車載ロッドホルダーを自作。予算5,000円前後で使い勝手のいいホルダーを考える

車で釣りに行く場合、ロッドホルダーがあると非常に役立ちます。

大切なロッドやリールにキズがつくことを防げますし、ラゲッジスペースも有効に使えます。

有名なものはカーメイトのロッドホルダーですが、やや値が張ることがネック…という方も多いのではないでしょうか?

そこで今回、簡易的なお手頃価格のロッドホルダーをリサーチしてみました。

加えて、個人的に、デザイン的にもこだわりつつ価格も抑えたロッドホルダーを考えましたので、そちらもご紹介させていただきます。

ロッドホルダーのタイプについて

車載ロッドホルダーは大きく、以下の3タイプに分けて考えることができます。

ベルトタイプ
バータイプ
吸盤タイプ

それぞれの特徴を簡単に説明していきます。

ベルトタイプ

ベルトタイプは、価格がかなりお手頃なのが最大の魅力です。

また、取り付け、取り外しが簡単で、アシストグリップ(車の天井サイド面についている手すり)にさっと固定できるタイプがほとんどです。

外した後はコンパクトに収納もできるので車内でかさばりません。

ややたるみがでたりするのは致し方ないのと、見た目がどうしてもそれ相応にはなってしまいます。

代表的・人気で安心できるのはHYS(日吉屋)の商品です。

3列シート車専用など、バリエーションがあるので自分の車に合うタイプを購入しましょう。

バータイプ

バータイプはしっかりした造りで、それ相応の荷重にもしっかり耐えることができ、安定感もあります。

取付けは、アシストグリップ部分を活用して固定されるケースが多いです。

さまざまな形態があり、価格もピンキリですが、アシストグリップに引っかけて簡単に固定できるタイプのものを活用すればお手頃価格でシステムを組めます。

予算があって、釣り専用のものを手に入れるなら、カーメイトのロッドホルダーが定番です。

カーメイトと言えば、車関連のキャリアーなどでINNOブランドが有名です。

車種・年式に応じて適合モデルが変わってくるので、しっかり調べてから購入しましょう。

車種によってはオプションパーツを合わせて購入しないと取り付けできないこともあります。

カーメイトのロッドホルダーの場合、ざっくり15,000円~20,000円前後はコストが掛かります。

そこで、バータイプがいいけどそこまでコストを掛けたくない…、という方におすすめなのがクレトムのインテリアバーです。

こちらは1本1,000円ちょっとで手に入れることができて、アシストグリップに簡単に固定できる商品です。

車の幅に合わせて伸縮できるようになっています。

軽自動車など車幅が狭い車用にショートタイプがあったり、カラーバリエーションもあったり、派生商品もなかなか展開していますよ。

インテリアバーは、あくまでもロッドホルダー専用という商品ではなく、ハンガーやS字フックを引っかけたり、ネットを張ったり、いろいろ便利に使えるバー…という商品ですが、以下のようなロッドホルダーとしての使用を意識したオプション品も展開されているんです。

こういった商品を組み合わせながら、自分好みのロッドホルダーを作っていくのが、逆に面白かったりもします。

100均アイテムを工夫して使ったり、ヤフオクなどで掘り出しものなんかを探してきて組み合わせているアングラーもたくさんいます。

吸盤タイプ

窓ガラスに吸盤で固定するタイプのロッドホルダーもあります。

便利かつお手頃価格ですが、後部座席に人が乗る場合は、ドアの開け閉め、乗降でかなり不便になります。

1人釣行、2人釣行が多いなら、選択肢としては大いにアリだと思います。

また、クーラーボックスに取り付けたりもできるので、工夫次第で使い道が広がるのも強みです。

筆者自作のロッドホルダー実例

みなさまの参考になるように、個人的に現時点で採用しているロッドホルダーをご紹介しておきます。

ちなみに車はホンダの現行オデッセイです。

 

バータイプで、クレトムのインテリアバーをベースにしています。

 

2本で2,500円ほどで入手しました。

 

これを、車のアシストグリップに…

 

こんな感じで取り付けます。

 

取り付けると言っても、実質乗せているだけの状態に近いので不安定です。

なので、別売りですがオプション品のゴムを使えば固定できます。

 

取り付けも簡単です。

金属棒にくくり付けて…

 

引っ張ってきて引っかけるだけです。

 

これだけで、ほぼズレたりすることはなくなります。

この要領でラゲッジスペースと2列目のアシストグリップに1本ずつ取り付けてます。

 

気になるホルダーのシステムは、試行錯誤の末に以下のスタイルに落ち着きました。

 

ラゲッジスペース側のインテリアバーには上向きのU字ホルダー、2列目シート側のインテリアバーには100均のクリップを採用しています。

 

ラゲッジスペース側のホルダーをどのようなタイプにするかも重要なコンセプトになります。

自作の場合、まずは以下のようなクリップタイプが第一候補になってきます。

これは100均(私はセリア)で物干し竿用の竿止めクリップとして売られているものです。

実はこの形状のクリップは、釣り関連メーカーからも発売されていますがかなり割高です。

個人的に100均のクリップを使っていて不都合は感じたことがないので、特にこだわりが無ければ、これを選べば安上がりです。

 

ただ…私の場合はそれだけじゃ面白くない!と色んなものを探しました。

個人的にひとひねり欲しい性格でして(笑)

で…ヤフオクで見つけました(笑)

 

少し値は張りますが、なかなか安定したホルダーになりそうだな…と感じ、落札!

届いたものにこれまた100均のスポンジテープを貼って完成したのがこちら。

 

インテリアバーのサイズにドンピシャで、しっかり固定されています。

U字の溝も深く、ロッドが落ちる心配は皆無です。

ちなみにスポンジテープはこういうものです。

 

2列目のインテリアバーには、ロッドの角度を微調整しやすいように先ほどの100均クリップを採用しました。

同じようにスポンジテープをカットして貼ってます。

 

これらを全てセットした状態がこちらです。

 

かなり良い感じの角度になって、9フィートクラスのロングロッドでもロッドの穂先はバックミラーの少し下にきます。

前後のホルダーに、しっかりロッドが安定して乗っています。

普通に運転している範囲では、まず落ちたりしません。

 

今後は、時間がある時に100均のクリップをスプレーでブラックに塗装すれば、色も統一感がでて完璧ですね。

今回のロッドホルダーにかかった費用は、ざっくり5,500円ほどです。

かなり安い上に、見た目にもなかなか本格派な雰囲気が出ます。

前後のインテリアバーのホルダー部分を100均のクリップで統一すればもっと安上がりに済ませられますね。

個々のお好みや家庭状況などなどに応じて、いろいろと小物を探して工夫するのも面白いと思います。

なお、我が家の場合、妻も乗ることがある車なので、必要に応じてクリップもバーも、それぞれ単体ですぐに取り外して、ラゲッジスペースにポンと置けるところも考慮しました。

いかにもな釣り仕様の車を嫌がられるご家庭も多いのではないでしょうか?

その場合、インテリアバーを用いたロッドホルダーシステムは大きな魅力になると思います。

さいごに

専用の高額なロッドホルダーを用意できる環境のアングラーはそれを手に入れることがベストでしょうが、そうではない方も多いと思います。

そこで自作を検討する訳ですが、アングラーの好みはもちろん、車のサイズ、形状によって、どういったタイプがベストなのかは変わってきます。

バー・ベルト・吸盤・クリップなどなどを上手く組み合わせて、快適な車内環境を実現したいものですね。

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