18ソアレ BBを17アルテグラ、17ソアレCI4と比較!アジング専用ドラグとは?ライトゲーム入門にピッタリのコスパ抜群リール!

出典:シマノ

 

シマノのライトゲーム入門シリーズがソアレBBですが、2018年8月、ソアレBBのリールが前回2013年の登場から5年を経てついにモデルチェンジします!

BBシリーズは低価格ながら、ワンピースベールなど嬉しい機能が搭載されているモデルですが、今回どのように進化したか気になります!

アジング専用ドラグなる、気になる新機能も搭載されているようですよ。

シマノに質問してみたので、その回答も記事内でご紹介しています。

今回は18ソアレBBの同価格帯の17アルテグラと、ソアレBBの上位グレードである17ソアレCI4と比較しながら見ていきたいと思います。

 

アイキャッチ画像出典:シマノ


スペック比較表

ライトゲーム全般で汎用性の高いC2000を基準として、スペックを比較します。

各リール、以下のモデルから数字を拾っております。

・ソアレBB:SSHG、SSPG
・アルテグラ:HGS、S
・ソアレCI4+:SSPG

ソアレBB
SSHG
(SSPG)
アルテグラ
HGS
(S)
ソアレCI4+
SSPG
ギア比6(4.3)6(5)4.3
実用ドラグ力
/最大ドラグ力(kg)
1/32/32/3
自重(g)200205160
ハンドル長(mm)45(40)45(40)35
最大巻上長
(cm/ハンドル1回転)
79(57)79(66)57
ベアリング数
SA-RB/BB/ローラー
5/0/11/4/19/0/1
本体価格(円・税込)18,14417,06436,936
実売価格(円・税込)11,790 10,72223,561

注)ソアレBB()内数字はSSPGモデル、アルテグラ()内数字はSモデル
注)価格はAmazon、楽天からの筆者最安値調べ(2018年8月現在)

技術特性比較表

こちらもC2000基準で比較していきます。

ソアレCI4+は以下の留意点がありますのでC2000以外をご検討の場合はご注意を。

※NEWマグナムライトローター:500Sを除く
※500S:マグナムライトローターを採用
※X-SHIP:C2000SSPG、2000SHGのみ採用
※コアプロテクト:C2000SSPG、2000SHGのみ採用

(2018年12月26日追記)
アルテグラのベアリングについて、加筆しています。(△→〇)

理由は、次項『スペック・技術特性の比較から見えること』の、SA-RBのパートにてご説明しています。

ソアレBB
SSHG
(SSPG)
アルテグラ
HGS
(S)
ソアレCI4+
SSPG
HAGANEギア
X-SHIP
NEWマグナム
ライト
ローター
コアプロテクト
Gフリーボディ
AR-Cスプール
CI4+
リジッド
サポートドラグ
SA-RB△→〇
ワンピースベール
海水OK

スペック・技術特性の比較から見えること

そもそものラインナップとして、アルテグラにはPG(パワーギア)モデルが無し。ソアレCI4+にはHG(ハイギア)モデルが無し。という設定になっていますのでご留意ください。

では、スペック・技術特性について、気になる差異がある点をピックアップしていきます。


スペック

まず、スペックを見ていきましょう。

実用ドラグ力

ソアレBBのみ、実用ドラグ力は1kgとなっています。ライトゲームを専門にする上ではそれほど気になりませんが、思わぬサイズの魚がかかった際には、問答無用でもっていかれるかもしれません。

例えば、アジングをしているとチヌやハネ(シーバスの中型)がかかることもよくあります。そんな時は魚に主導権を握られる可能性があるということです。

ソアレBBの旧モデルは2kgあったので、そこはスペックダウンと言えます。

自重

何よりソアレCI4+の160gという圧倒的な軽さに目がいきますね。さすがソアレBBの上位機種になります。

ソアレBBはというと、アルテグラより5g軽く200g。(アルテグラは205g)

ソアレCI4+には全く敵いませんが、アルテグラよりは軽量です。

SA-RB

調べていて、『あ、そうなの…』と思ったのが、SA-RB。

これは錆びに強い特殊処理がされているボールベアリングのことで、海で釣りをする上では地味ながら非常に重要なパーツです。

特殊防錆処理をベアリング自体に施すことで、錆びに対する耐久性が大幅にアップしました。

出典:シマノ

 

リールには回転のなめらかさが求められますが、そのなめらかさを作り出す重要な部品がボールベアリングです。

高級モデルになるほど、ボールベアリングの数は増えます。(18ステラC2000だと12個)

で、これが錆びると、巻心地に致命的な悪影響を与えるのですが、アルテグラはSA-RBが1個しか採用されていません。

対して、ソアレCI4+は9個のボールベアリング全数がSA-RB。

ソアレBBも5個全てがSA-RBです。

淡水使用なら気にしないでもいいですが、海水使用だとメンテナンスを気にする必要があります。


(2018年12月26日追記)
アルテグラって本当に全ベアリングがSA-RBじゃないのかな~と気になってて、改めてシマノホームページを見てみると、SA-RBが技術特性にあるじゃないですか…。

ワタシが調べてた時には間違いなく無かった…と思うんですけどねぇ…。

そうでもなかったらSA-RBが1個で残り4個はA-RBなんて書かないと思うんで。

スクリーンショット撮っておけばよかったです(笑)

以下のアルテグラオリジナルのコアプロテクト写真も当時は載ってなかったように思うので、ホームページ情報を追記した際に修正されたのかもしれませんね。

もしかしてワタシの勘違いだったらごめんなさい。


出典:シマノ

 

シマノの汎用スピニングリールのベアリング仕様については以下をご参考にされるといいと思います。


出典:シマノ

 

結論、アルテグラまでがギリギリSA-RB搭載で、ナスキー以下には非搭載ということですね。

価格

ソアレBBとアルテグラは、ソアレBBがおよそ1,000円だけ高いです。

ソアレCI4+はさすがに一気に値段が上がります。

 

 

この価格面の違いは、技術特性やデザインも含めて総合的に見た上で評価することにしましょう。

技術特性

続いて技術特性を見ていきましょう。

ソアレCI4+の価格が高いのは、スペック面の軽さと合わせて、上記の技術特性表を見てもらえば理解できるのではないでしょうか?

ソアレBBにはないCI4+やリジッドサポートドラグ、NEWマグナムライトローターなど、魅力的な技術が多数搭載されています。(ちなみにソアレBBの旧モデルには元祖マグナムライトローターが搭載されていましたが、新モデルには非搭載ですね。)

では、ソアレBBとアルテグラの比較ではどうでしょう?

一言で言うと、ソアレBBになくてアルテグラにあるものはありません。

技術特性だけで見るならば、ソアレBBの方が優れています。

ソアレBBにあって、アルテグラにないもの、それは以下の2点1点。

・SA-RB
・ワンピースベール

この2点の有無は個人的には相当大きいと思います。

SA-RBは先程も述べました通りですが、ワンピースベール搭載というのはソアレBBの大きな強みです。

ワンピースベールとは以下の技術。

まったく継ぎ目のない一体成型のベールの製造に成功。見た目に美しく、トラブルレスを実現しました。

出典:シマノ

 

見た目の美しさもさることながら、トラブルレスという部分が強調点です。

シマノの廉価モデルのリールは、ベールとラインローラー部に継ぎ目があります。

ここに、細くしなやかなPEラインが挟まり、切れることがある、というのが懸念ポイントです。

あくまで、そういう事例がおきているというだけで、必ず起きる、というわけではありませんが、可能性があるだけで嫌なものですよね。

ワンピースベールは継ぎ目のない一体成型ですから、このトラブルが起こる可能性はゼロです。

シマノのスピニングリールを選ぶ上では、このワンピースベールの有無が、リールを選ぶ際の1つの基準点になり得ると思います。

ざっくりのイメージは以下の通りです。(2018年12月現在)

アルテグラを境界線にして、価格帯が近いBB系モデルからワンピースベールが搭載されはじめ(アオリスタBBには非搭載)、その上のストラディック以上はもちろん全リールに搭載されます。

アルテグラ含むそれ以下の廉価モデル(スフェロスSWも含む)
→ワンピースベール非搭載

BBモデル(ソアレBB、セフィアBB、エクスセンスBBなど)
→ワンピースベール搭載。ただしアオリスタBBには非搭載

ストラディック以上
→ワンピースベール搭載

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アジング専用ドラグって?

シマノホームページのフィーチャーを見ていると、アジング専用ドラグという名前が出てきます。

ノーマルドラグに比べ、実用ドラグ力の範囲内でよりシビアなドラグ設定が可能。特に細いラインを使用するアジングにおいて威力を発揮します。

出典:シマノ

 

どうやら、通常より細かなドラグ設定ができそうな機能のようです。

ソアレCI4⁺にも備わってない機能かもしれないですね。

とは言ってもソアレCI4⁺はリジッドサポートドラグ採用ですから、おそらくそちらの方が機能的であろうと推測されますが…。

念の為、後日シマノに直接確認してみようと思います。

分かりましたら、また追記しますね。


(2018年12月17日追記)
シマノに確認してみました。

最初はメールで問い合わせしてみたのですが、以下の回答でした。

 

やっぱりメールだと詳しいことは教えてもらえませんでした…。

 

ですから、電話して確認しました!(2018年12月17日)

電話して聞けた内容を要約すると、以下の通りです。

 

ソアレBBのアジング専用ドラグは、ノーマルドラグに比べると、実用ドラグ力の範囲内で緻密なドラグ設定が可能である。

ソアレCI4⁺のリジッドサポートドラグと比べると、相対的なドラグとしてのレベルは劣る。

 

予想していた通り、「ノーマルドラグに比べると細かなドラグ設定ができるものではあるものの、リジッドサポートドラグの滑らかさや安定性と比べると、相対的な機能としては劣ると考えてもらっていい」という回答ももらいました。

目指している機能の方向性が違うものなので、リジッドサポートドラグの下位互換というものではありません。

リジッドサポートドラグは、メインシャフトによるスプール支持をベアリングで構造的に強固かつ、回転の摩擦を減らすことで、ドラグ作動時におけるスプールの遊びやフラツキを抑えて、安定した滑らかなライン送り出しを期待できるというものです。

対してアジング専用ドラグは、実用ドラグ力の範囲内で、より細かなドラグ設定が可能というものです。

ホームページ上のキャッチコピー下の商品紹介には、『低ドラグ域で微調整が効くアジング専用ドラグ』という記載もあります。

廉価リールの場合、ドラグ負荷が低いところだと微調整できませんでしたが、ソアレBBはある程度緻密に設定できるという側面もあるようですね。

実用ドラグ力の1kgの範囲であれば、調整がしやすいのでしょう。

 

ラインの出を安定させてスムーズにしてくれるリジッドサポートドラグに対して、実用ドラグ力の範囲内であればドラグ設定を微調整できるアジング専用ドラグですから、ギミックが完全に異なりますよね。当然、全く同じ土俵で語るべきことでもありません。

 

結論、アジング専用ドラグは、ノーマルドラグに比べるとメリットであることには違いありませんが、逆に言うと細かく操作・設定して初めてその機能が生きてきます。

リジッドサポートドラグはいつでもその滑らかさ・安定性を発揮してくれる機能です。

 

と、ワタシなりにまとめてみましたが、あくまで個人的解釈に基づく結論なので、今後アジング専用ドラグについてシマノからもっと詳しい情報があればまたご紹介しますね。

デザイン

デザインはどうでしょう。

ライトゲームはタックルのスタイリッシュさを重要視するアングラーも多いのではないでしょうか?

3モデル並べてみます。




出典:シマノ

 

パッと見で感じるのは、アルテグラのハンドルの廉価モデル感です。

ナスキーやサハラと同じハンドルの型が使用されています。(ただしアルテグラはねじ込み式ハンドル)

対して、ソアレBBのハンドルは、グラデーション塗装には賛否両論・好き嫌いがあるでしょうが、シンプルでスッキリしたデザインになっています。

ワタシ個人的にはソアレBBのデザインの方が好みです。

ソアレCI4+は、CI4+ハンドルでやはり高級感がありますね。見た目だけでなく、軽量化に大きく寄与しています。

カラーリングは、ソアレBB、CI4+ともゴールド&ブラックは今までのイメージカラーを踏襲しています。

今回BBはスプールが全体的にゴールドでなかなか攻めていますね。

CI4+はブラック基調にアクセントでゴールドを使った大人なカラーリングです。

ロッドもソアレと組み合わせれば、相性バッチリです!

対してアルテグラは、グレー、シルバー、ゴールドを組み合わせた、主張の少ないカラーリングですね。

地味と言えば地味になりますが、あえてクセのない無難なカラーリングにしているのだと思います。

ロッドのカラーとの組み合わせにおいては、ソツなくこなしてくれます。

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総合評価

ここまでスペック、技術特性、デザインと見てきましたが、個人的に感じるのはソアレBBのお得感です。

アルテグラと比べると、スペックも技術特性も非常に魅力的な内容になっていますし、デザインも優秀です。

これでこの価格であれば、ソアレBBに軍配があがるかな…というのが個人的評価です。

さいごに

 

ソアレBBは、ライトゲームを本格的に始めたい!という方にうってつけの非常に魅力的なリールです。

このスペックであれば、正直、ライトゲーム中級者でもそこそこ楽しめそうですね。

ソアレBBでライトゲームのイロハを身に付け、経験を積んでから、ソアレCI4+、もしくはストラディックCI4+へのステップアップを図るのが、理想的な流れかと思います。

まずはソアレBBで、大人気のアジングやメバリングはもちろん、キスゲームやハゼクラなんかも楽しんでみては如何でしょうか?

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