出典:ダイワ
ダイワの18キャタリナTWは、キャスト性能にも重きを置いたオフショアゲーム用ベイトリールです。
近年、オフショアゲームにおいてはバーチカルな(縦に落とす)釣りだけではなく、少しキャストしてルアーに横の動きを与えることでさらに多くの魚を釣るテクニックが注目されています。
ライトジギングにおけるちょい投げを筆頭に、太刀魚の横引き釣法や、キャスティングタイラバ、シャローでのシーバスキャスティングゲームなどなど、人気の釣種、魚種においてもさまざまなメソッドが誕生しています。
そんな釣りに幅広く対応するダイワのキャタリナTWを詳しくご紹介します。
アイキャッチ画像出典:ダイワ
概要
ダイワ公式のキャッチコピーと商品説明をご紹介します。
スーパーメタルハウジングで堅牢、ライトジギングシーンで活躍する「投げられる」SWベイトリール
■堅牢スーパーメタルハウジング
ハンドル側サイドプレート、メインフレーム、ブレーキ側セットプレートを金属化した事でまるで丸型ベイトのような剛性感。■TWS搭載
飛距離、トラブルレスを支えるダイワベイトのオンリーワンテクノロジー。■キャスティング対応
『マグフォースZ』を搭載し、タチウオにおける東京湾、駿河湾の横引き釣法に対応。
伊勢湾ライトジギングでのちょい投げはちろん、キャスティングタイラバにもしっかりと対応。
*シーバスやロックフィッシュにもお使い頂けます。(※フロロライン使用時はブレーキを強めに)■幅広いSPOOL互換性
特にZILLION1500番シリーズとの互換があり、1516なら1.0-300、1520なら1.0-400とDEEPタイラバ等にも対応。出典:ダイワ
このリールの特徴を端的に言うと、
操作性も意識したロープロ形状の良さを生かしつつ、スーパーメタルハウジングで一定以上の剛性を担保。そこにキャスト可能なスペックを搭載。加えて高いスプール互換性により、幅広いオフショアゲームに対応可能。
といったところです。
おかっぱりでのハードロックフィッシュゲームなんかでも使用できそうなスペックで、かなり活躍の場は広いリールと言えそうです。
ダイワテクノロジー・機能・仕様
キャタリナTWに搭載されている様々な技術、機能、仕様をご紹介します。
ダイワテクノロジー
まずはフォーカスすべき主な技術である、ダイワテクノロジーをご紹介します。
マグフォースZ
スプール回転数に応じ遠心力で滑らかにスライドするインダクトローターの働きで、キャスト前半のバックラッシュゾーンのみブレーキを掛け、後半のブレーキを落とすために伸びるブレーキシステム。
出典:ダイワ
今回のキャタリナTWのコンセプト的に重要部分の1つですね。
キャスティングゲームにおいては必須のブレーキシステムですが、マグフォースZを搭載しています。
バックラッシュが起こるキャスト前半パートでブレーキを強めにかけることで、ライン放出量に対するスプール回転数(ライン放出量)が上回らないようにアシストしてくれます。
ATD[オートマチックドラグシステム]
魚の引きに滑らかに追従しながら効き続ける新世代のドラグシステム。従来よりも滑り出しがスムーズなためラインブレイクしにくく、魚に違和感を与えにくいため無駄に暴れさせることが少ない。また作動感に独特の粘りがあって低いドラグ設定値でも一気に走られることが減り、ファイト中のドラグ再調整の頻度が減ってファイトに集中できる。
出典:ダイワ
最近のダイワの標準的ドラグシステムですね。
本格パワージギングに使うようなソルティガなんかにも搭載されています。
TWS[T-ウイングシステム]
近年のスプールの軽量化・低抵抗化で、急激に回転数が上がるスプール性能をフルに活かすには…? DAIWAはそこにメスを入れた。バックラッシュとは<交通に例えると車の渋滞。大都市、交通量の多い道路。急に車線が減って車が集中すればたちまち渋滞する。 逆に、車線が増えれば…渋滞とは無縁、スイスイ進む。TWSは、スプール回転数が一番上がるスプール至近のラインガイドでの抵抗を大幅に削減し、バックラッシュの少ない、快適な釣りを約束する。よく飛び、コントロール性が上がり、フォールも速く、バックラッシュが少ない。TWSはベイトリールの全ての基本性能を向上させる。
出典:ダイワ
これもキャタリナTWのコンセプト的に重要技術の1つですね。
むしろ、名前の一部になるほど重要ということです。
特徴的な形状をしたラインガイドによって、ライン放出時にラインの角度がつきにくくなり、大幅に抵抗が減ります。
それによってもたらされる恩恵は、バックラッシュのリスク減、飛距離アップ、スムーズなフォール演出などなど、多岐に渡ります。
オフショアのベイトを使ったキャスティングゲームにおいて、非常に心強いシステムですね。
SPEED SHAFT[スピードシャフト]
スプールはBBによって支えられているのみ。シャフトレスにより余分な抵抗がゼロになり、理想のスプール回転が得られる。
出典:ダイワ
単純な話ではありますが、スプールを支える長いシャフト部分をなくすことで抵抗をさらに減らしたシステムです。
非常にスムーズなスプールの回転を生み出します。
キャストにおいても、フォールにおいてもその恩恵にあずかれます。
その他機能・仕様
その他の機能や仕様をご紹介します。
スーパーメタルハウジング
樹脂製フレームに比べて圧倒的な剛性を持つスーパーメタルが魚とのやり取りなどの高負荷時においてフレームの歪みやブレを防止。釣り人の力がロスなく伝達され、スムーズかつ力強い巻き上げを可能にする。
出典:ダイワ
思わぬ大物が釣れることも多いオフショアゲームにおいて、ボディの剛性が非常に重要なのは言うまでもありません。
ロープロ形状のいいところ(握りやすさ、軽量さ)を生かしつつ、金属ボディ(本体フレーム、両サイドプレート)にすることで剛性も担保しています。
たわみがあるボディでの大物とのファイトはギアにも影響を及ぼし、力がしっかり伝わらないどころか、ギアの噛み合わせ不良などの不具合も引き起こします。
スーパーメタルハウジング搭載のキャタリナTWなら、少々のラフファイトでもそういったことが起こるリスクは下がります。
ラインナップ
4タイプのラインナップになっています。
ハイギアのモデルと、パワーギア(ローギア)を左右それぞれのハンドルで用意されています。
ドラグ力の6kgやPE2号を150m巻けるところなどなど、他は全て同じです。
品名 | 巻取り長さ (cm/ハンドル 1回転) | ギア比 | 自重 (g) | 最大 ドラグ力 (kg) | スプール径 (mm) | ハンドル 全長 (mm) | 標準糸巻量 PE (号-m) | ベアリング (ボール/ ローラー) | ハンドル ノブ | メーカー 希望本体 価格(円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
100SH | 81 | 7.3:1 | 225 | 6 | 36 | 100 | 2.0-150 | 6/1 | パワー ラウンド EVA | 37.400 |
100SHL | 81 | 7.3:1 | 225 | 6 | 36 | 100 | 2.0-150 | 6/1 | パワー ラウンド EVA | 37.400 |
100P-RM | 55 | 4.9:1 | 225 | 7 | 36 | 100 | 2.0-150 | 6/1 | パワー ラウンド EVA | 37.400 |
100PL-RM | 55 | 4.9:1 | 225 | 7 | 36 | 100 | 2.0-150 | 6/1 | パワー ラウンド EVA | 37.400 |
デザイン
ハイギアタイプかパワーギアタイプかによって、メカニカルブレーキやクラッチのカラーリングに差別化がされています。
ハイギアタイプは赤、パワーギアタイプは紫ですね。
基本的な使い分けとしては、ジギングなど速いラインスラックの回収が求められる場合はハイギア系を、タイラバやタチウオの横引き釣法などゆっくり一定速度で巻きたい場合はパワーギアタイプを選びましょう。
■100SH
出典:ダイワ
■100P-RM
出典:ダイワ
キャタリナTWの魅力
キャタリナはオフショアゲームをする上で高い汎用性を備えています。
よほどのパワーゲーム、もしくはフィネスゲームでなければ、大抵の釣りはこなしてしまうのではないでしょうか。
■ロープロリールながら高い剛性を誇る
■高い精度かつトラブル少ないキャストが可能
■ハイギア・ローギアの左右ハンドルがラインナップ
■スプールの互換性の高さ
シンプルに隙が少ないですね。
まさに
オフショアの『使える万能リール』
と言えます!
さいごに
キャタリナTW、非常にレベルの高いリールです。
特に人気のライトジギング、タイラバで活躍できそうですね!
オフショアゲームに求められる基本性能として、TWSとスピードシャフトによるスムーズなフォーリングに加え、メタルハウジングによる高い剛性を備えつつ、プラスアルファの性能としてキャストにも高次元に対応するとなれば、相当高いレベルにあるリールと言えます。
1台あればさまざまな釣りに大活躍してくれそうなキャタリナTWで、充実のソルトゲームを満喫しませんか?
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