子供と釣りにいくのは何歳から?道具は?気をつけることは?経験から得たことをまとめてみた

あなたが釣り好きで、お子さんが生まれたなら、

『いつか一緒に釣りにいきたいな…』

と自然に思うはずです。

 

また、あなたが釣りに興味がなかったとしても、お子さんから

『釣りをしたい!』

と言われれば、きっと連れて行ってあげたいなと思うでしょう。

よほどの魚嫌いでなければ(笑)

 

ですが、一体何歳くらいになれば一緒に行けるのでしょう?

初めて小さなお子さんと釣りにいく場合、つい感覚がマヒしてしまい大人目線で楽観的に考えがち。

釣りは自然が相手なので、子供にとってはかなりのエネルギーを消耗する遊びです。

危険も隣り合わせですし、ちょっとした遠出気分~♪という感じで遊びに行くと、思わぬトラブルに見舞われることもありえます。

ですが、抑えるべきポイントを頭に入れておけば問題ありませんし、何より、釣りという自然・生き物を相手にした体験は、間違いなくお子さんの心の成長に大きな影響を与えてくれます。

釣れたときに、魚とやり取りをして目を輝かせるお子さんを見ると、

あぁ、連れてきてホントに良かったなぁ…

としみじみ思いますよ。

今回は、筆者が実際に小学生と幼稚園児の子供を釣りに何度も連れて行った経験から、親として気をつけるべきことや便利な道具をまとめてみました。

何歳から連れていける?

始めに書きますが、〇〇歳になったからもう大丈夫なんていうものではありません。

成長の個人差もあります。

行ける行けないかだけで言うなら、1歳でも行けます。

行けますが…当たり前ですが全くもって集中力は続きませんし、何より

『釣りを楽しむ』

という気持ちはまだ育っていませんね。

短時間遊ぶことはできても、親への負担も非常に大きなものになります。

これではあえて釣りに連れて行く意味は小さいように思います。

筆者は大の釣り好きなので、子供が小さなときから果敢に連れて行って実験していました(笑)

実体験から感じる見解をお伝えします。

筆者の体験と見解

筆者の子供は、今

9歳の娘(小学3年生)
5歳の娘(幼稚園年中)
0歳10ヶ月の息子

といった構成です。

9歳の娘と5歳の娘、もちろん2人とも釣りに何度も連れていっています。

特に長女は幼い頃から試行錯誤しながらだったので大変でしたが、その釣りの記録をいくつかみなさんの参考になるように追っていきたいと思います。

0歳~2歳

早く一緒に釣りに行きたかったので、家で釣り道具に触らせたり、釣ってきた魚を見せたりしながら、その成長を見守ってきました。

その中で個人的に感じたのが、3歳になったら行けそうかな…というものでした。

1歳、2歳でも釣りに行けんことはないですが、肉体的にも精神的にも、ほんとの短時間しか無理です。

そして、当たり前ですが全く目を離せません。全てにおいて危なっかしいことこの上ないです。

ですから、『いい意味でみんなが普通に楽しめること』を考えるならもう少し待つのがいいと思います。

3歳

3歳と4ヶ月くらいから、気軽に行ける琵琶湖で、ちょくちょくバス釣りに行ってみました。

駐車場にて撮った1枚。

 

小さいですねぇ。。。懐かしい。

この頃は長靴が大好きで、晴れてる日でも長靴を履きたがってたことを思い出しました。

 

で、釣りをしているときはこんな感じです。

 

すごい一生懸命やってくれます(笑)

もちろん、キャストなんて出来ませんし、親が投げてあげます。

投げた後にロッドを渡してあげて、一緒に握りながらこうやって動かしてみて?という感じでレクチャーします。

もちろん難しい釣りはできないので、バス釣りなら底をズル引きするか、シェイクさせるかくらいしかできません。

でも、ワームを工夫してあげれば、小バスやギルならなんとかなります。

初めて釣れたバスには触れるのが怖かったようです。

 

次の年の4月には、もう釣った魚を触れるようになってました。

3歳と9ヶ月くらいです。

4歳

4歳になってすぐくらいの写真が以下です。

足が急激に伸びて成長が見て取れます。

 

この頃には、なかなか自発的にロッドも操作できるようになってきてました。

まだ全くもって安心はできませんが、リールのベールを返したらライン(糸)がフリーになるんだな…といった仕組みも理解してきます。

自分で操作しながら魚からアタリがあれば、釣りが楽しくなってくるんですよね。

釣りに行こう~と誘ってくるようになります。

また翌月にも行きました。

ギルが遊んでくれるから、親としては丁度いいです(笑)

 

4歳シーズンはこんな感じで、フック(針)が少ないルアーフィッシングを楽しみました。

5歳

5歳になって、行動範囲を海にも広げていきました。

この時は沖の一文字に渡し船で渡してもらって、サビキをしました。

船に乗るのも楽しいようです。

 

この日はイワシがたくさん釣れて、から揚げにしたらパクパク食べてくれました。

自分が釣った魚には思い入れがあるんでしょうね。

イワシ釣り名人になった!とよく言ってました(笑)

食育にもなります。

 

6歳

6歳ともなると、楽しみ方も広がってきます。

この時はカニを捕まえて観察してました。

釣り人の敵、フグも、子供にとってはカワイイ魚に見えて仕方ないようです。

逃がすときは悲しそうでしたね(笑)

 

思わぬ魚が釣れるのも海釣りの面白さですが、この時はダイナンウミヘビという、ハモの仲間が釣れました。(名前はヘビとつきますが、れっきとした魚です。その姿からヘビと名付けられたのでしょう)

下の写真の細長い魚です。

 

これは娘が釣ったのですが、相当衝撃的だったようで、9歳になった今でもその時のことを思い出して話をしてきます。

ダイナンウミヘビという名前もよく覚えてますよ(笑)

 

下の写真は、この年に2歳になった次女も一緒に釣りに連れて行ってみたときの写真です。

 

やはり、2歳では全く釣りに集中できませんでした。

釣りの楽しさがまだ理解できないんでしょうね。

 

6歳の娘は釣りになれてきている分、勝手に行動することも増えてきました。

気づいたら勝手におにぎり食べてたり…。

 

逆に言えば、少し目を離すと勝手にどこかに行ってしまったりすることも考えられるので、慣れてきたときこそ親が目を光らせてくださいね。

カワハギを釣るのもお手の物です。

 

7歳

7歳と言えば小学1年生。

サビキくらいなら放っておいてもできるようになります。

 

とは言っても、たかが小学1年生ですから、まだまだ目は離せません。

サビキをしているとよく針も絡まりますし、魚から針を外すのもまだコツがつかめてないので手伝ってあげる必要があります。

8歳

子供が魚に慣れてくると、毒のある魚、トゲのある生き物などなど、いわゆる危険生物についてもよく教えておかないといけません。

この時はトゲトゲのあるヒトデ(トゲモミジガイ)が釣れて興味津々でしたね。

 

このヒトデは、トゲには毒がないものの、体内にはフグと同じテトロドトキシンという毒をもっている種類なんですよね。

こういった知識も少しずつ教えていってあげたいものです。

9歳

小学3年生にもなると、キャストも上手になりました。

ちょい投げのキス釣りくらいなら、それなりに器用にこなすレベルですね。

 

この日は、ワタシがサポートしなくても、キスの他にホウボウやイイダコも釣ってました。

なかなか釣り上手いじゃないか…。

年齢まとめ

小さいうちから連れて行くにしても、3歳くらいからがギリギリかな…というのが個人的見解です。

当然、短時間釣行になります。

やはり5歳くらいから、それなりに釣りらしいことができるようになってくる感じです。

もちろん、釣りに行く回数が多ければ多いほど上達は早いでしょうし、その子のセンスによる部分も大きいと思います。

いずれにせよ、親が全力サポートしていないと、絶対にトラブルが起きます。

大変ではありますが、自然と触れ合う貴重な体験が幼いうちからできることは、その子の精神的な成長に良い影響を与えるのではないかと思います。

我が家の娘は、生き物大好きな、おおらかで優しい子に成長してくれています。

釣りのおかげかどうかは分かりませんが(笑)

みなさんのお子さんを釣りにデビューさせる時期の参考にしてください。

気をつけるべきこと

子供と釣りに行くにあたって、親として頭に入れておくべきことがいくつかありますが、基本的には以下の2点が大きな軸となります。

なにかしらの魚が釣れる確率を高める
利便性と危険性

なにかしらの魚が釣れないことには楽しくないので、まずは釣れる時期、場所、ターゲットを絞ることです。

そして、アクセス時間や釣り場近辺の環境も気にすべきです。

準備段階で気を付けるべきことから、順に挙げていきます。

時期

釣りに行く時期はとても大切です。

単純に、寒い冬に釣りに行っても、魚はおらんわ寒くてヤル気でんわの二重苦で釣りが嫌いになって終わりですね。

では、いつがベストなのか?

おすすめシーズンを月ごとに順位付けすると以下の通り。

あくまで、まだ小さなお子さんと釣りにいくなら、という前提条件のもとの順位です。

1位 10月
2位 11月
3位 9月
4位 6月
5位 5月
6位 12月
7位 7月
8位 8月
9位 4月
10位 3月
11位 1月
12位 2月

赤色:おすすめ
青色:気を付けるべきことはあるけど釣れる
灰色:あまりおすすめできない

気にしたいのは

人間からして釣りに適した気温か
多くの釣りやすい魚が活発にエサを求める水温か

この2つです。

 

理想は秋です。

冬前に魚がエサを求めて活性が上がる時期です。

次いで気温が安定してくる春後半~初夏も釣りやすいです。

1位~5位がおすすめで、その次は、ちょっと寒いけど12月あたまくらいか、暑いけど7月8月か…ですね。

12月初旬~中旬くらいまでは水中は秋を引きずるので、外気温は寒くなってきますが釣れます。

単純に魚を釣るだけなら夏はイージーなのですが、いかんせん日が昇ると過酷です。

お子さんを連れていく場合は、朝だけ(5時~9時くらい)にするか、夕方だけ(16時~19時くらい)にするのがいいと思います。

 

3月4月はいい時期ではあるのですが、三寒四温という言葉の通り天気が安定せず、ダメな日はほんとにダメなので、お子さんを連れていくにはリスキーです。

1月2月は、単純に厳しいです。

 

今回ご紹介した月ごとのおすすめ度はあくまで参考ではありますが、赤文字、青文字の月に釣りにいけば、なんかしらの魚が釣れる確率は高いと思います。

釣種を決める

次に重要なのが、どんな魚どのように釣るのか、それはどこで釣れているのか?ということです。

この3つを総合的に考えます。

おすすめの釣り方と釣れる魚

当然、お子さんになんとしても魚を釣らせてあげることが至上命題ですから、小難しい釣りをさせるべきではありません。

シンプルな仕掛けかつ、イージーに釣れる…そんな釣り方に絞るべきです。

淡水の釣りでもいいのですが、食育にもつながるという意味で、食べておいしいさまざまな魚が釣れる海釣りからご紹介します。

ここでは以下の3つの釣り方をおすすめします。

サビキ釣り
胴突き
ちょい投げ

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サビキ仕掛けについて
アジ、イワシ、サバ

第一候補と言えるのが、このサビキ仕掛けです。

サビキカゴにアミエビを詰めて、落としたら上下にゆっくり竿を動かすだけというシンプルな釣りですが、ターゲットとなる魚がいれば結構な確率で釣れるのが魅力。

魚の活性によっては、あまりに簡単に釣れすぎて飽きる可能性もあります(笑)

お子さんの年齢が低いほど、サビキがマッチします。

セイゴ、サンバソウ(イシダイの幼魚)、メバルなどなどさまざまな魚が反応しますが、基本的には上記の主なターゲットに代表される青物と呼ばれる魚が釣れることが多いです。

詳しくは以下の記事をどうぞ。

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胴突き仕掛けについて
カサゴ、ソイ、メバル、ベラ、カワハギ

胴突きは、仕掛けの一番下にオモリがあって、その上に針が2本~3本あるシンプルな仕掛けです。

アオイソメやイシゴカイといった虫エサを使うのがもっとも定番かつ万能です。

その他にも、オキアミというエビのようなエサや、サバやイカの切り身を使っても釣れます。

底に落として誘う仕掛けなので、カサゴに代表される根(岩礁)に絡む魚がよく釣れるように思います。

ハタ系の魚や、アイナメといった高級魚がかかることもあります。

防波堤の岸壁に沿って足元をテンポよく探るのが基本ですが、軽く投げて探ることもできるという、幅広い対応力も魅力です。

詳しくは以下の記事をどうぞ。

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ちょい投げ仕掛けについて
キス、ハゼ、メゴチ

夏から秋にかけてのちょい投げは、天ぷらにして美味しいキス釣りやハゼ釣りにおすすめ。

砂地を好むキスは、夏になるとサーフ(砂浜)の波打ち際近くにもいるくらい、接岸してきます。

メゴチという外道が釣れることもあります。

江戸前の味として親しまれているメゴチは見た目は悪いですが、美味しい魚です。

ハゼは大規模河川の河口などで砂地に岩が混じるような場所を好みます。

 

ちょい投げ用のてんびんに、2本針~3本針の仕掛けを結ぶだけなので簡単です。

エサはイシゴカイという虫エサがおすすめです。

アオイソメでもいいですが、イシゴカイの方が吸い込みがいいです。

あと、キス狙いの場合、あまり取り扱っている店は少ないですが、チロリというゴカイそっくりの虫エサもあります。

キスの好物なのであればラッキーですね。

これを投げたあとに底まで沈めて、あとはゆっくりズルズルと引いては止めて…引いては止めて…を繰り返していると、『コンコン!!』という小気味よいアタリをくれます。

数釣れる魚なので、数釣りで競ってあげるのも面白いと思います。

仕掛けの特性上、足元を探るようなことはできないので、遠くに投げる釣りになります。

あまり小さなお子さんだと難しいですが、小学校中学年くらいまでくれば慣れ次第で対応できるようになると思います。

詳しくは以下の記事をどうぞ。

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場所決め

次は、どこで何が釣れているかを調べて、上でご紹介した『おすすめの釣り方と釣れる魚』と照らし合わせていきます。

釣果情報は、ネットで収集しましょう。

例えばGoogleで

『大阪 サビキ 釣果』とか『和歌山 キス 釣果』

といった要領で検索すれば、何らかの情報が出てくるはずです。

『大阪 ファミリーフィッシング』

みたいな検索もしながら、情報を集めましょう。

 

なお、海は一週間もすれば状況がガラッと変わることもあるので、極力最近の釣果を見て決めましょう。

とくに群れで動く魚…例えばイワシやサバなどの群れは、いれば爆釣するけどいなくなったら全く釣れない…という性質をもつ魚ですから特に注意。

このような最新釣果を見ながら、ターゲットと釣り方を絞っていってください。

 

場所選びとして、その他に気を付けたい点をもいくつかあるので、以下に挙げていきます。

柵の有無

都市部の釣り場や海釣り公園であれば、柵が設けられている場所もけっこうあります。

そういった場所なら、転落のリスクは限りなく0になります。

できることなら柵があれば安心です。

駐車所の有無

車で行くなら駐車場の有無は絶対確認しておきましょう。

あとは駐車場から釣り場までが近いほうがいいです。

無断駐車はもっての他です。

トイレの有無

釣り場にトイレがあるかどうかも重要ポイントです。

現地で釣りをしてる最中にトイレがないと気づいたら、非常にあたふたすることになりますので下調べしておきましょう。

コンビニの有無

周囲にコンビニがあるかどうかで、いろんな意味で安心度が違ってきます。

代表的な釣りに関連するものを挙げると以下の通り。

食料、飲料
クーラーに入れる氷
雨ガッパ
携帯充電器
トイレ

食料関係以外にも、役立つものがたくさんあります。

都市部の釣り場であれば大抵コンビニはありますが、そうでない場合は驚くほどコンビニがない!ということもよくありますので、要注意です。

ちなみに、それはガソリンスタンドにも言えますので、自宅の近くで十分に給油してから釣り場に向かいましょう。

天気

天気もかなり重要なポイントです。

週末の休みにしか行けない…というケースも多いでしょうが、雨はもちろん、強風予報だった場合も避けましょう。

風がきついとめちゃくちゃ釣りがしにくいです。

仕掛けが飛んで行ったり、立てかけた釣竿が倒れたりします。

焦って追いかけたり拾おうとしたりすると、釣り針が刺さったり転んだり、ロクなことがありません。

一概には言えませんが、曇りで風が適度(風速2m前後)にある日がいいですね。

釣り場に着いたら

お子さんの年齢にもよりますが、基本的にはフォロー役にまわって、釣りを楽しませてあげることに集中してください。

ライン(糸)を結ぶ、仕掛けを用意する、エサをつける、仕掛けを投げる、魚が釣れたら針を外す…などなど、すべきことがたくさんあります。

これらの一連の流れを、本人にも覚えさせながら一緒にやってあげましょう。

特に仕掛けを投げるときと、釣れた魚から針を外すときは目を光らせてください。

投げる前に後ろを確認せずに振りかぶって物・人に当たる
仕掛けが思わぬ方向にとんで物・人に当たる
釣れた魚が暴れて針が指などに刺さる
釣れた魚がヒレに毒を持っている可能性
魚以外の危険生物が釣れる可能性
他人の仕掛けに絡まる
水中を見ようと覗き込んで落水
これらの気をつけるべきポイントを教えこみながら、一緒に楽しんでください。

ちゃんと見てあげていれば問題ないことばかりです。

 

あと、場所によっては気をつけないといけないのですが、漁に行く、もしくは帰ってきた漁船が結構近くを通ることもあります。

そんなときは仕掛けを急いで回収させましょう。

船底にラインが引っかかると、ロッド諸共引っ張られて持っていかれます。

自分が持っている竿を手放すのって勇気がいるので、場合によってはお子さんが落水することも考えられます。

 

なお、親が釣り経験者の場合、どうしても『自分も楽しみたい…』という欲もでてきます。

自分のことに集中しすぎると、上で挙げたようなリスクからお子さんが思わぬケガをしたり、最悪落水の危険もある…ということを忘れてはいけません。

毎年、数は少ないですが、釣りに行った親子が落水してお亡くなりになってしまう…という悲しいニュースが流れます。

きちんと親が注意を払っていれば防げたはずの悲劇もあろうかと思います。

子供は夢中になると思わぬ行動をするものです。

また、逆に釣れなくて退屈になった時にも、親が釣りにばかり集中して放置されると、フラフラと勝手に遠くにいってしまうようなこともあります。

 

逆に親も釣りの経験が浅い場合は、一緒に楽しむ。一緒に試行錯誤する。という姿勢が大切ですね。

周りの人が釣れているのに自分たちは釣れないときには、素直に聞いてみるのもいいですよ。

100%とは言いませんが、釣り人はイイ人が多いです。

結構親身にアドバイスしてくれる人も多いので、その人の雰囲気を見ながら声掛けするといいと思います。

用意すべきもの

お子さんと釣りに行くにあたり、釣竿や仕掛けなどメインとなる釣り道具以外に持っていると役立つものを挙げていきます。

子供用の釣竿やリールの選び方について気になる方は以下の記事をどうぞ。

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ぜひ持って行ってほしいレベル

魚つかみ(フィッシュグリップ)

魚が釣れたら、トングタイプの魚つかみで掴むことをおすすめします。

単純にぬるぬるする魚を掴むのは大変というのもありますが、何より毒のある魚だと危ないです。

毒はなくとも、ヒレやエラはするどいので、思わぬケガをすることも。

ぜひ魚つかみは持って行ってほしいです。

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ペンチ(プライヤー)

釣れた魚から針を外すときに、ペンチがあるのとないのとでは雲泥の差があります。

プライヤーとも呼びます。

特に針を飲み込まれた時には、素手ではどうしようもなくなることもあります。

また、ラインカッター機能がついたペンチなら、糸を切るのにも使えて一石二鳥です。

小型ハサミ

100均のものでもいいので、小さなハサミがあると便利です。

釣り専用のものは、キャップがついているものや錆びにくいものも多いです。

糸を切るのが主な用途ですが、あとは虫エサを切るのにも使えます。

釣り専用として小さなハサミを用意しておくのがベターです。

帽子

夏は必須ですが、それ以外の季節も帽子をかぶらせてあげてほしいです。

春でも秋でも天気がよくて晴れている場合、紫外線がずっと頭に直撃してると思った以上にダメージを与えるんです。

単純に仕掛けから頭を保護する意味でも効果的です。

風で飛んでいかないように注意ですね。

ハットタイプが、日よけの範囲も広くておすすめ。

あごヒモがあるタイプにすれば風対策もバッチリです。

ライフジャケット

ライフジャケットはマストですね。

必ず用意してあげてほしいと思います。

きちんと親が見ていれば落水することはほとんどありませんが、絶対ではありません。

万が一。それこそ10000分の1の確率で不運にも落ちてしまったら、子供が自力で陸にあがることは不可能と考えてください。

いろんなデザイン・機能のものがありますので、それも楽しみながら安い保険と考えて、用意してあげてください。

ドリンク用クーラー(夏)

夏は、水分補給をしながら釣りをすることが必須条件です。

冷たい飲み物があるのとないのとでは気分が全然違います。

凍らせたペットボトル飲料を詰めておくといいですね。

ハイスペックなクーラーを用意する必要はないので、夏はドリンク用クーラーも検討してください。

上でご紹介しているのは、安心の大手メーカーシマノの中で最も価格の安いクーラーボックスです。

飲み物用としてならちょうどいいレベルかと思います。

釣った魚を入れるクーラーボックスを検討するなら保冷力は重要です。

以下の記事もご参考にしてください。

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除菌・消臭ウェットシート

エサに触れたり、魚に触れたりで、何かと手は汚れます。

臭いが気になるものもありますので、除菌・消臭ウェットシートがあればかなり役立ちます。

子供はジジくさいものです。

ぜひ1つ忍ばせておきましょう。

あると便利レベル

コンパクトチェア

ちょっと休憩したいときにイスがあると、かなり体力的にラクになります。

お子さんはもちろん、親もすぐに座りたくなります(笑)

最近は折り畳み式でかなりコンパクトになるイスがあるので、持ち運びもしやすいですよ。

荷物を積めるカートorキャリー

メインとなる竿やリールなどの釣り道具、クーラーボックスなどの他に、イスなど便利なグッズを運ぶとなると、親の腕だけでは大変で往復する羽目になります。

そこで荷物を積めるカートやキャリーがあると、非常に便利です。

水汲みバケツ

水をすくって手を洗ったり、エサで汚れた釣り場をさっと流したり、いいサイズの魚が釣れたら血抜きしたり…あると非常に便利です。

あと、釣った魚を生かして入れておくと、子供はメチャクチャ喜びます。

特にフグとか(笑)

小さいカニなんかも捕まえたら喜びますね。

サイズは20cm前後がいいと思います。

上でご紹介しているプロックスのバケツは、オモリがついていて水を汲みやすいです。

また、柔らかな素材でできているので、ペチャンコになる点もGOOD。省スペースです。

偏光グラス

偏光グラスがあれば、水面の光の乱反射を抑えてくれるので水中が見やすくなり、魚が見える場合はお子さんのモチベーション維持に役立ちます。

また、晴れている日は空からの光と水面に反射した光とのダブル攻撃を受けて目が疲れるのを軽減してくれます。

その他、ルアーや仕掛けが万が一顔に飛んできたときの保護もしてくれます。

最近はかなりお手頃価格の偏光グラスも流通しているのですが、ジュニア用の偏光グラスはそう多くありません。

上でご紹介している冒険王シリーズは大人用でも低価格で人気シリーズなのですが、その子供用になります。

虫エサセッター

虫エサは慣れるまえは触ることに抵抗がある人もたくさんいます。

極力触れたくないなら、虫エサセッターのようなピンセット的商品を使うことをおすすめします。

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石粉と一緒に使えば、虫エサを針に刺すのはかなりラクになりますよ。

虫エサがクネクネ動かなくなり、ヌルヌルもなくなるのでサッと挟めます。

 

替えのライン(糸)

ライントラブルなしに釣りができる可能性はかなり低いです。

なんかしらもつれたりします。

直せる範囲ならいいのですが、場合によってはもじゃもじゃになってしまってどうしようもなくなることがあります。

糸がなくなったら、釣りはできませんからね…。

釣れてるのにやめないといけない…みたいなことになったら、悔やんでも悔やみきれません。

ナイロンの2号を用意しておくと安心です。

上でご紹介しているクインスターは大容量の600mですから、かなり安心感があります。

あると気が利いてるレベル

簡易テント

最近はかなりコンパクトになるテントがあります。

こういった自分たちだけの空間を作れるものは、子供が喜びます。

単純に日よけにもなりますし、疲れたら一休みすることもできます。

お菓子タイムなどがあると、お子さんにとっては丁度いいリラックスタイムになり、結果的に釣りに対する集中力も続くような気がします。

ファミリーフィッシングの場合は検討したいアイテムです。

砂浜や広い護岸が出番ですね。

簡易シャワー

家で水を入れて車に積んでおけば、釣りが終わったあとに手を洗えて便利です。

特に海釣りの場合はタックルを洗うのにも重宝するので、筆者は一人で釣りにいくときも持っていきます。

さいごに

筆者は小学生低学年の頃に父親に、琵琶湖にブラックバスを釣りに連れて行ってもらったのが釣りデビューでした。

と言っても、シラサエビを使ったエサ釣りで、今考えればとにかく魚が釣れることを優先に父親が考えてくれたのかな?と思います。

その時も、ウキがすぐ沈んでたくさん釣れたのをよく覚えています…。

ブルーギルが(笑)

それでもめちゃくちゃ楽しかったですし、いまだに覚えているということはステキな体験だったのでしょう。

今回は食べることも楽しめる(食育につながる)という意味で海釣りをご紹介しましたが、淡水のエサ釣りも気軽でいいものです。

ルアーが得意な方なら、近場のギル釣りでお子さんを釣りデビューさせてもいいと思います。

やっぱり釣れないことには面白くないですから。

筆者は幼少期の体験があったからかどうかは分かりませんが、今でも釣りにかかわることを考えることが自分の日常の中で大きな存在になっています。

釣りをずっと続けるかどうかはその人次第ですが、シンプルに家族の思い出作りにもなりますし、ぜひお子さんはもちろん、ご家族みんなで釣りにいくことも検討してみてください。

その計画を練る際に、この記事が役にたちましたら嬉しい事この上なしです。

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