みなさんはエスカルゴバターをご存知でしょうか?
これはエスカルゴが入っているバターではなく、主にパセリとニンニクを混ぜ込んだバターのことを指します。
私は釣ってきた魚にエスカルゴバターを使って料理をすることも多いのですが、簡単に美味しいフレンチ風の魚介料理が作れる上に、保存も効くのでホントに便利!
もちろん、魚介類の他、お肉やキノコ類、バゲット(パン)に塗ったり…様々な素材に合う、素晴らしい調味料なんです。
フレンチと聞くと少し躊躇してしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、ご家庭で簡単に作れるので安心してください。
今回は私が個人的に気に入っている作り方をご紹介します。
エスカルゴバターとは
冒頭でも軽く触れましたが、エスカルゴバターと聞くとエスカルゴ(フランス料理で使われる食用カタツムリ)が入ってるの!?なんて想像をしてしまいますが、そうではありません。
フランスのブルゴーニュ地方で有名なエスカルゴ料理に使われるバターだからエスカルゴバターと呼ばれているだけで、基本はバターに刻んだパセリとニンニクを混ぜ込んだものになります。
要するに素晴らしい香りのするバターということが簡単に想像できると思います(笑)
一度作ってしまえば冷凍保存がきくので、使いたい時にナイフで切って魚などと一緒に焼けば簡単にフレンチ風のソテーが完成しますよ!
エスカルゴバターの作り方
材料
よく市販で見かけるバター1箱サイズを使ったレシピをご紹介します。
冷凍保存がきくので、バター1箱を気前よく使ってしまうのがおすすめです。
無塩バター:200g
パセリの葉:40g
ニンニク:30g(みじん切り)
エシャロット:60g(みじん切り)
塩:小さじ1/2~小さじ1(お好みで)
こしょう:少々(ひとつまみ程度)
エシャロットはシャキシャキの食感と香り、味の奥行きをだしてくれるので、もし手に入るなら使うことをおすすめしますが、近くのお店で見つからない場合は無しでも大丈夫です。比較的、イオンなどの大型スーパーには置いてあることが多いように思います。
なお、エシャロットと混同しやすいのですがエシャレットなるものも存在し、エシャレットがエシャロットとして売られていることも多いです。
エシャロットはフランス料理でよく使われるの玉ねぎの一種。エシャレットはらっきょうの一種(早獲りらっきょう)。似て非なる野菜です。
なぜこんなややこしい名前が共存してるのかというとちゃんと背景があるのですが、少し脱線しすぎるのでここでは触れません。気になる方は「エシャロット エシャレット」でググればすぐ分かります(笑)
ちなみに、私もこのエスカルゴバターを作るまではエシャレットとエシャロットを混同していて、初回はエシャレットの方で作ってしまったのですが、特に問題なく、むしろ非常に美味しかったですよ!
結論、エシャロットの代わりに、普通の玉ねぎを使ってもいいですし、エシャレット(早獲りらっきょう)を使っても問題ありません。
柔軟に楽しめばいいと思います。
エシャロットは普通のたまねぎ同様、茶色の薄皮でおおわれていてやや丸みがあり、エシャレットはいわゆる細長いらっきょうの姿そのもので白っぽい見た目なので、それを覚えておけばすぐ分かります。
参考までにイメージ画像を添付しておきます。
↓エシャロット(薄皮をめくるとやや紫っぽい)
↓エシャレット(ほぼ真っ白)
作り方
①バターを室温にもどす
今回は最寄りの生協で買った、いわゆる一般的なバターを使います。
無塩バター200gですね。
これを冷蔵庫から出して、室温に戻しておきます。
こうしないと、あとで材料が混ざりにくいです。
よほど冬など寒い時期でなければ、調理しはじめる30分前くらいに出しておけばそれなりに柔らかくなっています。
②パセリの葉を熱湯にくぐらせる
お湯を沸かし、パセリを10秒ほどお湯にくぐらせます。
こうすることで、パセリの緑がとても色鮮やかになり、口当たりも軽くなります。
取り出したらすぐに冷水につけ、葉の部分だけに切り分けて水分をよく取ります。
③にんにく、エシャロットをみじん切りにする
包丁でもフードプロセッサーでもいいのですが、にんにくとエシャロットをみじん切りにしていきます。
今回はエシャロットがイオンになかったので、エシャレットを使います。
計量はざっくりで構いません。
エシャロット(今回はエシャレット)もみじん切りに。フードプロセッサーなら一瞬です。
私はフードプロセッサーは、ブラウンのマルチクイックMQ735を使っています。
これは1台4役 で、「潰す」「混ぜる」「きざむ」「泡立てる」 ためのオプションが付いたタイプになります。
料理の幅がグッと広がるので、現状フードプロセッサーをお持ちでない方や、フードプロセッサーを持っていても型が古かったりして満足していない方にはおすすめです。
釣りをする方であれば、例えばエソの骨なんかもすぐ滑らかにしてくれるので、さつま揚げなどの練り物を作る時にも重宝します。
エソは高級練り物の原料!かまぼこ・ちくわ・さつま揚げで絶品!調理にコツがあります。
価格も実売1万円ほどとお手頃なので、料理をちょっと人より上手くなりたいな…という方なら、きっと満足できると思います。
④バター、パセリ、ニンニク、塩こしょうをフードプロセッサーにかける
まずはバター、パセリ、刻んだニンニク、塩こしょうをフードプロセッサーにかけ、よく馴染ませます。
エシャロットやエシャレットの類は、このタイミングで入れて刻みずぎるとエグみもでてくるので、完成間際の最後に入れるのがおすすめです。
バターは小さめに切り分けて入れると、フードプロセッサーへの負担が少ないです。
必要に応じてゴムベラなどで混ぜてあげてください。
⑤最後にエシャロットを軽くまぜる
④の工程で全体的に混ざったら、先に刻んでおいたエシャロット(今回はエシャレット)を混ぜていきます。
極力サッとまぜる感じにしてください。
全体になじんだら、完成です!
すごく簡単ですよね!
これをスプーンでちょっとすくって食べてみてください。
うんっま!!!
ってなりますよ(笑)
保存方法
ラップでくるんで冷凍庫に放り込めばOKです。
まずは広げたラップの上に、ゴムベラで横長にエスカルゴバターを盛っていきます。
あとはラップの長辺側を閉じてエスカルゴバターを筒状に整えて、短辺側をねじって結んで固定します。
この状態で冷凍庫に入れておけば、必要な時にラップをほどいてナイフで切って、手軽に使うことができます。
調理例
例えば、白身魚の切り身を軽めの塩こしょうで焼いた後に、仕上げにエスカルゴバターを絡めれば…
見事に上品な雰囲気のソテーに早変わり(笑)
この時は、マゴチとチヌの切り身を使いました。
その他、アオリイカのゲソに絡めたり…。
本当に手軽なのに、最高に美味しい調味料ですよ!
レモンなどを添えると見栄えも味もGOODです。
魚介類はもちろん、パンに塗ってもよし、お肉に絡めてもよし、キノコ類とも相性抜群!
他にはパスタなんかにも使えますね。
さいごに
今回はエスカルゴバターの作り方をご紹介しましたが、如何だったでしょうか?
魚が大漁だったりすると、意外と料理のバリエーション不足に困ってマンネリ化してしまいがち。
エスカルゴバターは、慣れれば作るのは本当に簡単ですし、冷凍庫にこれがあるだけで料理のレパートリーが充実して心強いですよ。
みなさんも是非、お試しあれ!