヤ比 | 自重 (g) | 最大ドラグ力 (kg) | 標準巻糸量 PE(号-m) |
3500 | 83 | 4.9 | 415 | 8 | 2-300 3-200 |
3500H | 97 | 5.7 | 415 | 8 | 2-300 3-200 |
4000 | 87 | 4.9 | 415 | 8 | 2.5-300 3-250 |
4000H | 101 | 5.7 | 415 | 8 | 2.5-300 3-250 |
4500 | 94 | 4.9 | 620 | 15 | 3-400 4-300 |
4500H | 109 | 5.7 | 620 | 15 | 3-400 4-300 |
5000H | 120 | 5.7 | 630 | 15 | 4-400 5-300 |
巻取り長さはcm/ハンドル1回転
ベアリングの数字はボール/ローラー
出典:ダイワ
ヴァデル
アイテム | 巻取長(cm) | ギヤ比 | 自重 (g) | 最大ドラグ力 (kg) | 標準巻糸量 PE(号-m) |
3500 | 83 | 4.9 | 410 | 8 | 2-300 3-200 |
3500H | 97 | 5.7 | 410 | 8 | 2-300 3-200 |
4000 | 87 | 4.9 | 415 | 8 | 2.5-300 3-250 |
4000H | 101 | 5.7 | 415 | 8 | 2.5-300 3-250 |
巻取り長さはcm/ハンドル1回転
ベアリングの数字はボール/ローラー
出典:ダイワ
ブラストLTの魅力
ブラストLTは中位モデルですが、相当レベルの高い軽さと強度を兼ね備えていると言えそうです。
ハイエンドモデルに迫るクオリティでありながら、価格はあくまでも中位モデルという、非常にお買い得感のあるリールに仕上がっています。
特に軽さという点で、旧ブラストや、ヴァデルと比較すると、頭1つ出たリールであることが分かると思います。
【関連記事】19モデルのレグザもパワーゲームの注目リール
では、ライバル機種であろうシマノのストラディックSWと比べるとどうでしょうか…?
シマノ 18ストラディックSWとの比較
シマノの18ストラディックSWは、こちらも2018年に登場したライトショアジギングなどのパワーゲームを楽しむためのミドルクラスリールです。
出典:シマノ
18ストラディックSWのラインナップは2018年12月現在4000系と5000系のみになっています。
主なスペックは以下の通りです。
品番 | ギア比 | 実用ドラグ力 最大ドラグ力(kg) | 自重(g) | ナイロン糸巻量(号-m) フロロ糸巻量(号-m) PE糸巻量(号-m) | 最大巻上長 (cm/ハンドル1回転) | ベアリング数 BB/ローラー | 本体価格(円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
4000HG | 5.8 |
| 305 |
| 93 | 6/1 | 32,000 |
4000XG | 6.2 |
| 305 |
| 99 | 6/1 | 32,000 |
5000XG | 6.2 |
| 310 |
| 103 | 6/1 | 32,000 |
5000PG | 4.8 |
| 310 |
| 80 | 6/1 | 32,000 |
なんで初期ラインナップに6000番を用意しなかったのでしょうね…?
ショアジギにせよ、オフショアジギングにせよ、6000番は選択肢に絶対ほしいところと思うのですが…。
ブラストLTとストラディックSWについて、個人的に気になるポイントをそれぞれ比べると以下の通りです。4000番と5000番で比較します。()内が5000の数字を表します。
なお、2018年から、シマノとダイワのリールの番手基準が同じになっています。
■自重
ブラストLT 270g(285g)
ストラディックSW 305g(310g)
■最大ドラグ力
ブラストLT 12kg(12kg)
ストラディックSW 11kg(11kg)
■ボディ
ブラストLT フルアルミボディ
ストラディックSW ボディ半分は樹脂ボディ
■ギア
ブラストLT アルミ
ストラディックSW 超々ジュラルミン
といった結果となり、総合的に見るとここでもブラストLTのスペックの高さが見えてきます。
もちろん、ストラディックSWも超々ジュラルミン(アルミの一種。非常に強度が高い)の冷間鍛造ギアであるHAGANEギアやカーボンクロスワッシャなど独自の強みを持っています。
特にギアの超々ジュラルミンはステラなど最高級クラスリールのドライブギアに採用される素材で、その点はストラディックSWの大きな強みです。
しかしながら、ブラストLTもアルミ製ギアですし、フルアルミボディとのコンビという点ではバランスが良いのかなと感じます。
このあたりはシマノ派、ダイワ派という観点もありますよね。
贔屓目なしに総合的に見ると、個人的にはややブラストLTに魅力を感じるかな?というところです。
パワーゲームにおいては、やっぱりフルアルミボディは魅力的です。
このスペックで、ブラストLTは実売2万円台前半での販売となっています。
ストラディックSWもほぼ同等の価格設定ですから、かなりコスパ良好と言えます!
さいごに
出典:ダイワ
ブラストLTは軽快に扱えるジギングリールとして、活躍の場は非常に多そうです。
4000番クラスは、サーフゲームや磯のヒラスズキゲームにもよさそうですね。
いずれにせよ、この軽さなら1日快適に釣りを楽しめそうです。
もちろん、耐久性もおろそかにはしていません!
まさに軽快・タフに仕上がったブラストLTで新たなジギングの世界を体験しませんか?
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