平成最後の日、4月30日の夜から令和最初の日5月1日の午前中まで、久美浜周辺まで行ってきました。
4月下旬は天候が不安定で、この日もあいにくの雨模様でした。
シーバスをメインに狙いつつ、ヒラメもしくはマゴチのフラットフィッシュも視野に入れての釣りを展開するイメージで臨みました。
当日の天候・潮汐詳細
天候は曇り時々雨、風速は1m~2mといったところでした。
潮は若潮~中潮です。
30日の夜はダラダラとした潮の動きですからどちらかと言うと状況把握を意識して、1日の朝マズメにいいタイミングでいい場所に入ってクオリティフィッシュを狙うか…と計画しました。
久美浜到着。当日の状況は?
19時頃に久美浜界隈に到着しました。
最初はシャローエリアをチョイス。
やる気のあるシーバスが残っていないかチェックすることにしました。
水質はステイン。
ここしばらく続いた雨で、多少濁りが入っていい感じに見えます。
水深20cm~30cmほどの超シャローなところにもシーバスが入ってくる場所を、エクリプスのアストレイアでテンポよくサーチしていきます。
…反応ありません。
コアマンのVJ16、ケイテックのスイングインパクト(ジグヘッド)でも一通り撃ってみましたが何のコンタクトも得られなかったので、イージーに獲れる魚はいないと判断して早々に移動することにしました。
ただ、なんとなくベイトの気配は感じたので、朝マズメにはもう一度入ってもいいかな…と感じました。
大向水道の橋脚部へ移動
続いて、この辺りの一級メジャースポットをチェックしに行きました。
常夜灯の明かりもある場所で、シーバスの気配も濃い場所です。
やはり先行者がいましたので、明暗部から少し離れた、薄暗くなっている場所で様子見してみます。
先ほどのポイントよりも水質はクリア。
水の流れはそこそこはありますがダラダラといった感じ。
水面から感じる魚っ気はありません。
まずはシンペン、ミノーを流れに乗せながらの釣りを試してみます。
エリアテン、パンチラインスリム、サイレントアサシンでアップ、ダウン丁寧にサーチしていくも、無反応。
このクリアウォーター加減で流れもイマイチだとハードプラグはなんか違うな…と感じ、より喰わせの釣りにシフトチェンジします。
ここも水深はないので、VJ16で届く範囲を巻いていきます。
ここで、あまりの釣れなさにか(笑)橋脚部にいた先行者が移動していなくなったので、明暗部周りを探っていきます。
遠投先の明暗部をアップクロスで流し気味に明部から暗部に入れていくときに、『トゥンッ』というアタリがあり、即アワセするもノらず…
ただ、やっぱおるな…ということは分かったので、集中します。
しかし、その後バイトが得られなくなってしまったので、さらにフィネスな方向を試すことにしてみました。
スイングインパクトに3.5gジグヘッドという喰わせの鉄板コンビで手前のかけ上がり部分を丁寧にスローに巻いていきます。
ただ、それでも反応がない(笑)
ここで思うところがあって、同じスイングインパクトでもラメ系からブラック単色にカラーチェンジさせてシルエットをハッキリだし、早巻きのリアクション要素の強い釣りを試してみました。
一投目、明暗部とかけ上がりが絡む場所を早巻きしてくるとグンッとすぐ反応!
30cmほどのかわいこちゃんでしたが、まずはシーバスを見れて素直に嬉しく思います。
あれだけスローに丁寧に巻いてもウンともスンとも言わなかったのに、一発で喰ってくるんだから面白いです。
夜でもスローなアプローチだけでなく、いろいろなアプローチをすることが大切だなぁとしみじみ感じます。
ただ、手前のかけ上がりは明暗が絡む一級ポイントでありながら出たのはこのサイズだったということから、VJ16に切り替えて沖の根が絡むエリアでサイズアップを狙います。
何回かフルキャストを繰り返していると、とあるキャストの着水直後巻き始めるとすでに生命反応が伝わってきます。
あれ?ヒットしてる!と超期待しながらファイトしだすこと5秒、あんまり引かん…またチビかぁ…なんて思いながら巻いてくると水面に姿を現したのはこのお方。
そう、このカワイイ胸ビレの持ち主は…ガシラさんです。
25cmないくらいだと思いますが、着水直後に喰ってくるとは意外でした。
少し浮いて上を意識していたところにVJがズドンと落ちてきた…といったところでしょうか。
実は、この魚が平成最後の魚になりました(笑)
ここでこの場所には見切りをつけ、この辺りのエリア全般的に濁りも出ていることから、別の常夜灯があるポイントに移動することにしました。
大きく移動して…
最近見つけた個人的にシーバス、ヒラメの実績があるポイントに移動しました。
日付も変わり、令和に突入していました。
令和最初の魚はシーバスかヒラメであってほしい…と願いながら水面を見ると、やはり濁りがややキツめに入っています。
雨で流入河川からの濁りが強く影響しているようです。
アストレイア、VJ16で広範囲にチェックしていきますが、バイトはなし。
やはり喰い気のたっている個体は少ないようです。
スイングインパクトのジグヘッドで丁寧に探っていくことにしました。
ボトムから1mほどのレンジをスローに巻いていると、手前5mほどのところでゴンっと分かりやすいバイト!
フッキングも決まり、姿を現した令和最初の魚は~~~~~~
ヒラメ!だけど……30cmないくらいのソゲ!(笑)
確かにヒラメも意識はしてたけどなぁ…君かぁ…と思わず笑ってしまいました。
私の気持ちを汲んで釣れてくれたとてもイイヤツだったので、いつも以上に丁重にリリースさせて頂きました。
ソゲをリリース後まもなく、水面にパシャパシャ感が出てきました。
これは…アジか?と直感し、車に積んでおいた宵姫にジグ単をセットしてちょっと浮気してみます(笑)
やっぱりいました!20cmあるかないかくらいの太ったアジがすぐに癒してくれました。
アジをもう一匹追加したところで、後ろ髪ひかれる思いで浮気をやめてシーバスを狙います。
足元の明暗部をスイングインパクトで巻いてくると、元気な35cmほどのシーバスが出ました。
この時期このエリアのアベレージを考えればサイズはこんなものでしょうが、悔しいなぁ…といったところです。
この後もサイズアップを狙いましたが、ショートバイトはあるものの乗せられず、睡魔が襲ってきたので仮眠をとることにしました。
朝の部開始
朝5時にアラームで起き、寝る前に釣りをしていたポイントでフィーディングモードのシーバスを狙います。
しかし、感じるのはあまりの生命感の無さ…。
これは何か違うな…と思い、すぐに移動を決めました。
ここで気になったのは、前日一番最初に釣りをしたシャローポイント。
直感でそこに決めました。
到着すると、サギが3羽ほどいます。
いつもはサギをそれほど見ない場所だけに、この辺りは何かしらベイトおるな…と確信。
まずは勝負の早いシャローのリップラップエリアをスイングインパクトで根掛しないように引いていきます。
するとすぐにシーバスがヒット。
30cmちょいのかわいいサイズです。
ツイッターでこれが令和の初シーバスってつぶやいてしまいましたが、今思えば2匹目でしたね(笑)
リップラップエリアではこれ以上反応がなかったので、ここで満を持して小規模河川と馬の背状のかけ上がり×激シャローが絡むフィーディングポイントを狙います。
水深30cmくらいでも果敢に喰ってくるような場所です。
非常に小場所なので、プレッシャーを与えないようにスイングインパクトのジグヘッドを継続します。
期待してキャスト!リトリーブ…
と、ここでガツン!
…ときません。何も起きません(笑)
あれぇ?と期待外れ感MAXです。
サギが集まってるなかでプレッシャーもあるのか?
などなど考えながら巻いていると、手前のギリギリボトムが見えないところあたりでボトムコンタクトした瞬間にコンっとバイト!
うっすらマゴチの姿が見えたんですが、フッキングならず…。
ただ、ロッドに重みがのった感じもしなかったので間髪入れずにフリップでスイングインパクトを再投入、さらにゆっくり巻いてくると、同じ場所でゴン!と来ました!
45cmほどのマゴチでした!
今度は上あごにしっかりフッキングされています。
やはり少し落ちたところに魚がいるのか?と考え、今度は完全にレンジを落としてかけ上がりをなめるようにデッドスローに巻いていくと、小石?か何かに引っかかって外れた瞬間にコツっとバイト!
今回最長の60cmマゴチがきました!
こいつはパワフルないいマゴチでした。
しかも丸飲みです。
スイングインパクトのデッドスローリトリーブ、ほんといいアクションするんですよね。
ソルトでも強いんでオススメです。
再現性のあるヒットの仕方をしたことで、確証を得るために次はあえて底を切って何度か巻いてみました。
…やはりバイトはありません。
改めて、かけ上がり付近のボトムを舐めるように、たまにボトムの小石などにコンタクトさせながら巻いてくると、一発でコンっとバイト!
あぁ~~~~~~分かっちゃったよ~~~~~~…( *´艸`)
っていう釣りしててメチャクチャ楽しいパターンが令和初日にきちゃいました(笑)
この後も、そろそろこの辺りでアタリあるはず……なんて考えながら巻いてるとイメージ通りにコンっ!
コンっ!とマゴチ量産♪
今回のパターンのキモは、ブレイクに沿って舐めるように巻きつつ、何か小さなストラクチャーにワームを意図的に当てて、バランスを崩したところにのみ喰ってくる!ということ。
何も考えずにただ底付近を巻いているだけでは、クチを使ってくれない状況でした。
イメージ通りに釣れることほど楽しいことはないですね!
魚の活性の高い簡単な日は誰でも釣れるもの。
少しタフな日には、こういった小さなことが釣果の差になることが多々あります。
色んな引き出しをもっていたいですね。
こんな感じで結局6匹釣れたところで、ピタッとアタリがなくなりました。
釣れたのはかなり狭いピンスポット(7m四方ほどのスペースです)なので、逆にこんな狭いスペースにマゴチが少なくとも6匹もいたのか…と、逆に驚きを覚えましたね。
ここらで朝の9時頃。
潮時かと感じ、納竿としました。
さいごに
狙ったシーバスとヒラメはサイズに恵まれませんでしたが、嬉しい誤算というべきか、マゴチラッシュを味わうことができました。
結果としては以下の通り。
マゴチ6
シーバス3
アジ2
ガシラ1
ソゲ1(リリース)
今回のフィールドコンディションでマゴチ6は出来すぎな釣果だと思います。
時合にあの場所にいれたことが勝因だったかと。
ベイトの気配を感じて直感でチョイスしましたが、ラッキーでしたね(笑)
至近距離で連発すると、マゴチでもパワフルに感じますし、とても楽しめました。
なお、家でマゴチの胃の中を見ると、小さなハゼ系の魚が出てきて今回の釣れ方に納得。
魚の居場所と喰わせ方が分かれば、こうも簡単に釣れるということと、それを外すと全然釣れないであろうことを再認識させられた釣行でした。