出典:シマノ
シマノから発売されている対シーバス専用シリーズと言えばエクスセンスですよね。
2018年、新たに人気リールであるエクスセンスCI4+がモデルチェンジを果たしました。
この度、実際にエクスセンスCI4+の3000MHGを購入してみましたので、詳しく写真付きでご紹介したいと思います!
また、フラッグシップモデルである、17エクスセンスと比べてどうなのか?も気になるのでスペック比較をしてみました。
ご購入検討中の方は是非ご参考にしてみてください。
エクスセンスCI4+概要
まずはメーカーホームページから商品説明をご紹介します。
軽量&ハイスペック!フィールドで輝くシーバス専用機
エクスセンスシリーズに待望のNEWCI4+モデル登場!ダークガンメタカラーに彩られた軽量&タフボディに、上位モデルと変わらぬフィーチャーを満載。干潟や河川でのディープウェーディングゲームの力強い味方となる、CI4+シリーズ初搭載のXプロテクト。ビッグシーバスとのやり取りを優位に展開できるラピッドファイアドラグ。C3000Mから4000MXGまでの4ラインナップはまさにシーバス専用仕様。アングラーの望みを形にしたアイテムだ。
出典:シマノ
ボディにCI4+を採用して軽量さを求めつつ、ハイエンドモデルに搭載の技術も盛り込んだシーバス専用リールですね。
2017年登場の防水技術、Xプロテクトを初めてCI4+シリーズに搭載しています。
次項からは、詳しいスペックや技術特性の話に入っていこうと思います。
ここで17エクスセンスと比較していきます。
スペック比較
シーバス専用モデルとも言える3000MHGで比較し、その違いの方向性を明らかにしたいと思います。
18エクスセンスCI4+ | 17エクスセンス | |
ギア比 | 5.8 | 5.8 |
実用/最大ドラグ力(kg) | 3.5/9.0 | 3.5/9.0 |
自重(g) | 205 | 215 |
スプール寸法 (径mm/ストロークmm) | 46.5/14.5 | 46.5/14.5 |
糸巻量 | PE-1号-220m | PE-1号-220m |
最大巻上長 (cm/ハンドル1回転) | 85 | 85 |
ハンドル長(cm) | 55 | 55 |
ベアリング数 | 9/1 | 11/1 |
本体価格(円) | 41,580 | 66,528 |
実売価格(円)(Amazon 調べ) | 25,939 | 44,904 |
注)価格は税込表記
注)価格は2018年9月現在
技術特性比較
18エクスセンスCI4+ | 17エクスセンス | |
HAGANE ギア | ● | ● |
マイクロモジュールギア | ー | ● |
X-SHIP | ● | ● |
HAGANE ボディ | ー | ● |
マグナムライトローター | ● | ● |
CI4+ | ● | ● |
Gフリーボディ | ● | ● |
AR-Cスプール | ● | ● |
リジッドサポートドラグ | ● | ● |
ラピッドファイアドラグ | ● | ● |
Xプロテクト | ● | ● |
SA-RB | ● | ● |
ワンピースベール(チタン) | ● | ● |
海水OK | ● | ● |
DLCラインローラー | ー | ● |
各比較から見えること
上に記載のそれぞれの表から見えることを挙げていきます。
スペック
数字上で見えるその違いは以下の2点。
・自重
・ベアリング数
まず目がいくのはその自重です。
18エクスセンスCI4+は205グラム、17エクスセンスは215グラム。
18エクスセンスCI4+の方が10グラム軽いんですね。
ちなみに、C3000系は18エクスセンスCI4+が195グラムで17エクスセンスは200グラム。
エクスセンスCI4+が5グラム軽いです。
4000MXGは両方とも自重245グラムで同じです。
あとはベアリング数の違いで、ここはさすがフラッグシップモデルである17エクスセンスが2個多いです。
もちろんこの2個の差はあるでしょうが、エクスセンスCI4+でも主要なポイントには9個ベアリングが入ってますから、かなり上質な巻心地であることに間違いはありません。
ご参考までにベアリングの違いは以下の分解図の通りです。
出典:シマノ
技術特性
続いて技術特性を見ていきます。
18エクスセンスCI4+は、リジッドサポートドラグやラピッドファイアドラグ、Xプロテクトなど、17エクスセンス同様の技術が多数搭載されています。
その中で両機種の違いは以下の3点。
・マイクロモジュールギア
・HAGANEボディ
・DLCラインローラー
上記3つとも、17エクスセンスには搭載されていますが、18エクスセンスCI4+には非搭載です。
マイクロモジュールギアは14ステラで初採用された上位機種御用達のギアですね。
ノイズの少ない、なめらかな巻心地が特徴です。
18ステラには、さらに進化したマイクロモジュールギア2が搭載されたのは記憶に新しいところです。
続いてHAGANEボディについてですが、18エクスセンスCI4+は、ボディがCI4+素材なので、HAGANEボディじゃないんです。17エクスセンスは、軽量で耐食性の高いマグネシウムボディです。
最後に、DLCラインローラーについて。
DLCラインローラーって何?という方は以下をご参照ください。
摩擦係数が非常に低いDLC(ダイアモンド・ライク・カーボン)処理をしたラインローラーを搭載。傷などに弱いPEラインの消耗を大幅に軽減。
出典:シマノ
ここまでくると自己満足の世界にもなってくるのですが、17エクスセンスにはDLCラインローラーが搭載されています。かと言って、これがないからと言って、18エクスセンスCI4+のラインローラーがPEラインに優しくないのか?と言われれば、そんなことはないです。
現状に満足せず、さらに良いものを求める…というのがモノ作りの世界の常です。
デザイン(写真あり)
さて、ワタシ所有の18エクスセンスCI4+をさまざまな角度から激写しましたので、どうぞご覧ください(笑)
まずはモデル名記載のスプール正面から。
ちなみにラインは下巻きを巻いたまま、まだPEを巻けていない状況です。
全身ブラックの塗装はまさに17エクスセンス譲りでカッコいいです。
ドラグノブもマットブラックに塗装です。型は16ヴァンキッシュなどでおなじみの見慣れたタイプですね。
ラインローラーとAR-Cスプールの雰囲気はこんな感じです。ワンピースベールは、ステンレスではなくチタンという嬉しい仕様になっています。
ローターのラインローラー側、下部にはMGL(マグナムライトローター)の文字が入っています。
ローターのラインローラー逆側のデザインもご参考にどうぞ。
ボディ下部に移っていきます。デザインはストラディックベースですね。
ハンドル側にHAGANEの文字が入ります。
これは一見、リールしか見てないとHAGANEボディと誤認してしまいそうですが、そうではありません!HAGANEギア搭載だからです。シマノの問い合わせサービスにも念の為確認しましたから、間違いありません。
18エクスセンスCI4+は、CI4+素材のボディになっていてHAGANEボディではありません。
HAGANEボディか、HAGANEギアが搭載されていれば、ボディにこのHAGANEエンブレムが入るということです。
続いてハンドル周りです。まずはノブから。
このノブのパーツはブラック塗装されていません。
当然ですが、ねじ込み式ですね。マットブラックのシブい光沢が独特の雰囲気を醸し出します。
写真は以上です。
17エクスセンスと同様にマットブラック基調で、かなりカッコいいですよ。
持った感じも非常に軽いです。
軽量シーバスロッドと合わせたいですね。むしろそうしないと持ち重りすることも多そうな気がします。
近年シーバスロッドの軽量化の進歩も素晴らしいですから、選択肢もたくさんあるかと思います。
その軽量さに大きく貢献しているのはボディ素材のCI4+でしょうから、剛性という意味では17エクスセンスに劣ります。
どちらかというとテクニカルなシーバスゲームに向いているのではないでしょうか?
川の流れの中でランカーシーバスを狙うようなパワーゲームがメインでは、消耗も激しくなりそうですからね。
かと言って、よほど連日そういう場所で釣りをしているような訳でなければ、そこまで神経質に気にする必要もないと思います。
総合的に見て、非常に優れたリールだと思います!このリールが2万円台なら、むしろお買い得と言えるのではないでしょうか。
17エクスセンスは素晴らしいリールですが、やはり高価ですからね。
さいごに
18エクスセンスCI4+を実際に手にして感じたことは、まずはその軽さ!そしてブラックの全身が醸し出すその雰囲気からくる特別な所有感です。
軽さは言わずもがなですが、シマノのリール全体を見渡しても、まさにエクスセンスのみがもつこのブラックの雰囲気は唯一無二なものです。
シーバスゲームを楽しむ上での基本性能の高さを備えることはもちろんのこと、所有感を満たしてくれることもこのリールの魅力かなと思います。