【ベイトリールにPEライン】巻き方の基本。下巻きは必要?もう喰い込ませない・滑らさない

最近、ベイトリールにPEラインを巻いてキャスティングゲームを楽しむスタイルがジワジワと広まりを見せています。

ベイトリール自体の進化はもちろんPEラインの進化もあり、ライントラブルのリスクが減っていることが主な理由です。

やはりベイトリール使用によるメリットが活きる釣りは多いので、喜ばしいことですね!

ただし、見落としがちな落とし穴が1つあります。

それはPEラインの巻き方です。

何も気にせずベイトリールにPEラインを巻くと、思わぬトラブルに見舞われることもあります。

 

現状、世の中にベイトリールへのPEラインの巻き方を説明する記事は多数ありますが、結構書いてる内容に差があったりします。

中にはメーカーがおすすめしていない方法をおすすめしているものもあります。

今回は、これからベイトPEを始める方のために、極力トラブルが起きない巻き方をご紹介しようと思います。

気を付けないといけないこと

ベイトリールでPEラインを巻くときにおすすめしたいこと、注意してほしいことが4つあります。

ラインを濡らす
ブランキングに結ばない&テープで固定しない
ナイロンラインで下巻きする

喰い込ませないための工夫

その理由を順にご説明します。

ラインを濡らす

PEラインは熱に弱いために、摩擦熱の影響で簡単にライン強度が低下します。

そのリスクを低減するために、事前に水に濡らして、摩擦熱を抑えます。

 

ちなみになぜ熱に弱いかという理由も簡単にご紹介すると、1本のPEラインを構成するのは、何本かのさらに細いポリエチレン(プラスチックみたいなものです)の糸だからです。

4本編みなら4本、8本編みなら8本のポリエチレンの糸で編み込まれています。

ただでさえ細いPEラインですが、さらに細いポリエチレンの糸で構成されている訳です。

そもそもポリエチレン自体が非常に熱に弱いわけですが、構成する細糸1本1本に与える摩擦熱の影響は相当大きなものになることは容易に想像がつきます。

例えば、8本編みのPEを適当に巻いて、3本が摩擦熱でプチプチプチっと切れたら…。

その時点で強度は単純計算で5/8になりますよね。

これは致命的です。

切れてなくても、熱で収縮すれば細さの均一性がなくなり、いとも容易く強度は下がります。

ナイロンやフロロも熱には弱いわけですが、あれらは1本の糸です。

PEラインは複数のラインで構成されているということを理解しておく必要があります。

いずれにせよ、丁寧に巻くことを心がけましょう。

ブランキングに結ばない&テープで固定しない

ブランキングに結ばない

スプールの軽量化のために肉抜き加工(ブランキング)されているものがあります。

しっかり固定する為に、ここに結ぶ人が多いのも事実です。

ですが、シマノに直接見解を確認しましたところ、それはおすすめしないという回答を得ています

わずかとは言え、ブランキング部分にラインのループができることで、スプール回転に悪影響を与えるようです。

スプールは超精密部品です。

わずかな重量バランスの影響をモロに受ける、ということです。

メーカーがハッキリとやめたほうがいいと言うのなら、やめるべきです。

テープで固定しない

テープでライン先端をスプールに固定する人も多いです。

手軽でいいのですが、2つ気になることがあります。

1つはスプールの回転性能への悪影響。

テープに関しても、シマノに確認したところ、回転性能への悪影響が考えられるためにおすすめしないという回答を得ています。

バスプロの沢村さんが言っている以下見解も参考にしてください。

テープの種類や厚さによっても大きく異なるのですが、実はスプールバランスを損なう原因となりキャスト時の振動発生をします。当然キャストフィールは損なわれ飛距離も低下するデメリットがあります。
特に立ち上がりレスポンスに優れるスプール自重の軽いフィネススプールではほんの少しのテープでも明確に体感できるほどの振動が出てしまうので絶対にすべきではない使用方法なのです。

出典:サワムラ式 テープはNG!

フィネススプールでは特に影響が大きいという注釈はあるものの、どんなスプールであれ、大なり小なり影響はありそうですね。

軽量ルアーを扱う釣りにベイトリールを使う方は、やめたほうがいいのではないでしょうか?

フィネススプールでは絶対にすべきでないとまでおっしゃってますからね。

やっぱり、スプールにはラインをしっかり固定しないといけないので、テープだとそれなりの量を貼る必要がでてきますよね。

相対的に糸巻量が少ないのがフィネススプールですから、テープの影響も大きく、バランスを崩しやすい、ということなのでしょう。

また、スプールに直接貼り付けるというのは、スプールの一部になるということですから、その辺りも関係しているのかもしれません。

 

ちなみに、沢村さんはブランキングに結び付けてますね(笑)

この辺り沢村さんの今現在の見解も聞きたいなと思い、実は現在問い合わせ中↓です。

 

利便性など含めて、最終的には個人個人の判断になるわけですが、テープとブランキング結束よりは、スプールに数回巻きつけてのユニノットが一番だと思うのですが…。

また回答いただければ更新します。

回答なかったら残念だなぁ…。


(2019年8月14日追記)

一度以下の返答が、キャリルの半田さんという方から代理ということでありました。

 

KTFスプールに関しては…という前提条件での回答をいただきました。

ただ、本来の質問の趣旨からは少しズレた回答でしたので(自社製品以外のことに踏み込んでコメントしたくないのは分かるのですが、そこに触れられてもいない)、以下の返信をしてみました。

 

…その後、返信無し(笑)

もしかして忙しいから見落としてるだけかも!と思い、時間を空けて2回、何かしらレスポンスをもらえないですか?と確認のメールを送ったのですが、完全スルーで返信いただけません(笑)

ちょっと不親切ですよ…。

答えられないなら、答えられないとハッキリ言ってくれればいいのに、めんどくさいからなのか…、答える根拠がないからなのか…。

まぁ、1ユーザーのめんどくさい問い合わせにイチイチ応えてられんわ!ということですよね。

沢村さんがこの問い合わせのことを知っているのかどうかも分かりませんが、キャリルの姿勢に疑問を感じます。

沢村さんは好きだったんだけどなぁ…。

…ということで、沢村さんへの質問の結果は悲しいものでした(笑)

以上。

 


 

で、もう1つ気になるのが、ライントラブルでそれなりにラインが減ってしまったけどそのまま釣りを続行している時です。

ベイトリールですから、スピニングよりはトラブルの可能性が高いですし、絶対ないとは言えません。

特にキャリアが浅い人ほどあり得ます。

と、そんな時に、大物が来てラインを引っ張り出されたら…。ある程度のウェイトのルアーをフルキャストしたら…。

もしライン残量が0になったら、その瞬間にほぼ間違いなくサヨウナラですね。

やっぱり固定力が弱いというのも問題だと思います。

ナイロンラインで下巻きする

PEラインはかなりツルツルして滑りのいいラインです。

で、そんなPEラインを何も考えずに単純にスプールに巻くと、一定上の負荷がかかったときに、ハンドルを巻いてもスプールだけが空回りしてしまって糸を全く巻けない…という空転現象が起きることがあります。

こうなると、当然まともに釣りはできません。

ですが、先の項で、ブランキングに結ぶのもテープで固定するのもおすすめしない…と書きました。

では、どうするか?

それは、PEラインより摩擦の大きなナイロンラインで少しだけ下巻きをするという方法です。

ナイロンラインであれば、ブランキングに結ばずとも、テープで固定せずとも、スプールに2~3周させてからユニノットで結束するだけでかなりのグリップ力を発揮します。

ちなみに、フロロラインは、ナイロンに比べて比重が大きいラインなのでナイロンラインよりもスプール回転に悪影響を与えます。

スプールの回転性能への影響という観点だけで見れば、も比重が小さいPEラインを下巻きに使うのがいいことになりますが、滑る可能性を考えると、ナイロンを少しだけ巻くのがベターではないか、というのが持論です。

高価なラインを使う必要はありません。

ナイロンラインは、かなり安価なものが売られてます。

 

なお、ここで言いたいことは『PEラインだけで結んでも滑らないかもしれませんが、滑ることもある』ということです。

筆者自身も過去はPEラインだけで巻いていたことがあったのですが、滑ったことはありませんでした。

ただ、知人と一緒に釣りに行った際に知人に空回り現象が発生してしまったのをこの目で目撃してからは、念のためにナイロンラインを下巻に使っています。

特にビッグベイトシーバスゲームなどのそれなりに大物相手にする釣りであれば、PEでの下巻きは不安ですね。

 

喰い込ませないための工夫

ベイトリールではドラグをある程度きつくしめて魚とファイトするスタイルが一般的です。

加えて、スプールからラインがまっすぐガイドに向かうというベイトリールの構造上、強いラインテンションが掛かると、スプールに巻いてあるPEラインに、上から巻いてきたPEラインが喰い込む現象が発生します。

PEラインはナイロンやフロロよりもかなり細いので、喰い込みやすいんです。

この状態でキャストすると、喰い込んだ箇所でロックがかかったような状態になり、場合によってはバチン!とラインが切れます。

スピニングはドラグがゆるいことに加え、スプールからラインがでて90度の角度がつくこともあり、喰い込むまでの負荷はかかりにくいんです。

まさにベイトPEならではのトラブルの1つと言えます。

そのリスクを下げるためにできることは以下の通り。

太めのハリのあるラインを使う

まずできることは、太めのハリのあるPEラインを使うこと。

PEラインは細くて柔らかいから食い込みやすいわけですから、単純に太く硬くすればかなりリスクは下がります。

また、ベイトリールはその構造上、スピニングリールよりもラインの太さが飛距離に影響しにくいので、太めのラインを使うデメリットが少ないです。

筆者はシーバスのビッグベイトゲームでベイトPEを使いますが、2号~2.5号を使ってます。

最初にラインテンションをかけて巻く

もう一つ大事なのは、PEラインを買ってきて最初にベイトリールに巻くときに、ラインテンションをしっかりかけて巻くことです。

テンションをかけずに巻くと、スプールに巻いたPEラインは例えるならふかふかのマット状態になります。

釣りをしている最中に、ここに強いラインテンションがかかると、十中八九喰い込みます。

だから、最初の段階で、少しでも圧力をかけて巻いて、喰い込む余地が少ないかっちりした状態に仕上げるわけです。

太めのラインを使うことと、最初にラインテンションをしっかりかけて巻く。

この2つを意識していれば、喰い込みはほとんどなくなります。

巻き方

ここからは、具体的な巻き方を順を追ってご紹介していきます。

今回、シマノの18バンタムMGLにPE2号を巻いていこうと思います。

下巻をスプールに結ぶ

まずは、PEラインをパッケージから取り出したら、水道水で濡らしましょう。

シャワーをザァーっと20秒くらいまんべんなくかけた後、タッパーやお皿に水を張って放り込んでおきます。

その間に、下巻きを進めましょう。

細めのナイロンラインがデコボコせずおすすめです。結び目も小さくなりますしね。

今回は8lbで下巻きします。

レベルワインダーにナイロンラインを通し、ブランキングの穴にラインの先端を少し突っ込んでゆっくりハンドルを回します。(ブランキングの穴がない場合は、一旦テープでライン先端を固定しましょう)

ラインが2~3周したら、ブランキングの穴からラインを引っ張り出して、ユニノットで結びます。

 

 

筆者は3周してからユニノットで結束しています。

ユニノットの結束自体も、極力小さめのコブになるよう2~3巻きくらいにしてます。

で、ブランキングがある場合は、結び目をその穴に隠すようにしたらOK。

余ったラインをギリギリでカットしてください。

スプールにキズを付けないように注意!丁寧にやれば全く問題ありませんね。

 

で、下巻きをユニノットの結び目の段差が目立たなくなる程度まで巻きます。

極力少なめに、かつラインを引っ張りながらテンションをかけて丁寧に巻くことを意識してください。

 

メインラインと結束後、テンションをかけて巻く

続いて、PEラインと結束していきます。

濡らしておいたPEラインを取り出して、レベルワインダーを通した外側でナイロンラインと結びましょう。

シンプルな電車結びをおすすめします。

 

巻き数を少なくすれば、結束部分も小さめにコントロールできます。

 

あとはPEラインを巻いていくだけですが、ラインテンションをしっかり確実にかけて巻いていきます。

テンションをかけるのに糸巻機があれば間違いありませんが、実際問題ない人の方が多いと思います。

買いなさい。と言われればそこまでの話ですが、とは言っても…という方もいますよね(笑)

↓こういうものです。ない方もいずれは手に入れたいですね。

 

そんな人のために、だれでもできるステキな方法をご紹介します。

 

用意するものは、自分の足とタオルと太めのペン。

足の上にタオルをこのように乗せます。

 

続いて、タオルの上から、両足の親指と人差し指の間に、ボビン(ラインが巻きつけてある丸いパーツのことです)の真ん中に突き刺したペンを挟みます。

 

PEラインにタオルがこすれたりしないように、微調整します。

 

巻くときの自分目線はこんな感じです。

 

タオルがないと、摩擦で足が熱くなったり、汗でブレーキがかかってガタガタしたりしてスムーズに回らなかったりします。

こうなると安定したテンションを掛けれませんが、タオルがあるだけで、適度なテンションを安定してかけながら巻くことができますよ!

足で挟んだ抵抗で簡単にはボビンが回らないくらいのテンションをかけて、ゆっくり丁寧に巻いていきましょう。

これで完成です。

なお、参考までに18バンタムMGLにはPEライン2号の150mがぴったりですよ。

 

できることなら、PEにシュ!などのコーティングをしておくことをおすすめします。

どうしてもレベルワインダーとの摩擦が起きるので、ベイトPEはラインの消耗が早いです。

↓このようなフッ素コートスプレーが一般的

さいごに

ベイトリールにPEラインを使う風潮は、これからさらに広まると思います。

少しでも不安を少なく楽しむためにも、どういったトラブルが想定されるのか理解して、自分なりに納得したベストな糸巻方法を見つけたいものです。

ブランキングに結束するにしても、どのくらいのブランキングの間隔でループを作るのか?

テープで貼るにしても、どんなテープをどのくらい貼るか?

という個別ケースで考えると、一概にダメというものでもないケースがあるかもしれません。

厳密に言えば、どんな釣りをするのか、どんなターゲットを狙うのかによっても変わってきますからね。

要は、何がメリットで何がデメリットなのかを分かった上で選択してほしいということです。

今回この記事でご紹介した内容は色んなリスクを考えた上でのバランス良い方法だと思います。

この記事が、みなさまのベイトPEゲームを充実したものにする一助になれば幸いです。

リアルタイムで絡みたい方は気軽にツイッターからどうぞ!!釣り好きのみなさまと繋がれれば幸いです。