シマノ 17セドナはHAGANEギア搭載の最安リール!4千円台で超々ジュラルミンのドライブギア搭載の凄さ!

シマノから2017年にニューモデルが発売されたセドナですが、これが現在でも素晴らしくコストパフォーマンスの高いリールなんです。

 

初心者の入門機としてはもちろん、サブリールとしても満足できるセドナについて詳しくご紹介します。

アイキャッチ画像出典:シマノ


概要

まずはシマノホームページからキャッチコピーをご紹介します。

 

確かな手応えが愉しさを演出。
ここから始めるアングラーへ。

 

まさに入門者のためのリールということが分かりますね。

2018年12月現在、500番から8000番という非常に幅広いラインナップとなっていて、価格はバリュープライスという嬉しい設定。

それでいて、シマノの他のバリュープライスのリールと比べると機能面で優秀なんですよ。

では、さっそく、次項から詳しくご紹介していきます。

スペック表

汎用性の高い2500番で考察していきます。

17 セドナ 2500
定価(円)

バリュープライス

実売価格(円)(Amazon 調べ)4,280
ギア比5.0
実用ドラグ力/最大ドラグ力(kg)2.5/4.0
自重(g)245
スプール寸法(径mm/ストロークmm)46.5/14.5
糸巻量(糸-号-m)ナイロン-2-170

PE-1-320

最大巻上長(cm)73
ハンドル長(mm)55
ベアリング/ローラー3/1
技術特性HAGANE ギア

Gフリーボディ

注)価格は2018年4月現在



特徴

スペック表から特筆すべき点を挙げていきます。

価格

定価のバリュープライスというのは、分かりやすく言うなら家電製品などでいうところのオープンプライスといったイメージです。

メーカーであるシマノは定価を設けず、販売店に売価を任せているということですね。

非常にお求めやすい価格になっていて、2018年4月現在、Amazon で調べると税込4,280円の商品があります。

ちなみにシマノのバリュープライスのスピニングリールは、セドナ、アリビオ、ネクサーブの3機種が存在します。

この中で最安値モデルと言えば、アリビオです。

アリビオは3千円台前半で販売されていて、千円ほど上乗せすればセドナが買える、という価格的位置付けです。

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また、2018年に、セドナと同等価格帯のバリュープライスリールとして新たにネクサーブが投入されました。

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3機種あるということはすなわち、それぞれのリールにコンセプトが定められていますので、詳細が気になる方は関連記事をご一読ください。

 

自重

245gです。シマノの実売1万円以下のリールはなんと5機種もあるのですが、その中では最軽量です。

実売8千円を超えるナスキーが250gで、僅かとは言え5g軽いんですね!

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ベアリング

3個です。

以下画像の数字白抜きになっているところがベアリング箇所です。

ピニオンギア上部の1個とハンドル軸に2個ですね。

 

ちなみに、1つ上のグレードであるサハラは4個で、詳しくはピニオンギア下部のベアリングが1個多いです。

 

このピニオンギアのベアリングの有無だけで巻き心地がどこまで変わるかというと、個人的には正直「おッ!」と感じるような変化はありません。

改造なしで巻き心地うんぬんを語るなら、実売で1万5千円以上するようなモデルからではないでしょうか。

シマノならストラディック(ベアリング6個)あたりからでしょうか。

ちなみに下のグレードであるアリビオはピニオンギア上部の1個だけしかベアリングがありません。

セドナはアリビオよりもハンドル軸に2個多いので、これはさすがに巻き心地が変わってきます。

とは言え、初心者さんが明確に感じれるほどの差はないという観点もあります。

総評として、セドナの巻き心地は4千円クラスのものとしては素晴らしい、というのが正直な感想です。



技術特性

HAGANE ギア、Gフリーボディ搭載です。

最新技術採用であったモデルの金型を流用して、順次低コストモデルにも採用されていくのは通例ですが、4千円ちょっとのリールにもこんなものを搭載してくれるのは嬉しいですね。

通常使用する中で大きな差異を感じる機能ではありませんが、無いより有るほうがいいですよね。

特にHAGANEギアについては、上位モデルにも採用されている、超々ジュラルミン(アルミ合金の一種です)をドライブギアに採用という凄さ(笑)

ある程度ギアに負荷がかかる、ジギング系やワインドなどのロッドをシャクる釣りにも、ギアの心配少なく楽しめます。

 

■HAGANE ギアとは

金属の塊を圧力でプレス、切削なしにミクロン単位の精度で仕上げたドライブギア。

精密冷間鍛造という独自技術が、高精度かつ強いギアを生み、なめらかな巻きごごちを可能にする。

出典:シマノ

 

■Gフリーボディとは

ウォームシャフトをドライブギア上部に配置し、手元に重心を近づけたGフリーボディを採用。軽量自重を体感レベルでさらに軽く感じさせ、操作性に長けた攻めの釣りが可能となる。

出典:シマノ



留意点

ワンピースベールではありません。

 

ワンピースベールは、ベールとラインローラー部が一体生成になっていて切れ目がない、美しいシマノ独自のベール設計です。

 

セドナも含めたシマノの実売1万円以下のリールは全てワンピースベールではなく、パーツを組み合わせて接続されています。(基本的にはBBシリーズから上のモデルはワンピースベールになります。アオリスタBBはワンピースベールではないなど例外があります。)

【関連記事】最新ソアレBBもワンピースベール採用

 

一部アングラーから、細いPEラインを使用している場合、ベールとラインローラー部の接続部に噛み込んでラインが切れる事があるという報告も目にします。

 

キャスト後にベールを返すときに、気をつければリスクは下がるでしょうが、この点は頭の片隅に入れておいた方がよいかと思います。

 

ちなみに、私はこのベールタイプのリールをエサ釣り用にPE1号で使用していますが、切れたことはありません。

 

あくまで、そういう事例が起こる可能性がある、という認識でいいと思います。

 

なお、2号くらいのナイロンラインを使用する分には問題はないと思います。

デザイン

入門機とは言え、デザインもリール選びにおいては重要な要素です。

セドナのデザインを見てみましょう。


出典:シマノ

 

ややグレーがかったシルバーのボディをベースに、ゴールドが入ったカラーリングです。

どちらかと言うと、派手ではないシブい雰囲気ですね。

 

ちなみにドラグノブは、大径ドラグノブという、14ステラっぽいツマミ形状が印象的な、操作性の高さが魅力のノブですが…。(ちなみに、これもアリビオ、ネクサーブには搭載されていません)


出典:シマノ

 

 

全く飾りっ気のない、ブラック樹脂そのまま?といった感じです。

機能的な面では力を入れたものの、その分デザイン的な面では余計なものを省いた印象です。

 

例えばセドナと同等価格帯のネクサーブは、セドナのようにHAGANEギア、Gフリーボディ、大径ドラグノブといった機能は省いたものの、スタイリッシュなデザインが自慢のモデルです。

こちらは高輝度ボディやメッキを多く使ったことで、見た目はアカ抜けてます。


出典:シマノ

 

明るい印象ですよね?

 

機能面を優先ならセドナ。

デザイン面を優先するならネクサーブといった選択をするといいですよ。

アリビオは、セドナ、ネクサーブよりも機能的、デザイン的に劣るものの、2500番クラスは3,000円台で購入できることが何より大きなメリットなリールです。

ラインナップ

全15モデルがラインナップされていましたが、500が追加され16モデルとなりました。(2018年9月現在)

かなり幅広いジャンルに対応しています。

2500Sのみ、初めからPEライン1号100m付きで販売されているタイプがあります。

以下に全モデルを記載します。

ざっくりした釣りのジャンルで分けてますので、ご参考にしてください。

 

ちなみに、同じバリュープライスのネクサーブと比べ、微妙にラインナップに違いがあります。

セドナには500、4000XG、C5000XGがあるのに対し、ネクサーブは500は設定なし、4000HG、C5000HGとなっています。

XGはエクストラハイギア、HGはハイギアの略で、XGの方がギア比が高い(ハンドル1回転あたりのライン回収量が多い)仕様を意味します。

より専門的なモデルがセドナにあるようですね。

4000番、5000番を使う釣りと言えば、代表的なものとしてショアジギ系が挙げられますが、ギア比が高いリールの方が有利というケースが多いです。

 

■ライトゲーム・バス・トラウトなど繊細さも求められる釣り
500
1000
C2000S
C2000HGS

■万能。バス、シーバス、エギング、サビキ、ちょい投げ etc…
2500
2500HG
2500S
2500S PE(PEライン1号100m付き)
C3000
C3000HG
C3000DH

■ショアジギ、オフショアジギング、泳がせなど大型魚狙い
4000
4000XG
C5000XG
6000
8000

 

さいごに

セドナ、このクオリティで4千円ちょっとって凄い時代になったもんだな、と思います。

 

私が釣りを始めた25年前では信じられないクオリティー…。

 

当時少年だった私は、ハンドルガッタガタのNAVIを愛用してました。

 

シビアな釣りはしてなかったので、問題なく釣れましたが。

 

さすがに25年前と比べるのはおかしいですが、今釣りを始める人が恵まれていることは確かですね(笑)

 

防波堤でのちょい投げや胴突き、カゴ釣りやウキ釣り、もちろんルアーフィッシング含めて、手軽な釣りをする分には太鼓判を押せます。

 

安さのなかにクオリティを求める方には、ハイコストパフォーマンスな17セドナをおすすめします!



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