釣りをする上で必須のノット。
特にルアーフィッシングでは、頻繁に結び直しをする機会もあり、結束強度はもちろん簡易さも高次元で備えるノットを習得したいところです。
ノットにも数多くの種類が存在しますが、絶対的にオススメなのは今回ご紹介するパロマーノットです。
とっても簡単なのに、強度もバツグンで、多くのプロアングラーも愛用しています。
今回はパロマーノットを詳しくご紹介します。
アイキャッチ画像出典:クレハ合繊株式会社
パロマーノットの結び方
さっそく結び方をご紹介します。
文章で書くなら、4ステップのみ。
①ラインを二つ折りにする
②アイに通して丸結びして輪っかをつくる
③結束する対象物にできた輪っかをくぐらせる
④メインラインとライン先端部をゆっくり締めこむ
たったこれだけ!簡単そうですよね!
図解すると以下の通り。
出典:株式会社モーリス
留意点は3つ。
①二つ折りにしたラインで作る輪っかを、くぐらせる対象物より少し大きめにしないとくぐらせられない。
②ダブルラインが結び目で重ならないようにする。常に2本のラインが横並びでないと負荷が掛かった際に下敷きになったラインに力がかかり結束強度が落ちる。
③締め込むときにはゆっくり。そして湿らせる。摩擦を減らすためで、どんなノットでも基本。これをしないとラインの強度が落ちる。
これだけです。
たったこれだけでそんなに強いの!?と思えますが、ほんとに強いです。
強度はバツグン
大物狙いの釣りで用いられることが多いのがパロマーノットです。
ワタシがこのブリを釣ったときもパロマーノットです。
ブリのあとも70センチクラスのメジロを何本もあげましたが、全く問題なし。
そして、最後には根がかりしたのですが、どれだけ引っ張っても切れませんでした。ロッドとラインを一直線にして引っ張っても切れず。
ちなみに、ラインが出ている距離は30mほど。
フックはメジ・カツオ用の15号ですからまったく伸びてくれませんし、最終的には諦めてハサミでラインを切る羽目になりました(笑)
ラインはフロロ6号でしたから、決して太すぎるラインを使っているわけでもありませんし、クリンチノットやユニノットならこうはいきません。
非常に信頼できるノットですよ!
デメリットはある?
強度バツグン、しかも簡単なパロマーノットに、デメリットはあるのでしょうか?
強いて言うなら…というレベルですが、ワタシが思いつくのは以下の点。
結び先が大きくなるにつれて、捨てる糸が増える
ということ。
スナップやスプリットリングに結ぶ分には気にならないのですが、サイズの大きなフックやルアーに直結したい場合には、どうしてもくぐらせるラインの輪っかが大きくなるので、最終的に切り捨てるラインの量が増えてしまいます。
とは言っても、ルアーならスナップを使うのが基本ですし、そんなに大きな対象物に結ぶことはそれほどないと思うので、大きなデメリットにはなりませんね。
さいごに
パロマーノットは非常に簡単に強度を確保できるノットなので、むしろ基本として覚えるべきノットです。
釣りのジャンルはもちろん、その時の状況に合わせて他のノットと使い分けできるようになりたいですね。
特に大物を狙う釣りの場合は、パロマーノットがおすすめですよ!