19カルカッタコンクエストDCでマキモノを征服セヨ!Wモード付きI‐DC5で強風下でも飛距離が伸びる!磨かれた巻き上げパワーにはビッグバスも降服!?

出典:シマノ

2019年の新作シマノリール情報が発表されましたが、今年は刺激的なリールが多いですね!

中でも、19カルカッタコンクエストDCは、19アンタレス、19ヴァンキッシュと並んで、非常に注目を浴びる存在でしょう。

19ヴァンキッシュは前モデルの16ヴァンキッシュ登場からわずか3年という短いスパンにもかかわらず驚異的進化を遂げて登場しましたが、逆に19アンタレスと19カルカッタコンクエストDCについては、ついにキタ…長かった…という方も多いのではないでしょうか?

特に19カルカッタコンクエストDCについては前モデルが2009年登場して以来、実に10年ぶりのフルモデルチェンジとなります!

この10年で何が変わったのか…?また、15カルカッタコンクエストとの違いはあるのか…?

気になる進化を見ていきましょう!

アイキャッチ画像出典:シマノ



コンセプト・概要

まずはいつも通り、シマノ公式情報からキャッチコピーと紹介文に目を通して、このリールの雰囲気を掴みましょう。

際立つ強靱さ、遠投力、対バックラッシュ性能。パワフルかつクリアな巻き上げがマキモノを征す!

W(ウインド)モード付きI-DC5の搭載により、強風への対応力を強化。空気抵抗の大きいマキモノ系ルアーも強風下で楽に遠投できます。軽く立ち上がり、低弾道で伸びやかな飛びを実現するマグナムライトスプールとの相乗効果でキャスタビリティもアップ。高剛性の冷間鍛造ボディに組み込まれたマイクロモジュールギアはローノイズで滑らかな巻きごこちを実現。NEWローラークラッチによって回転抵抗が低減され、巻き上げパワーにさらなる磨きがかかりました。

出典:シマノ

 

まずDCたる所以ともいえる、そのデジタルコントロールによる電子制御には、Wモード付I-DC5が搭載されます。

このWはウインド。すなわち風ですね。

メタニウムDCにも搭載されているI-DC5ですが、19カルカッタコンクエストDC用にセッティングされています。

強風の日に、ビッグベイトや大型スピナベなど、空気抵抗の大きなマキモノ系ルアーを投げるのにはエキスパートアングラーでも気を遣うものですが、19カルカッタコンクエストDCはWモードで心強くサポートしてくれそうですね。

シマノのベイトリール上位モデルご用達のマグナムライトスプール(ただし第二世代)、マイクロモジュールギアなど搭載で、スプールの回転性能や巻き心地、ギアの耐久性なども大幅に強化されました。

加えて新型ローラークラッチによって、巻き上げパワーにも期待できます。

進化の詳細

ざっくりの雰囲気を掴んでもらったところで、その進化っぷりを詳しく見ていきましょう。

Wモード付きI-DC5

N(ナイロン)、F(フロロ)、PEの3モード内部ダイアルに加え、5段階の外部ダイアルでセレクト。カルカッタコンクエストDCには、強風時に対応するW(ウインド)モードを設定。バックラッシュを抑え、適切なブレーキを実現します。

出典:シマノ

 

今回の19カルカッタコンクエストDCの強みとしてまず初めに挙げられるのがコチラ。

当たり前ですが、SVS系ブレーキ搭載の15カルカッタコンクエストとの最大の違いですね。

メタニウムDCにも搭載のI-DC5に、ウインドモードを新たに設定しています。

そもそもI-DC5って?という方もいらっしゃるかもしれませんので、おさらいの意味も含めてまずは最新DCブレーキの仕組みからご説明します。

 


出典:シマノ

赤色の線が最新のDCブレーキの制御のイメージになります。

従来ブレーキシステムでは、完全にスプール回転数に比例してブレーキ力が変動するので滑らかな曲線ですが、DCブレーキはなんだか不自然な軌道をを描いてますよね。

スプール回転数が急激に上昇するリリース直後はほぼノーブレーキですが、回転がピークに達した途端にブレーキ力が一気に発生します。

そこで最適な回転数に安定させたあとは、適宜必要最小限のブレーキ力を効かせる…といったコントロールを自動的に行ってくれるんです。

加えて、向かい風を受けての突然の失速などイレギュラーなスプール回転数の変化があった場合にはブレーキ力を強めてバックラッシュを回避してくれたり、キャスト終盤の伸びを確保すべくブレーキ力を断続的に緩めたりと、非常に高度な制御を自動で行うブレーキシステムです。

そんなブレーキシステムに、5段階外部ダイヤル+3モード(ナイロン・フロロ・PE)の内部ダイヤルを搭載させて、扱うルアーウェイトごとに最適なブレーキを効かせてくれるシステムがI-DC5です。

今回の19カルカッタコンクエストDCは1~4のモードに加えて、W(ウインド)モードを加えた5段階設定になっています。


出典:シマノ

ウィンドモードについては、3~4のゾーンの軽めのルアーを使いたい時に強風下でのキャストを強いられるときや、ビッグベイトなど空気抵抗の大きなルアーをキャストするときにマッチするセッティングになっているようです。

 

ちなみに、先ほどご紹介したメタニウムDCとはI-DC5の設定が若干異なることにも触れておきます。

以下の表はメタニウムDCの5段階外部ダイヤルを説明しています。

見ていただくと分かりますが、メタニウムDCの方が各ゾーンで若干軽めのウェイト設定になっていますし、ウインドモードではなくオートモードになっていますね。


出典:シマノ

今回の19カルカッタコンクエストDCは200番クラスですし、扱うルアーのウェイトにも反映しているということでしょう。

まさに19カルカッタコンクエストDC用にセッティングされたI-DC5が搭載されている訳ですね!

マグナムライトスプール(第二世代)

第二世代マグナムライトスプールでは、これまで技術的に難しいとされてきたスプール側面への穴開けに成功。当社比で慣性モーメントの約10%※ダウンを達成し、大幅な飛距離アップを実現しました。
※初代マグナムライトスプール比

出典:シマノ

 

今回の19カルカッタコンクエストDCには、第二世代のマグナムライトスプール搭載となります。

やはり、19アンタレスに搭載のマグナムライトスプールⅢ(第三世代)は搭載されませんでしたね。

19アンタレスにオンリーワンの強みを持たせ、フラッグシップモデルとして強く売り出したいシマノの意図が感じられます。

そもそも外径34mmにサイズダウンかつ、ナロースプール化したのが19アンタレス最大の特徴ですし、19カルカッタコンクエストDCとは目指す方向性が異なりますからね。

19カルカッタコンクエストDCは外径38mmスプールなのですが、このサイズにマグナムライトスプールⅢが搭載される日もくるのでしょうかね…?

ちなみに15カルカッタコンクエストの200番サイズのスプール外径は40mmです。

これは大型ルアーのキャスト後半を伸ばすべくあえて大型化されたのですが、今回の19カルカッタコンクエストDCには踏襲されませんでした。

もう少し汎用性を広く持たせる意図があるのかもしれません。

 

15カルカッタコンクエストの200番サイズは第一世代のマグナムライトスプールなので、この比較では確実に進化しています。

要は、現時点では第二世代マグナムライトスプールも現役バリバリの高性能スプールということです。

09カルカッタコンクエストDCとは比べるまでもなく性能は上でしょう。

S3Dスプール

重量バランスや寸法精度を高め、キャスト時における振動を抑制したスプールです。振動ノイズは従来品から半減しました(当社比)。高速回転でラインを放出するなかでもガタつきや回転ムラが極めて少なく、安定したキャスト性能を発揮。飛距離、キャスト精度ともに飛躍的に向上しました。

出典:シマノ

 

S3Dスプールは切削方法やバランスなどを全面的に見直すことで、より高いスプール精度を実現させたスプールです。

ガタツキのないスムーズな回転を生み出すことで、よりマグナムライトスプールの良さを活かせます。

こちらは15カルカッタコンクエストにも搭載されていますね。

サイレントチューン

スプールを保持するベアリングにわずかな圧力をかけることで、高速回転時のベアリングの振動を減少させる機構です。これによりキャスト時のさらなる静穏性向上を実現。スプール回転の立ち上がりも一層スムーズになっています。

出典:シマノ

 

サイレントチューンはベアリングの機構です。

ベアリングの内外径や軸受外径にOリングを入れることで、シャフトやフレームとの密着度を高めてガタつきを低減させます。

スプールの回転ロスを抑える効果が得られます。

ベアリングもまだまだ進化しているということですね!

これは15カルカッタコンクエストには搭載されていない技術です。

マイクロモジュールギア

超小型精密ギアと精巧なボディハウジングにより、かつて体験したことのない“シルキー”な巻きごこちを実現。従来ギアとの振動比較においても振動レベルは半分以下(当社比)、またかみ合う歯数が増えたことにより従来ギアを凌ぐ強度も確保。滑らかなフィーリングと強さを両立したシマノ独自のギアシステムです。

出典:シマノ

シマノ独自の非常に細やかな歯が特徴的なギアです。

シマノのベイトリールには段階的に搭載されてきましたが、もはやスタンダードになりつつあるギアかもしれません。

19スコーピオンMGLにも搭載されていますしね。

 

なめらかな回転フィールが得られるだけではなく、強度面でもメリットがあります。

こんな細かい歯のギアでも、冷間鍛造で造られています。

金属の塊を成形するにあたって、熱を加えず、削ることもせず、常温下において圧力のみで行う鍛造方法です。

非常になめらかで粘り強いギアになります。

シマノのHAGANEギアに代表される精密冷間鍛造技術は、非常に高いレベルにあります。

15カルカッタコンクエストにも搭載されています。

その他

その他の技術を簡単にご紹介します。

なお、ここからご紹介する技術は、すべて15カルカッタコンクエストにも搭載されています。

HAGANEボディ

2019年1月12日現在はボディ素材についてホームページ上で発表されていませんが、まず間違いなくアルミでしょう。

これも冷間鍛造です。

Sコンパクトボディ

パーミング側をハンドル側より小径にすることで、ワンサイズ小さいボディのように感じさせるほどの持ち心地を生みます。

パーミング性が大きく向上します。

エキサイティングドラグサウンド

ラインが引き出されたときにスピニングリールのような『キリキリキリ…』というドラグサウンドが鳴る機能ですね。

賛否両論あろうかと思いますが個人的には好きです。

ドラグサウンドには釣り人のテンションを上げさせる何かがあると思いませんか?

スーパーフリースプール

もはやバス用リールとしては常識の機能で多くを語る必要はないかと思います。

クラッチを切れば、スプール軸を支えるのは2個のベアリングのみ。という、スプールの回転を極めて高くする機能です。

X-SHIP

シマノリールの基本構造とも言えるX-SHIPは今回の19カルカッタコンクエストDCにも搭載です。

SA-RB

錆びを寄せ付けない、高性能ベアリングです。このクラスのリールなら当然のように搭載されます。

海水OK

海水OKです。

パワフルで頑健なリールですから、ソルトでも活躍の場はたくさんあると思います。



ラインナップ

200番サイズの左右ハンドルがファーストラインナップです。

ライトハンドルモデルは2019年3月、レフトハンドルモデルは2019年5月発売予定とのことで、特にレフトハンドルは結構先になりますね…。

今後、100番サイズなどのバリエーションが追加されていくと思います。

■19カルカッタコンクエストDC

品番ギア比最大ドラグ力
(kg)
自重
(g)
スプール寸法
(径mm/幅mm)
ナイロン糸巻量
(lb-m)
最大巻上長
(cm/ハンドル1回転)
ハンドル長
(mm)
ベアリング数
BB/ローラー
本体価格(円)
200 
RIGHT
4.86.026038/2214-145、16-120
20-100
574212/169,000
201 
LEFT
4.86.026038/2214-145、16-120
20-100
574212/169,000

 

参考までに15カルカッタコンクエストの200番サイズのスペックも載せておきますね。

自重の違いは当然ですが、スプールサイズが違うので糸巻量や最大巻上長にも影響が出ています。

■15カルカッタコンクエスト

品番ギア比最大ドラグ力
(kg)
自重
(g)
スプール寸法
(径mm/幅mm)
ナイロン糸巻量
(lb-m)
最大巻上長
(cm/ハンドル1回転)
ハンドル長
(mm)
ベアリング数
BB/ローラー
本体価格(円)
200
RIGHT
4.86.024040/2212-180、14-150、16-130、20-100604212/156,700
201
LEFT
4.86.024040/2212-180、14-150、16-130、20-100604212/156,700

19カルカッタコンクエストDCの魅力

基本的には飛びぬけて新しい機能が搭載された訳ではないのですが、いい意味で無難な進化を見せたのかな…というのが個人的感想です。

冷間鍛造の高剛性Sコンパクトボディにマイクロモジュールギア搭載で、スプールは第二世代のマグナムライトスプール+S3Dスプール+サイレントチューンですから、間違いなく超高性能です。

新型ローラークラッチの詳細がまだ分からないのですが、回転抵抗が減って巻き上げがスムーズになっていることは間違いないと思われます。

特にビッグベイトや大型スピナベ・クランクのようなマキモノをする上では、キャストにおいても、ファイト中の巻き上げにおいても前モデルより格段に安定感があるでしょう。

15カルカッタコンクエストに比べても、キャストアキュラシーは確実に上回っていると思います。

 

注目のブレーキは19カルカッタコンクエストDC用にチューンされたウインドモード付きI-DC5です。

あのDC特有のキャスト音、『キュイィーーーーーーン』が聞けるだけで楽しくなる…という声もよくあがりますが、ワタシもそう思います(笑)

間違いなく、19カルカッタコンクエストDCでもあの音が聞けるでしょう。

ただし、そのDCブレーキの機能面に触れるならば、素晴らしい性能ではありますが万能ではありません。

無謀なモード設定をしていれば状況によっては当たり前のようにバックラッシュしますし、このシステムを過信しないようにしてくださいね。

Wモードがどんなフィーリングなのかも使ってみないことには分かりませんが、これも『DCなら強い逆風でも楽勝なんだろ!?』なんてノリで『フルキャストぉぉぉ!』って無鉄砲なことをやってしまうと、普通にバックラッシュすると予測します(笑)

ベイトリールはその構造上、どうしてもバックラッシュと隣り合わせです。

正しく使っていればそのリスクを大きく減らしてくれる心強いシステムという認識でいるのが一番いいと思いますよ。

間違いなく、バックラッシュを減らしてくれることでしょう!

さいごに

シマノの19リールは19ヴァンキッシュといい、19アンタレスといい、素晴らしい出来にある雰囲気です。

【関連記事】

19カルカッタコンクエストDCについては、マキモノをする上でこの上ない安定感があるリールなのではないでしょうか。

10年前のカルカッタコンクエストDCと比べること自体がおかしいことですが、キャストにおいても、巻き上げパワーにおいても、数段上のリールであると言えます。

また15カルカッタコンクエストと比べても、確実に進化しています。

19カルカッタコンクエストDCでマキモノを使って、ビッグバスを降服させてやりましょう!