19ストラディック、劇的進化して登場!ただしハイエンドモデルとは差別化も。何が違う?

出典:http://fishing.shimano.co.jp/product/reel/5318

 

シマノのミドルクラススピニング人気モデルであるストラディックが、2019年7月~8月にかけてモデルチェンジされる予定になっています。

ストラディックと言えば、シマノの汎用スピニングの中ではワンピースベール採用の分かれ目となるモデルであり、基本スペックの高さが評価されているリールです。(価格がストラディック以上のモデルからワンピースベール採用。BBシリーズは除く。)

ビギナーモデルから一歩踏みだしたリールと言えますね。

現行ストラディックが登場したのが2015年。それから4年の時が経ちどのような進化を見せるのか?

15ストラディックも現役で十分戦えるリールですが、19ストラディックの進化も凄そうです。

では、詳しく見ていきましょう。

概要

シマノ公式情報から、進化の概要を頭にインプットしましょう。

注目ポイントを赤字にしてますので、サッと斜め読みしてみてください。

基本性能をさらに磨いて。実感できる進化がここに結実。

スピニングリールの基本性能である「巻き」「耐久性」「飛び」がさらに進化を遂げました。マイクロモジュールギアⅡ、サイレントドライブを搭載することでフラッグシップに迫るリーリング性能を追求。また上位機種を踏襲した新しいHAGANEギア、防水機構のXプロテクトを搭載することで従来モデルよりさらに強く、耐久性のあるモデルになりました。さらに同クラスでは初となるロングストロークスプールを採用することでキャスト性能も向上。今までルアーが届かなかったポイントへのアプローチを可能にします。豊富なラインナップで、ライトなターゲットから海の大物まで幅広いシーンで活躍するストラディック、フラッグシップに迫る進化を遂げました。

出典:http://fishing.shimano.co.jp/product/reel/5768

 

赤字を抜き出すと以下の通り。

マイクロモジュールギアⅡ
サイレントドライブ
新しいHAGANEギア
防水機構のXプロテクト
同クラスでは初となるロングストロークスプール

 

個人的な第一印象としては、

「ここまで搭載してきたか…!」

ですね。

ただ、シマノの担当者さんにいろいろと聞いていると、興味深いことも分かってきましたよ!

当メディアでは、ホームページ掲載情報をまとめるだけではなく、それ以外のことも出来る範囲で深堀りし、自力で調べて情報提供したいと考えています。

次項でササっと説明していきます。

注目技術特性

マイクロモジュールギアⅡ

18ステラに初めて搭載されたマイクロモジュールギアⅡ。

ギアの歯が従来ギアより細かくなっていて、ノイズの少ないなめらかな巻き心地をもたらします。


出典:http://fishing.shimano.co.jp/product/reel/5318

 

その後、19ヴァンキッシュにも搭載されたのは記憶に新しいところですが、なんと19ストラディックにも搭載してきました。

これで、今後の19ストラディック以上の価格帯の汎用リールには、基本スペックとして搭載されることはほぼ確定でしょう。

ただし…19ストラディックに搭載されているマイクロモジュールギアⅡが18ステラや19ヴァンキッシュと同じなのかと言うと…そうではないんです。

これはHAGANEギアの項で後述します。

サイレントドライブ

これもマイクロモジュールギアⅡと同じ流れですね。

18ステラ→19ヴァンキッシュと搭載されてきましたが、19ストラディックにも搭載です。

部品の隙間、ガタなどを無くすべく徹底的に設計を見直したことにより、静粛性をもたらす技術です。

新しいHAGANEギア

HAGANEギアと言えば、シマノお得意の精密冷間鍛造によって造られた、超々ジュラルミン製ギアのことを指します。

シマノホームページの表記上は15ストラディックと同じHAGANEギアですが、そのクオリティがさらに向上しました。


出典:http://fishing.shimano.co.jp/product/reel/5768

 

上記グラフで見る分には、ざっくり20%~30%ほど強度がアップしているようです。

ただ、気になる点があります。

シマノ公式の説明では、

NEWストラディックでは上位機種同等の新設計HAGANEギアを搭載。それによりワンサイズ上のリールギア強度を実現しました。

出典:http://fishing.shimano.co.jp/product/reel/5768

 

とありますが、この上位機種同等という点が少し気になります。

なぜなら、18ステラや19ヴァンキッシュのHAGANEギアの強度アップ説明の際には以下のグラフだったからです。


出典:http://fishing.shimano.co.jp/product/reel/5318

 

およそ倍の強度に進化してますよね?

すなわち、HAGANEギアについては、18ステラ・19ヴァンキッシュ・17ツインパワーXDレベルではないのではないか…?

…ということで、シマノの担当者さんに確認してみたところ、以下の回答でした!

『いわゆるこれらのフラッグシップモデルあたりのリールのギアと基本設計は同じであるものの、成型精度、表面処理などの面で違いがあり、同じHAGANEギアという呼び名でもクオリティに差があります。

『すなわちマイクロモジュールギアⅡについても、18ステラ、19ヴァンキッシュの品質よりはグレード的に落ちます。ちなみに、18ステラと19ヴァンキッシュにも差があって、18ステラの方はバリアギア仕様、表面特殊処理がしてあり、19ヴァンキッシュよりも耐久性が高いです。』

 

やっぱり、一言でHAGANEギア搭載!とかマイクロモジュールギアⅡ搭載!とか言うものの、細かいところでは差が付けられている訳です。

18ステラと19ヴァンキッシュにも差が付けられていることをご存知の方は少ないのではないでしょうか?

この辺りも、リールを購入する上では気になることですが、メーカー公式のホームページではそこまで詳しく解説してくれない(解説しだすとキリがない部分もある)ので、要注意ですね。

いずれにせよ、19ストラディックが15ストラディックよりギア強度がアップしていることに違いはありません。

Xプロテクト

ラインローラー部とボディのローラークラッチ部に搭載されています。

撥水効果とラビリンス(迷宮という意味)構造を組み合わせていて、軽水圧に耐える防水性能を備えつつ、回転も滑らかさをキープしています。


出典:http://fishing.shimano.co.jp/product/reel/5768

 

15ストラディックにはコアプロテクトという防水機構が搭載されていましたが、これは比較的水の侵入を許すという情報もちょくちょく耳にしました。

対してXプロテクトになってからはそういった声は少なくなったように感じます。

ロングストロークスプール

19ヴァンキッシュで業界を驚かせた、ステラ以外の機種への初めてのロングストロークスプール搭載。

なんとこの流れはストラディッククラスのリールにまで波及しました。


出典:http://fishing.shimano.co.jp/product/reel/5768

 

シマノのテストでは、C3000で従来スプールと比べて約5%の飛距離UPを実現しているようです。

19ヴァンキッシュの説明では約4%の飛距離アップとなっていたので、シマノ担当者に確認しましたが、実際にテストした結果を載せているので、様々な要素による誤差の範囲内という認識です、とのこと。

実際、ストローク長、スプールリング径ともに、18ステラ、19ヴァンキッシュと同じになっているので、飛距離に関しては互角と考えていいでしょう。

飛距離に関係ないところの、スプール材質や薄さは当然違いますけどね。

今後おそらく、ストラディック以上の価格帯の汎用リールはロングストロークスプール化されることになるでしょう。

その他技術特性の気になる点

ドラグワッシャー素材

ドラグワッシャーの素材が、

2500S以下の番手にはフェルトワッシャー
C3000以上の番手にはカーボンクロスワッシャー

という設定になっています。


出典:http://fishing.shimano.co.jp/product/reel/5768

 

比較的軽い負荷に対して滑らかな滑り出しを見せるフェルトワッシャーを小型番手に、ある程度の負荷が予測されるC3000以上の番手には耐久性(耐摩耗性)に優れるカーボンクロスワッシャーを採用しています。

18ステラや19ヴァンキッシュでも同じように使い分けがされています。(ただし、18ステラと19ヴァンキッシュはC5000のみカーボンクロスワッシャー)

C3000でカーボンクロスワッシャーが適しているのかどうかと聞かれると、どうだろう…?という個人的な気持ちもありますが、そこは今後実使用におけるインプレなどに注目したいですね。

 

なお、留意点として、ドラグ性能に大きく関わる部分に、リジッドサポートドラグの搭載有無が挙げられますが、19ストラディックには非搭載です。

ワッシャーの構成が仮に18ステラや19ヴァンキッシュと同じであったとしても、スプール支持の構造は異なるので、安定した滑り出しという点ではリジッドサポートドラグ搭載リールよりも劣ると思われます。

ハイブリッドボディのHAGANEボディ

15ストラディック同様、ハイブリッドボディのHAGANEギアです。

リールフット側がアルミ、反対側は高強度樹脂です。

ちなみにローターも高強度樹脂で、CI4⁺ローターではないのでコアソリッドシリーズですね。

 

もちろん、フルメタルボディと比べて強度(とくにたわみ強度)は落ちますが、よほどパワーゲームを繰り返すような使い方をしない限りは過度の心配は不要です。

例えばですが、青物のブリクラスや流れの中でモンスターシーバスを掛けて、ゴリ巻きで無理やり寄せるようなことをすると、ボディがたわむ分ギアに噛み合わせ不良でダメージを与え巻き心地が悪くなることもあります。

ただ、フルメタルボディのリールであったとしても、釣れた魚と状況次第では同じようなことになる可能性もあるので、そこまで気にせず使うのが吉と思います。

ワンピースベールの素材

15ストラディックから継続でワンピースベール搭載です。

ソアレBBなどのBB系シリーズを除くと、ストラディック以上の価格のリールからワンピースベール化されます。

ベールとラインローラー部が一体成型されていることで、一体成型でないモデルと比べてローラー周りのライントラブルの心配は不要となります。

見た目の美しさもいいですね。


出典:http://fishing.shimano.co.jp/product/reel/5768

 

ベールの素材はステンレスです。

一部上位機種になるとこの素材はチタンになり、より軽さを求めた仕様になりますが、ストラディックはステンレスです。

例えば現行のストラディックCI4⁺やサステインはチタンベールです。

15ツインパワーはステンレスですが、次のモデルチェンジでどうなるか…?(17ツインパワーXDはチタン)

こういった予想も面白いですね。

ネジ込みハンドル

15ストラディックもネジ込みハンドルではあったのですが、少し緩めると折り畳めるタイプでした。

今回のストラディックは、18ステラや19ヴァンキッシュと同様の固定タイプのネジ込みハンドルになっています。

遊びがなく、よりダイレクトで強固なハンドルになっていますね。


出典:http://fishing.shimano.co.jp/product/reel/5768

サイズ展開とラインナップ

今回の19ストラディックのサイズ展開とラインナップは以下の通りです。


出典:http://fishing.shimano.co.jp/product/reel/5768

 

ボディサイズは1000番から4000番までになっています。

ライトゲーム、トラウト、バス釣り、シーバス、エギング、ハードロックフィッシュ、サーフ、ライトショアジギング…などなど、幅広く楽しめるラインナップですね。

なお、スプールがロングストロークになっている分、ローターのサイズも変わっているので、過去のストローク長リールのスプールとは互換性がないので注意です。

19ストラディックの魅力


出典:http://fishing.shimano.co.jp/product/reel/5768

 

ストラディックはシマノの中でも、ミドルクラスリールの中核として、かなり重要な位置づけにあるリールであろうと思われます。

高い基本性能とコストパフォーマンスが求められる激戦区価格帯のエースとして、どのように進化させるか…?

ダイワがLTコンセプトでビギナークラス~ミドルクラスリールをどんどん充実させてくる中で、個人的にかなり注目していました。

シマノからの答えは、やはり…というよりは想像を超える、ロングストロークスプール、マイクロモジュールギアⅡ、サイレントドライブ、Xプロテクトの搭載を始めとした、むしろ破格の内容でした。

しかもフィッシングショーが終わって一段落したこの時期に発表という…狙ってなのかどうかはさておいて、ある意味話題性を一人占めできますね(笑)

もちろん、当記事でご紹介してきた通り、細かいところではハイエンドクラスと差別化されている訳ですが、この価格帯にこのスペック搭載で登場するのは、かなりインパクト大なのではないでしょうか?

今後のシマノ汎用スピニングリールの基準点をこのレベルにもってきたことで、他のモデルチェンジ待ちの上位機種の進化も楽しみになりましたね。

 

続いてデザインについても、個人的にシルバー統一は好意的に捉えていて、魅力的なのではないかと思っています。

 


出典:http://fishing.shimano.co.jp/product/reel/5768

 

毎回モデルチェンジがあると、前のモデルの方が良かった…とか、〇〇のパクリやん…なんて声も聞こえてきますが(もちろんコレは好き嫌いなので個々の感性が大切ですよ?)、リールという限られた形状の中で出来ることは限られていますからね。

スプールに入る縦のブランキングと、横方向のくびれはシンプルな中にも適度な主張があってカッコイイです。

特に横方向のこういったデザインはシマノには珍しいと感じます。

ドラグノブが19ヴァンキッシュと同じタイプになっているのもいいですね。

ストラディックに求められてるのはユニバーサル(普遍的に通用するイメージ)なデザインであろうと思うのですが、奇をてらうことはなく、それでいて進化を感じさせる良いデザインに仕上がっているのではないかと思いました。

私も1台購入して、上位機種との差など体感してみようと思っています。

さいごに

19ストラディック、まさに2019年の遅れてきた大物ですね。

スペックを見る限り、入門者、初級者、中級者まで幅広く満足できるリールなのではないでしょうか?

使用感など、実体験してみないと分からない部分ももちろんありますが、現時点ではかなり期待できそうです!

2万円前後でリールをお探しなら、ぜひ検討したいリールだと思います。

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